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山本博志五段の昇段に寄せて
心から尊敬するnoteライター、棋士の山本博志四段が通算100勝を達成し五段に昇段されました。
おめでとうございます!
私がnoteを書き始めたモチベーションの6割は山本五段からいただいたものです。
ちなみに、あとの3割は藤井奈々女流初段、残りは諸々です。
山本五段のnoteと言えば、名文「藤井先生」(2020年3月3日)。
同年1月25日の初投稿も、おそらくリアルタイムで読んでいたと思いますが、やはり「藤井先生」の印象が強く残っています。
あぁ。この人はいい書き手だ。
私がそんなことを記すのはおこがましいですが、それでも、それなりの数の文章を読んできた者として、身体に染み込んでくるものはあるのです。
名文家で知られる棋士の先生はたくさんおられますが、私にとって、山本五段と藤井女流初段は別格です。
才能ってあるんだなぁ。
お二人の文章に接すると、子供のようなことを考えてしまいます。
山本五段は、デビュー間もない頃から応援していた数少ない棋士のおひとりです。
初めて知ったのは、まさに四段昇段のとき。
まだ駆け出しの観る将でしたが、まとめサイトで、「三間飛車だけで四段になったらしい」
なんてコメントを見たのを覚えています。
それからtwitterやnoteで山本五段のお人柄に触れ、体調となんとか折り合いをつけながら将棋を指されていることを知るにつれ、勝手ながら親近感を持つようになりました。
棋士となられて100勝70敗だそうです。
この成績をどう捉えるかは人それぞれだと思いますが、積み重ねられたものに率直に敬意を抱きます。
タイトルを争うような一部の棋士にばかり注目されがちな将棋界ですが、こうして着実に歩みを刻んでいく先生方にも心を寄せていきたいなと思っています。
昇段のタイミングにより、今年も加古川青流戦に参加される山本五段。
鶴林寺で指される姿を見ることができれば、と願っています。