その㉕『ワイルドガンマン』
『ワイルドガンマン』は1984年に任天堂より発売された、光線銃対応ソフトである。同じく光線銃対応の『ダックハント』『ホーガンズアレイ』も同年発売であり、筆者は3本とも店頭に揃ってから買い求めた。最初はそれぞれのゲーム内容をよく知らなかったこともあり、おもちゃ屋のおじさんは『ホーガンズアレイ』を勧めてきた。しかし内容が「訓練用の的を撃つ」ことだと知った筆者(当時、小学生)はこう言った。「本物の人間が撃ちたい」。しばらく場が凍りついたのちに勧められたのが、本作だった。
小学生のころの筆者はストレスからか、少々クレージーだったに違いない。だがのちにアメリカ留学した際、ホームステイ先に帰る目印が「GUN SHOP(銃器店)」だったときは本当に絶句した。モノホンや!!……それはそうと本作は、荒くれガンマンどもを相手に銃の早撃ちをするというもの。光線銃は光に反応するので、実際のテレビ画面を狙えばよいという優れものだ。とはいえ付属のホルスターを使うと最初のうちしか勝てないため、すぐに常時画面前で銃を構えるズルをしていたなあ。
単調とはいえ面白かったし、ガンマンたちの絵柄もユーモラス。このへんは確かに、のちの『パンチアウト!!』に通じるものがありました。光線銃もよくできたアイテムだったけど、引っ越しに伴いしかたなく処分。そして先日、久々に本作を起動。あ、光線銃はなかったんだ……そう、『ダックハント』(カモを狩る)や『ホーガンズアレイ』(パネル射撃)と違い、本作は敵が人間。「こちらが一方的に撃たれるだけのゲーム」になってしまったのだ!!合掌。
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