「勉強」と「学習」とは異質である
筆者は理想的な学問を、「学習」と必要に応じた練習との組み合わせだと考えている。「勉強」は「学習」とは異質のものであるが、このふたつを混同していることが世に学問嫌いを増やしている元凶だと思う。なぜならば勉強とは「させられるもの」であり、学習とは本質的に「自然としたくなるもの」だからだ。どういうことだろうか。
「勉強」という言葉は「勉めて強いる」と書く。これは「無理にやるもの」という意味で、外発的なのだ。英語で study といえば「学問(研究)をする」、learn は「学習す