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subarasikiai
その㉜『突然! マッチョマン』
クリアしてしまった……。互換機のセーブ機能を使ったとはいえ。ご存知の方には「ゲーム断ちしたんじゃなかったのか!」とお叱りを受けそうだが、本作だけは遊べるうちにカタをつけたくて、出来心でついカッとなってしまった次第。だが怪我の功名か不幸中の幸いか、本作を一言で言い表す表現が見つかった。ズバリ、「バブルのメタ認知」である。
バカゲーとして有名な本作だが、もう「狂気の沙汰」。そこそこ良くできたゲームだが、世界観がものすごい。飲めばマッチョになるクスリを開発したひ弱な科学者が、ゾウやロボットやタコや宇宙人やガガンボを相手に、自ら(!)物理で(!!)闘うのである。ちなみに、マッチョ薬さえ手に入れれば割とカンタン。地表を舞うタコの群れを、アッパーカットの連打でなぎ倒すマッチョマン。爽快だがシュールの極みである。
発売は1988年で、バブルそのもの。当時の「カネさえあれば~」というノリが、本作の「マッチョになりさえすれば~」にピタリと重なる。マネーさえあれば、パワーさえあれば……。こうしたマインドでいると、のちにカネも無くなって詰むのだが、本作のマッチョ頼みも同様。冷静に見た当時の日本は、要するに本作同様だったのだろう(合掌)。
何かに依存した人間はアタマを使わないから、ワンパターンになる。ゴリ押しで、あとは運任せ……ん? バブルだけでなく、このあたりにもデジャブが……?? これって、まんまゲームしてる時の筆者やないか(実話)!!!
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