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「コックリさん」隠語説
ただの妄想というか思いつきに過ぎないが、「コックリさん」という呼称は「降霊術」の隠語に由来するのではないだろうか。「狐狗狸さん」という表記は、基本的に当て字だと言われている。筆者は発音面から呼称を考察しようと思うのだ。
「コックリさん」とは学校内でも時折り流行る降霊術ないしテーブル・ターニングの一種である。ちなみに心理学者ユングの博士論文は、彼自身が参加した降霊術に関してのものであった。同じ時期には世界各地に、似たような風習はあった。ユングはそれを、心理学的に考察しようと試みたのである。
神聖なものや神秘的なものは滅多に口にしてはいけない、という心理がある。隠語はしばしば、そのような場合に用いられる。「降霊術」が「コックリさん」と呼ばれる変遷は、筆者の妄想では以下の通りだ。
降霊術→降霊さん→高麗さん→高句麗さん
→こうくりさん→コックリさん
まず、「さん」という敬称が入ったのは、やはり神秘的儀式への畏怖だと思われる。次の「降霊」と「高麗(こうらい)」であるが、発音が変わっている。とはいえ元の発音に近いため、何を言おうとしているかは分かる範囲であり、隠語にはよくある変換だ。さらに次の高麗と高句麗は、同じ意味を言い換えたものだと考えられる。あとは再び発音の変化が起きているが、どこまで意図的なものかは分からない。
韓国などにはコックリさんが、日本の映画の影響で広まったという説もある。だがもし、コックリさんがもともと高句麗発祥だとしたらどうだろう。またWikipediaによると、コックリさんを「コークリさん」と発音する場合があるそうだ。これも本論の傍証になり得ないだろうか。
何にせよ、空想を広げるのは楽しい。
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