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ヒュー! 日向 マッチング短歌 FINAL レポート(おいしい日向 編)

2024年6月14日から7月12日まで募集された「ヒュー! 日向 マッチング短歌 FINAL」にて賞をいただき、9月14日、15日の授賞式&交流会に参加してきました。

本稿では、交流会で訪れた場所、美味しいものをご紹介します。

受賞作については、こちらの記事をご覧ください。




9月14日(土)朝 宮崎空港

まずは、宮崎空港に集合です。

30分ほど早めに着き、事務局の方を目で探していると、後ろに座られた方から「短歌のイベントの方ですか?」と声をかけていただきました。
初対面とは思えないくらいにお話しし、やがて事務局の方、そして他の受賞者が集まります。

皆様、はじめまして。

名札をいただき、自己紹介していきます。
誰がどの歌を詠んだかはまだ内緒。やっぱり名刺を作っておけば良かった。

宮崎空港は、サーフボードを持った人がたくさん行き交う、南国の空港でした。


昼 海の駅ほそしま

早速、バスで日向市へ。

漁港のそばの「海の駅ほそしま」でランチをいただきます。

興味深いのが「ごんぐり」で、マグロの胃袋だそうです。
マグロの胃袋自体は各地で食されているということですが、煮物などが一般的で、かき揚げは日向市ならではだといいます。
ホルモンのような食感で、癖もなく、食べやすい一品でした。

海鮮を楽しみながら、同じテーブルとなった撰者の天野慶さんとお話していました。すると。

「この窓から、私たちは漁師さんの様子が見えるけど、漁師さんから見たら『お、美味しそうに食べてるな』ってなるよね!」

確かに!
新鮮な着眼点でした。

この窓は美味しい笑顔みるための漁師の自慢の窓かもしれない

Rhythm


午後 悠美園 へべす収穫体験

続いて、へべすの収穫体験です。
果物狩りが好きな私、実はすごく楽しみにしていたイベントです。

が、どうにも空があやしい。
雨。やんだ。また雨。

やっぱ雨? 少しやんでる? 黒い雲! 待っててへべす逢いにいくから

Rhythm

みんなで一喜一憂していると、ついに来ました。スコールです。
窓の外は、斜めの雨で真っ白。
ご用意いただいていたレインコートと靴のカバーを身につけます。

覚悟を決めて、降りる準備をすると…
奇跡的に、雨がやみました。

雨なのか。大雨なのか。あきらめた瞬間でした 天野さんWIN

Rhythm

天野慶さんは台風と縁があるそうですが、今回ばかりは天野さんの勝ちです。
つい数分前まで雨を浴びたへべすは、束の間の日差しに、とてもとても美しいのでした。

日溜まりで音立て花が咲く手紙みつけたのです へべす畑で

Rhythm 天野慶さんの大好きな歌をもとに。

へべすについては、この記事の「市民とマッチ賞 その1」をご覧ください。

収穫したへべすは、事務局の方がその場でカットし、炭酸水やスコール(飲料)にぎゅっと搾ってくださいます。

初めてのへべす、すごく爽やかです。
酸味もわずかな苦みも、香りもあるのに、癖がない。とがったところがありません。

これは美味しい。

収穫したへべすは、大切に大切に、手荷物として飛行機で持って帰りました。
毎日、幸せにいただいています。


美々津散策

次は、日向市の美々津地区の散策です。
美々津は、伝統的建造物群保存地区で、古い町並みが残されています。

お休み処で、お船出だんご(つきいれ餅)をいただきました。
神武東遷ゆかりの和菓子です。

この美々津でも、お休み処に入った途端に豪雨となり、散策に出るときには雨がおさまっていたのです。
今回の旅は、ずっとこういう天気でした。絶望的な天気予報のなか、すべてのプログラムを無事こなせたのは僥倖としか言えません。


夕方 若山牧水生家~若山牧水記念文学館 授賞式

歌人若山牧水が生まれた家を見学し、授賞式のある牧水公園へ。

日向市の西村市長もご出席いただき、受賞作の発表です。
誰がどの歌を詠んだのかは、この場で初めて公式発表されます。
それまでは、たとえ知っていても言いません。

受賞作がペアでひとつずつ紹介され、作者が歌に込めた思いを話します。
続いて天野さんが、枡野さんの評を代読され、ご自身の評を話してくださいます。
私にとって、短歌を自分の言葉で語り、コメントをいただくのは初めての経験です。
「かんたん短歌の作り方」を座右の書にする私としては、この企画は特別なもの。少しばかり、その思いを伝えさせていただきました。

今回、身に染みて感じたのは、皆さん、作品へのコメントが素敵なこと。
切り取り方、表現、どれをとっても心が洗われる思いです。
私も、少しでも近づきたい。

強く、そう思ったのでした。


夜 牧水公園 懇親会

授賞式を終え、懇親会の会場へ。
机には、日向の美味しいものが並び、会場外のテントでは、大雨のなかスタッフの方が肉や魚などを焼いてくださっています。

ここでも、活躍するのはへべすです。
鮎の塩焼き、スペアリブ、へべすサワー。どれに搾っても美味しい。

私のおすすめは、三ツ矢サイダー。これにへべすをたっぷり搾ると絶品です。
ホテルなら1,000円以上とれるはず。

本歌
わたしとは食の好みが少しずつ違うあなたと囲む寄せ鍋

返歌
生き方も少しくらいの違いなら包んでくれるへべすの香り

この返歌は、今回のマッチング短歌で私が投稿したものです。
へべすってどんな果実なんだろう。これまでの交流会のレポートを読み、想像だけで作った歌です。

実際に味わったへべすは、「少しくらいの違い」どころか、あらゆる食材を、そして人を包んでくれる果実でした。

ずっと宮崎県内でしか流通していなかったそうですが、近年、アンテナショップやふるさと納税などを通じて、東京や大阪にも届けれられるようになったそうです。

もし、どこかでへべすを見かけたら、是非試してみてください。
焼き魚だけじゃないんですよ。肉にも、お吸い物にも、炭酸飲料にもお酒にもなんにでも合います。

あらゆるものにへべすを搾り、美味しさが跳ね上がるのを体験しました。
へべすは、本当にすごい。
たぶん、へべすがあることで、宮崎の食の魅力が何倍にも高まっていると思います。

鮎、宮崎牛、ひょっとこポーク、お米、野菜の数々。
最高の食をご用意くださった生産者の皆様、ありがとうございました。


たくさんの美味に酔いしれ、盛り上がったところで、歌合わせが始まります。
これについてはきっと長くなるので、別の機会に触れられたら。


9月15日(日)朝 馬ヶ背展望台

翌日。
朝なのに、もうおなかが限界だと言っています。そして、お昼にはチキン南蛮が待っています。

そんな私に、選択肢はひとつしかありません。
朝食抜き。
できれば紅茶が良かったのですが、見当たらなかったので緑茶で胃腸をあたためます。

紙コップすこし多めの日本茶が今日と私をつないでくれる

Rhythm

この日もあいにくの空模様。
でもやっぱり、行動中は小雨くらいで、バスに戻るとざっと降るんです。
不思議で仕方ありません。

風光明媚な日向岬の馬ヶ背や「願いが叶うクルスの海」は、連日の雨で茶色く濁り、白い波が割れて砕けていましたが、それでも明るく朗らかな岬でした。

木漏れ日と樹雨浴び抜け坂道に ここで地終わり海が始まる

Rhythm

ポルトガルのロカ岬を思い出しました。

本当は、こんなに綺麗だそうです。

坂道を踏破したあとのへべすスカッシュ、美味しかったなぁ。


昼 グラバー亭

日向市街に戻り、人気の洋食屋さんでチキン南蛮をいただきます。
びっくりするくらいの大きさでした。この写真ではわかりませんね。

本場の味、満腹です。ごちそうさまでした。


日向市駅・まちの駅とみたか

期間限定で「日向坂46駅」となっている日向市駅へ。
偶然、西村市長がいらっしゃり、わざわざ声をかけてくださいました。

隣接する「まちの駅とみたか」でお土産物を購入します。
ヒュー! 日向のグッズが皆さんに人気でした。私も、トートバッグを。


これで、交流会もすべての予定が終了です。
みんなの名札を集めて、記念の写真。

歌だけを手がかりにして十二人 また、それぞれの旅に託して

Rhythm

顔や名前も年齢も、なんの情報もなく、ただ短歌だけでつながったメンバーです。
きっと、これからもご縁があることでしょう。

また、お会いしましょう。
そのときには、私も、もう少し成長できていたらいいな。


日向を満喫した交流会については、ひとまず以上です。
関わってくださったすべての方々に、心からの御礼を申し上げます。

懇親会の歌合わせについて、また、改めて記事を書きます。


お読みいただき、ありがとうございました。

ギターなら切れる手前のテンションで駆け抜けました明日は寝ます

Rhythm


歌合わせ編、記事を書きました。


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