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【完全公開はnoteだけ!!】あっという間にすぐ書ける!等張性脱水(混合性脱水)のらくらくアセスメント
2025.2.14更新
「あっという間にすぐ書ける!○○のらくらくアセスメント」は、誰でもすぐに質の高いアセスメントができる様に作成しています。アセスメントに関する詳しい内容はなんでなんだの看護過程ガイドブックを参照ください。また、しっかり整理整頓!情報収集の素、もっと楽々コピペで立案!標準看護計画&症状別看護計画、サクッとまるわかり!疾患別看護診断と一緒に使うとより効果的にご活用いただけます。
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脱水を評価する領域
ゴードンの機能的健康パターン:栄養-代謝パターン、排泄パターン
ヘンダーソンの14の基本的欲求:適切に飲食する、身体の老廃物を排泄する
脱水とは
脱水とは、水分摂取量の不足や体液排泄量の増加など、何らかの原因により必要な体液量(水と電解質)が不足している状態を言う。
体液とは、生体内を満たしている液体成分の総称を言う。
細胞内液とは、細胞の中に含まれる水分の事を言う。
細胞外液とは、管内液と管外液に分かれるが、すごく簡単に言うと血液(=管内液)と細胞の間を満たしている組織液(=管外液)である。
※詳しくは以下を参照してください。
脱水に関するQ&A脱水に関するQ&A(図2体液の分布) 看護roo!
脱水の種類
等張性脱水(混合性脱水)、高張性脱水(水欠乏性脱水)、低張性脱水(Na欠乏性脱水)の3種類がある。一般的に脱水が起こる際は水と共にNaが失われるためほとんどが等張性脱水(混合性脱水)と言われている。しかし、脱水の進行により高張性脱水(水欠乏性脱水)または低張性脱水(Na欠乏性脱水)に容易に傾くため注意が必要である。
脱水の重症度
※脱水の重症度は以下を参照してください。
【2018/09/27】のクイズ(4.の解答の表) 看護roo!
脱水に必須の情報収集項目
脱水の原因
脱水の発生時期と現在までの経過
バイタルサイン
意識レベル
体重の変化
水分出納バランス
皮膚や粘膜の乾燥、ツルゴール反応
口渇感
脱水の随伴症状の有無と程度
-等張性脱水(混合性脱水)(口渇感、皮膚や粘膜の乾燥、ツルゴール反応の低下、頻脈、血圧低下、体重減少、起立性低血圧、めまい、倦怠感、脱力感、尿量減少など)
※等張性脱水では口渇感は出ない場合もある
-高張性脱水(水欠乏性脱水)(口渇感、皮膚や粘膜の乾燥、ツルゴール反応の低下、頻脈、血圧低下、尿量減少、濃縮尿、高ナトリウム血症、体温上昇、精神神経症状(不安、興奮、幻覚、錯覚、傾眠、昏睡))
-低張性脱水(Na欠乏性脱水)(皮膚や粘膜の乾燥、ツルゴール反応の低下、頻脈、血圧低下、頭痛、悪心・嘔吐、食欲不振、立ち眩み、めまい、体温下降、細胞内溢流による症状(嘔気、脱力感、無欲状態、失見当識、頭痛発作、痙攣、昏睡)
脱水に関する検査データ(血液検査、尿検査、下大静脈エコー)
脱力に対する治療の有無(水と電解質の補給、脱水の重症化による意識障害やショックの場合は救急救命処置)
脱水に対する治療の効果
脱水に対する患者や家族の反応
等張性脱水(混合性脱水)のアセスメント定型文
アセスメントの基本的な流れと書き方
アセスメントの基本的な流れと書き方は次の様になります。
1.患者の状態の判断
【患者の情報】から患者の状態は適切ではない・異常である(正常ではない)。
2.根拠の記載
判断した患者の状態は【判断した根拠や理由】によって生じている。
3.実在型問題の記載
現在、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。
現在、【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】の随伴症状により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。
4.今後の見通し、リスク型問題の記載
今後、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】により
【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。
今後、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】の随伴症状により【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。
作成の方法
・1~4をつなぎ合わせてアセスメントを作成してください。
・【 】の中には具体的な内容を記入するか、項目の中から選択してください。
・( )は表現の言い換えになります。両方または使いやすい方を選択してください。
1.患者の状態の判断
■患者の状態
Aさんは【いつから】、【脱水が始まった時の状況を記入】となり、【脱水が生じてから現在までの経過を記入】。現在は【脱水の詳しい状況を記入】である。
検査データは【異常な検査データ、画像などの結果を記入】である。
■介入の有無
脱水に対しては【治療、ケアなどの対策】が行われている。
脱水に対しては【治療、ケアなどの対策】が行われているが効果は十分ではない。
脱水に対しては【治療、ケアなどの対策】が行われており【効果を具体的に記入】。
■患者・家族の思い、認識
Aさん(Aさんの家族)は脱水について【患者の反応(家族の反応)】と【話している、認識している】。
■適切・不適切の判断
(ゴードンの場合)
これらの事から、脱水である状態は適切な状態とは言えない。
(ヘンダーソンの場合)
これらの事から、脱水である状態は異常な状態である。(正常な状態とは言えない。)
2.根拠の記載
■下痢・嘔吐による等張性脱水(混合性脱水)
この脱水は【下痢、嘔吐】により水と同時にNaを含む電解質が失われる事により生じている。
■消化液の軽度の喪失による等張性脱水(混合性脱水)
この脱水は【(胃管などからの)消化液の喪失】により水と同時にNaを含む電解質が失われる事により生じている。
■糖尿病による等張性脱水(混合性脱水)
この脱水は以下の機序により生じている。
糖尿病の高血糖状態により糸球体で多量のブドウ糖が濾過され尿細管に入る。これにより尿細管液の浸透圧が上昇し、尿細管での水とNaの体内への再吸収が抑制されて浸透圧利尿が生じる。その結果、多尿となり脱水となる。
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