「糖尿病」は、栄養不足による「糖代謝不良病」だ!!
生活習慣と社会環境の変化に伴って急速に増加している「糖尿病」。
糖尿病はひとたび発症すると治癒することはなく、放置すると網膜症・腎症・神経障害などの合併症を引き起こし、末期には失明したり透析治療が必要となることがあり、さらに、糖尿病は脳卒中、虚血性心疾患などの心血管疾患の発症・進展を促進することも知られています。
今回は、細胞の唯一の栄養の「ATP」と「糖尿病」について、書いていこうと思います。
まずは、細胞から元気にすることをお伝えします。
Ⅰ. 細胞が元気でなくなる原因
個々の細胞が元気に、また正常にその機能をはたしてくれていればめったなことで病気になることなどありません。
「元気な人」は病気にかかりにくかったり、ストレスに強かったりと、良いことずくめですが、同様に「元気な細胞」も細胞レベルの病気になりにくく、ストレスへの抵抗力も強いのです。
それではその細胞が「元気」でなくなる原因は何でしょうか?
細胞はいろいろな理由でその機能を失ったり、死滅したりします。毒性のある物質を取り除く「解毒」を行うことは細胞の健康には大変重要です。そして、このことは広く知られていることだと思います。
ここでちょっと横道にそれますが、「細胞は一部死滅しても周りの細胞が分裂してその死んだ細胞にとって代わられるから、あまり問題ではないのでは?」と考える方もいらっしゃいますが、これが問題なく再生してくれるのは私たちが若いうちだけで、中年以降ではもう寿命に近づいた細胞が増えているのです。この寿命が近い細胞は、分裂するとおかしな細胞しか作れずに自滅していきます。
またその細胞再生のために必要なホルモンなどの多くの物質も、年齢とともに不足していきます。
しかしどこのサプリメント会社の文献でも、抗酸化や解毒ほど取りざたしていないのが、「細胞を元気に保つこと」と、そのために「細胞にエネルギーを十分供給すること」、つまり栄養不足にさせないことです。
なぜなら、細胞が栄養不足や餓死状態になり内臓の機能が低下し慢性病の原因となることは決してまれなことではないからです。
ところで、人間は何かしら食べていればまあまあ元気でいられますが、細胞の場合は食べられるものはただ唯一の物質に限られていることをご存知でしょうか?
では、細胞が食べられるものは何でしょうか?
それはブドウ糖ではありません。
食べ物から栄養素を吸収し処理しているのは個々の細胞の中にある、ミトコンドリアという小器官。
そしてこのミトコンドリアが糖や中性脂肪などを使って「ATP」という細胞がエネルギー源として使える唯一の物質を作り出しているのです。
ですから、細胞が食べられるもの、つまり細胞が使えるものは、すなわち「ATP」ということになりますね。
Ⅱ. 細胞の元気のための基本は十分なATP
すべての生命活動のエネルギー源はATPです。これ以外に細胞がエネルギー源として使えるものはありません。
では、ここでATPを少し専門的にみてみましょう。
ATPとはアデノシン3リン酸といいます。アデノシン3リン酸(ATP)は、アデノシンという物質に3つのリン酸基(P)が結合しています。
ATP分解酵素の働きによってATPが加水分解すると、ひとつのリン酸基(P)がはずれてADP(アデノシン2リン酸)になり、その際に高いエネルギーが発生し、すべての細胞はこのエネルギーで生きています。
つまりこのATPが不足すれば細胞は餓死状態にもなり、死なないにしても抵抗力のない弱々しい細胞になってしまいます。逆に十分なATPが供給されていると、多少のストレス、例えば酸化ストレス、毒物によるストレスなどに負けない 強い細胞になれるのです。
ここで無視できないのが我々の体を外敵から守ってくれる免疫細胞です。
免疫細胞もATPを使って自己増殖をしたり、細菌やウィルスと戦ったり するときのエネルギーとして使います。
ですから、ATPが十分生産されることが免疫強化の必要条件の一つであることは容易に想像できますね。
そしてATPをミトコンドリアで作り出すためには、微量栄養素がなくては作り出せないのです。
Ⅲ. 細胞を元気にすることは一時的効果だけではない。老化を遅らせることになる!
十分なATPの供給によって元気な細胞はその所属する器官やその細胞が与えられた役割をきちっと果たしてくれるようになります。
細胞を元気に保つことで、病原菌から守ってくれる細胞(免疫細胞)や、解毒してくれる肝臓の細胞などの必要不可欠な機能がうまく強力に働いてくれます。これによっても、病気になりにくい体やきれいな体を作ることに大きく貢献します。
病気になると老化が一気に進むことはよく言われていることです。ATP生産を助け、解毒を促進する微量栄養素をしっかり補給すると、老化を少なくとも3重の意味で遅らせてくれているのです。
つまり、
1.免疫を強化して感染症になりにくい体にする。
2.肝臓の解毒効果を助長して細胞のストレスを減らす。
3.細胞でのATP生産を増やし、その寿命を延ばし、また死滅を減らす。
次に、「糖尿病」とATP生産を助ける微量栄養素の関係についてみていきます。
Ⅳ. 糖尿病について
糖尿病は、ブドウ糖となって血流に吸収された炭水化物が、細胞の中に取り入れられないことによって、血糖値が高い状態が続く病気です。
血糖値が高い状態が続くと、(網膜や腎臓をはじめとした)毛細血管が糖に犯され、血流が無くなり、周りの細胞が壊死していき、進行すると四肢切断にも至る恐ろしい病気であることは皆さんご存知でしょうか?
医師が(マニュアル道理に)血糖値を下げるように指導することは正しい指導で、食事などで自然に無理なく出来る範囲では励行すべきと考えます。ただし、合成薬を使って無理に下げることは賛成できません。
それでは、なぜ細胞にブドウ糖が入っていかないのかを考えて見ましょう。
① インスリンがすい臓から出ない(先天的な場合はI型糖尿病)
② インスリンが十分出ているのにブドウ糖が吸収されないII型糖尿病 (インシュリン耐性)
これらはどちらも栄養不足が根本原因です。
つまり、糖尿病は一言で言えば 栄養不足による、糖代謝不良病です。
栄養過多だから糖尿になると良く言われますが、これは大変不正確で、単純に炭水化物はいっぱい摂取しているのに、微量栄養素が足りていないために、膵臓機能の劣化やインスリン耐性が出来てしまうのです。
活性の高い(つまり糖を良く消費する)細胞には亜鉛やクロムが多く存在します。これらのミネラルは糖代謝(ATPの産生)に必要不可欠です。
そして、ATP の生産に必要なものは、そのほかにもアルファリポ酸、COQ10、L-カルニチン、ビタミンB群などがあり、これらが不足することで、全身の細胞が不活性化し、糖を取り入れられない細胞に変化していきます。
糖尿病の患者は、この糖代謝(すなわちクエン酸サイクルでのATP生産)がうまく行っておらないために細胞内のブドウ糖がATPに変換されず、そのまま残ってしまうので、インスリンの助けが有っても糖が細胞内に取り込まれないのです。(インシュリン耐性の原因の一つ)
現にその証拠として、糖尿病にかかった患者さんの血中からはビタミンとミネラル類の不足や欠乏が多く見られます。またアルファリポ酸、CoQ10も不足がちです。
これらの微量栄養素が不足していることが糖尿病罹患の根本原因であり、この栄養状態を理想的なレベルにまで戻すことだけで多くの糖尿病は完治ないし大幅改善が見られます。
糖尿病は、身近にある病気です。ご家族に糖尿病予備軍かもしれないという疑いがあるのであれば、甘いものや炭水化物を少し減らしてみるということはもちろんのこと、食べた物をATPに変えるために必要な微量栄養素をしっかり摂るべきなのです。
Ⅴ. ATPを生成するために必要な微量栄養素のまとめ
食べた物を、細胞が使えるエネルギー、つまりATPに変えるためには、微量栄養素が必要なことは、分かっていただけましたか?
ビタミン、ミネラルの微量栄養素は、生命活動を続けるための根幹の栄養素となりますが、ATPを円滑に体内で生成させるために特に必要なのが、
●アルファリポ酸 ●L-カルニチン ●コエンザイムQ10 ●ビタミンB群
その内、アルファリポ酸、L-カルニチン、コエンザイムQ10は、加齢によって減少していく栄養素です。
年を重ねると痩せにくいというのも、これら栄養素が体内で減少していることが原因で、代謝ができていないのです。
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