見出し画像

Taylor Swift 恋の歌詞17選


わたしの宝物の一つは、大好きなアーティストのCDに付いている歌詞カード。アーティストの想いがいっぱい詰まった冊子をじっくり眺める時間が最高に幸せなのである。
だからこの令和の時代になっても、CDを買うのはやめられない。

私が大好きで尊敬してやまないアーティストはTaylor Swift(テイラー・スウィフト)。トランプ大統領に意見する強気な姿勢や政治的発言を解禁したことにより注目を集めていますが、彼女の本業はシンガーソングライターです。

デビュー当時から今までずっと、自分で作詞、作曲に携わった作品でないと世に出さないという徹底したプロ意識を持つ素晴らしいひと。2006年にデビューアルバムをリリースしてから、今まで7作のアルバムを世に送り出し、そのどれもがモンスター級のヒットとなっています。

テラスハウスの曲、として知っている方もいるかもしれない。でも、それだけじゃない!

彼女の書く歌詞は本当に、本当に素晴らしい。それを知ってほしい。恋愛に関する歌詞を書かせたら右に出るものはいないと言われる、テイラーの恋にまつわる歌詞を独断で選びました。


When you think Tim McGraw...I hope you think of me /Tim McGraw 
(Tim McGrawのことを考えるときには、私のことを思い出してくれたら嬉しい)

わかりみが深い。自分が好きなものを、街中やTVなどで目にすると「あーそういえば、これあの子好きだったなぁ。元気かなぁ」と流れるように自分のことも思い出して欲しい、そんな思い。

You come away with a great little story
of a mess of a dreamer with the nerve to adore you /Cold as you (あなたは去って行った、あなたみたいな人に憧れる度胸を持った、夢みがちな女の子とすったもんだしたっていう、短いけど素敵な物語を手土産にして)

これは公式の日本語訳がすごく良い。great little storyの前のwith(普通だと、〜と一緒に、〜を連れてのような訳)を「手土産にして」と訳すセンスが素敵。今井スミさんという訳者さん。Taylorの他アルバムをはじめ、色々な作品で和訳をされているようです。

I don’t know why but with you I’d dance
in a storm in my best dress fearless /Fearless 
(なぜだか分からないけれど、あなたとなら嵐の中最高のドレスで踊っても良いわ 勇敢に突き進みたい)

好きな人とならどんな困難にも乗り越えられる恋のはじまりを描いている。「嵐の中でのダンス」がその喩えとして上手く表現されていて、溜息。

All those other girls, well they’re beautiful but would they write a song for you? /Hey Stephen
(あなたに群がる女の子たちはたしかにみんな綺麗だけど、あなたの為に曲が書けるかしら?)

強気にみせて、実は健気で可愛い。外見の美しさだけじゃない、自分を選ぶ理由は他にもあるんだよっていうとっても可愛いラブソングです。

The stakes are high, the water’s rough               But this love is ours /Ours                               (リスクは高いし、波は荒い。だけどこの愛は私たちのもの)

どんな困難も乗り越えていこうとする愛のうた。ふたりなら乗り越えられるよ、ってことですね。

Love is a ruthless game
Unless you play it good and right
These are the hands of fate
You’re my achilles heel / State Of Grace 
(愛とは非情なゲーム。正しくちゃんとプレーしない限り。これは運命。あなたは私のアキレスのかかと)

ギリシャ神話に由来するachilles heelは「強いものがもつ、唯一の弱点・急所」という意味ですが、そんな単語をさらりと歌詞の中に入れ込む発想に脱帽。

Cause there we are again in the middle of the night
We’re dancing round the kitchen in the refrigerator light / All Too Well
(真夜中に、またしても私たちはこうしてる。
冷蔵庫の明かりに照らされながらキッチンで踊って)

冷蔵庫の明かりをスポットライトにしてダンスするなんてとってもロマンチック。こういうリアルな恋愛を細やかに描くのもテイラーは最高に上手い。

Thinking all love ever does is break and burn and end. But on a Wednesday in a cafe
I watched it begin again /Begin Again 
(愛とは傷ついて、燃え上がって、最後は終わるだけのものなのかと考えていた。
だけど、ある日の水曜日、カフェで
わたしはそれがもう一度始まるのを見たの)

最低の別れを経験した後に、新しい恋を見つけた瞬間を客観的に詩的に描いている。

You got that James Dean
Daydream look in your eye
And I got that red lip classic thing that you like /Style
(あなたはジェームズ・ディーンみたいな夢見る瞳をしてる。そして私は、あなた好みのクラシックな赤い口紅をしてる)

24歳という若さでこの世を去った、不幸な終わりを迎えてしまったジェームズ・ディーンと、この2人の恋の行方を結びつけている。好きな人好みのメイクにしてしまう気持ち分かります。

This love left a permanent mark
This love is growing in the dark
These hands had to let it go free and
This love came back to me /This Love
(この愛が残したのは永久に消えない傷
この愛は暗闇の中でも光を放っている
この両手から解き放たなくてはならなかった、そしてこの愛は私のもとに還ってきた)

別れを歌った曲。さよならを言うのは辛いけれど、また別の形になって還ってくる愛もある。

10 months older, I won’t give in
Now that I’m clean
I’m never gonna risk it /Clean
(10ヶ月分歳を重ねて、私は負けたりしない
今はこうしてすっきりしたから
もう二度と危険な賭けにでたりしない)

新たな始まりの歌。ひとつの恋が終わってすっきりして、学んだことを自分に言い聞かせている。恋から学ぶことって沢山ありますよね。

Is it cool that I said all that?
Is it chill that you’re in my head?
‘Cause I know that it’s delicate /Delicate 
(あんなことを言ってしまったけど、問題ない?
あなたのことが頭から離れないんだけど、大丈夫?だってこれはデリケートなことだから)

始まったばかりの恋に、これ以上進めても良いのか戸惑っている時の気持ち。めちゃくちゃ良く分かります。この期間は苦しいけど、幸せな時間でもありますよね。

You should take it as a compliment that I got drunk and made fun of the way you talk /Gorgeous 
(ほめ言葉として受け取るべきよ
わたしが酔って、あなたの話し方をからかったこと)

ちょっと冷たいことを言って、相手の興味を引こうとする駆け引き。本当は大好きなのに、って後悔するやつ。やりがちです。

Only bought this dress
So you could take it off
Take it off /Dress
(このドレスを買ったのはあなたに脱がせてもらうため。脱がせて)

テイラーがここまで官能的な表現を使うのは初めてで、かなり衝撃を受けた歌詞。エロくなりすぎないけど、ドキドキする感じ…好きです。


I’ll be cleaning up bottles with you
On New Year’s Day /New Year’s Day 
(あなたと一緒に空きビンを片付けるわ
年の始めの日に)

日常を切り取るテイラーの観察眼、歌詞に落とし込む能力大好きオタクなので、たまらなく刺さった文。パーティーで盛り上がった大晦日を越えて、ふたりきりで2人の部屋を片付ける描写が目に浮かびます。

We could leave the Christmas lights up ‘Til January
This is our place, we make the rules/ Lover  (1月までクリスマスの電飾は飾ったままでいるの。ここは私たちの家だから、ルールはふたりで決める)

ふたりで暮らしている家は、ふたりだけの城。誰にも指図されることのないふたりだけの毎日を、1月まで飾られたままのクリスマスの電飾に例える。はー素晴らしい。

I once believed love would be burning red             But it’s golden
Like Daylight  /Daylight           (愛は真っ赤に燃え上がるものだと信じ込んでいた。だけど、それは黄金色なのね。まるで陽の光のような温かい色)

2012年にリリースされた、「RED」という歌の曲中に、愛とはburning red(燃えるような赤色)だという歌詞がある。それから7年経って、上がり下がりする恋愛ではなく、安らげる恋人を見つけたテイラーが、愛とはこんなにキラキラした温かい色なのかと気づく歌詞。彼女の今までの辛い恋愛を見てきたファンからしたら、良かった良かったね、と涙ながらに思わずにはいられない歌詞。


ここまでお読みくださりありがとうございました。本当は、もっともっと紹介したい、素晴らしい歌詞がたくさんあります。恋愛の歌だけでなく、キャリアについてや男性優位な社会について物申す曲など様々。

是非、興味を持ってくださった方は、テラハの曲だけじゃないテイラーの歌を聴いてみてください。そして、歌詞カードをじっくり読んでみてください。きっと自分好みの歌詞が見つかるはずです。



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集