マガジンのカバー画像

ヌルゲーマーGの「暇つぶしファミコン雑記」

36
幼少期より闘病中の筆者、ゲーム無くして半世紀も生き残ることはできなかった。中でも少年時代に、生命を救ってくれたと言っても過言ではないのがファミコンである。今でも少しづつソフトを集…
運営しているクリエイター

記事一覧

その㉝『バンゲリングベイ』

「クソゲー」と呼ばれることの多かった本作だが、筆者にとっては言わば「トイレゲー」と表現すべきものであった。両表現はなんとなく意味が被っているように考えられなくもないが、別にそういうことではなく……? (以下、少々お下品なので閲覧注意) 筆者は幼いころからお腹が弱いこともあり、トイレに行くタイミングでピンチに陥ることが多かった。それは「小さいほう」でも同様で、日常的に危機が多かったのである。大なり小なり。それはそうと、筆者が本作より受けた印象を他の人に話すとき、トイレの比喩

その㉜『突然! マッチョマン』

クリアしてしまった……。互換機のセーブ機能を使ったとはいえ。ご存知の方には「ゲーム断ちしたんじゃなかったのか!」とお叱りを受けそうだが、本作だけは遊べるうちにカタをつけたくて、出来心でついカッとなってしまった次第。だが怪我の功名か不幸中の幸いか、本作を一言で言い表す表現が見つかった。ズバリ、「バブルのメタ認知」である。 バカゲーとして有名な本作だが、もう「狂気の沙汰」。そこそこ良くできたゲームだが、世界観がものすごい。飲めばマッチョになるクスリを開発したひ弱な科学者が、ゾウ

いまさら核心を突いても、ネタバレにも興ざめにもならないだろう。ファミコンの「たけしの挑戦状」は、そもそも「社会的成功を目指す虚しさ」をテーマにしている。つまり、当時から「鬼難易度クソゲー」なのは社会の方なのである。だからクリアしても「こんなバカバカしいことに〜」と言われるのだ。

その㉛『ウィザードリィ』

人の話を聞いたり活字を読んだりしても、頭に絵が浮かぶタイプの人がいる。いわゆる「映像思考」というやつだが、この『ウィザードリィ』開発陣もそんな人たちだったんじゃないかなあ。 『ウィザードリィ』はアスキーから1987年に発売されたRPG。当時は一番マニアックで、筆者もおそるおそるプレイに臨んだ。方向感覚が無いからマップや攻略本「ガン見」だったけど、要領をつかんで以来どっぷりハマった。方眼紙に手書きのマップを、ずっと保存していたぐらいだ。 これがどうして「映像思考」と関係して

+9

クソゲー整理中

ファミコン世代にとってAIといえば、「クリフトのザラキ」である。ボスへの無力に往生させられた刷り込みは結構大きくて、AI開発に歯止めがかかったのではないか。ただアレがなければとっくにシンギュラリティが来て、失業者が大量に出ていたかもしれない。クリフト、そしてザラキ様々である。

その㉚『バックギャモン』

日本でマイナーではあるが、「バックギャモン」は世界的に有名なボードゲーム。それをファミコンディスクシステムに移植、さらにドラクエシリーズで有名な、あの故・すぎやまこういち氏が監修と音楽を手がけたのがこのソフトである。実は氏は、日本バックギャモン協会会長だったのだ。スゴいゲームなんだよ!! 音楽だけではなく、プレイ感覚も抜群。有名なゲームだけあって、様々なハードで遊ぶことができる本作。スイッチの「アソビ大全」でもプレイできるが、うーん……「バックギャモン」の遊び心地だけで言え

その㉙ゲーム断ち記念・番外編    「ゲーム&ウォッチ ファイア」

先日、ゲーム断ちをした。近々ファミコンも処分するが、ゲームは筆者の育ての親。お世話になった感謝を込めて、自分のゲームライフの原点をふり返る番外編とする。 四十数年前、登場したての「インベーダー」などにもハマっていた幼き筆者。だがゲームを買ってもらい「自分だけのもの」にしたのは、「ゲーム&ウォッチ ファイア」が初めてであった。これがまあ、ツッコミどころのあるゲームなのである。 設定は単純。まず場面。火災が発生したビルと、少し離れたところにある救急車……スリリングですね。次に

その㉘『ドラゴンクエストIII』

『ドラゴンクエストIII』は1988年にエニックス(現在のスクウェア・エニックス)より発売されたRPGである。色々なハードでリメイクもされまくったが、近いうちに新しいHD-2Dリメイク版が発売されるはずでもあった。ところが発表から2年経ってもあまり音沙汰がなく……筆者はスイッチで遊べる別のバージョン(スマホ版のベタ移植)をダウンロード購入してしまった。どうゆうことやねん、スクウェア・エニックス!!……ピコピコ(遊んでいる)……やっぱり面白いな……。 それはそうと最初に発売さ

その㉗『覇邪の封印』

『覇邪の封印』は1987年にアスキーより発売されたRPGである。筆者は過去にクリアしているのだが、この前 YouTubeで他の方の実況を目にして「オレよくこんなのクリアしたなあ」と思った。かなりクセのあるゲームなのだ。 普通のRPG(ドラクエ)などは自分の周囲が見渡せる。だから「あ、北のほうに町があるな」などと判断して移動するのだが、本作は違う。自分の周囲ひとマスしか見えないのだ。じゃあどうすんの? と思われるだろうが、代わりに紙のマップが同梱されているという……。筆者は雑

その㉖『スーパーマリオブラザーズ』

『スーパーマリオブラザーズ』は1985年に任天堂から発売された、横スクロールアクションゲームである。マリオのジャンプ力が『ドンキーコング』と違う!というのが、筆者の第一印象であった。ご多分に漏れず夢中になり、ワープ土管を使えば、何とかクリアできるようになったのを覚えている。 マリオ(と弟のルイージも一応)はクッパ大王にさらわれた、キノコ王国のピーチ姫を助けにむかう。おい待て。キノコ王国の王がキノコなら、姫(王女)もキノコでは。ピーチ姫はキノコの化身なのだろうか。マリオはスー

その㉕『ワイルドガンマン』

『ワイルドガンマン』は1984年に任天堂より発売された、光線銃対応ソフトである。同じく光線銃対応の『ダックハント』『ホーガンズアレイ』も同年発売であり、筆者は3本とも店頭に揃ってから買い求めた。最初はそれぞれのゲーム内容をよく知らなかったこともあり、おもちゃ屋のおじさんは『ホーガンズアレイ』を勧めてきた。しかし内容が「訓練用の的を撃つ」ことだと知った筆者(当時、小学生)はこう言った。「本物の人間が撃ちたい」。しばらく場が凍りついたのちに勧められたのが、本作だった。 小学生の

その㉔『ゲゲゲの鬼太郎2 妖怪軍団の挑戦』

本作は1987年にバンダイから発売されたRPGである。なんとあの名作『ウィザードリィ』と同じ日の発売だがなんとも微妙なデキで、ある意味すばらしい。 とにかくヒントが少ないゲームなので、ネット無き時代にクリアしている筆者は、おそらく攻略本を見たのであろう(覚えていない)。レベルアップとアイテムによりパワーアップしてゆくが、あれ、せっかく取ったのに今までの武器のほうが強いぞ!? ……順番がおかしいのである。さらに、せっかく水木先生が原作のゲームなのにマンガでおなじみの妖怪が少な

その㉓『アイスクライマー』

『アイスクライマー』は1985年に任天堂より発売された、縦スクロールアクションゲームである。ファミコン初期の作品であり、二人同時プレイもできる。プレイキャラの「ポポ」と「ナナ」は現在ニンテンドースイッチの『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』でも活躍中なので、そちらで知られた方も多いのではないだろうか。ファミコン版はけっこう難しいですね。 プレイヤーはハンマー片手に、氷に閉ざされた山を登っていく。登山する理由を聞かれて「そこに山があるからだ」と答える有名な話があるが、