Automata NOIR ルール和訳3.二人の警察官

「※」は訳注です。目次はこちら。事前に殺人鬼vs捜査官をプレイする事が推奨されています。

準備

画像1

・25枚の容疑者カードを、生存側が表になるようにして5×5に並べます。

・25枚の証拠カードをシャッフルし、証拠デッキとして裏向きに置きます。

・殺人鬼となるプレイヤー、分析官となるプレイヤー、覆面警察官となるプレイヤーをそれぞれ決めてください。

・全てのプレイヤーは証拠デッキからカードを3枚引きます。

・殺人鬼は3枚のうちから好きな1枚を選んで自分の「正体」とし、自分の前に伏せて置いてください。残りの2枚は「変装先」となります。この2枚も「正体」のカードの隣に、2枚を重ねて裏向きに伏せ置いてください。いずれのカードも、殺人鬼は好きなタイミングで見ることができます。

・その後、殺人鬼は「殺害」(後述)を1回行います。

・分析官、および覆面警察官は、3枚の手札から1枚を選んで自分の「正体」とし、自分の前に伏せて置いてください。ただし、既に殺されている容疑者を「正体」にすることはできません。

・覆面警察官は、残った2枚のカードを分析官に渡し、分析官の「正体」を確認します。したがって、分析官は証拠カードの情報を持っており、覆面警察官は2人の「正体」を知っている事になります。

・このゲーム中、警察チーム(分析官、覆面警察官)は会話などのコミュニケーションを取ってはいけません。

・覆面警察官は、好きなタイミングで分析官・覆面警察官の正体を確認することができます。

・ゲームは殺人鬼のターンから始まり、警察チームのターンと殺人鬼のターンを交互に繰り返します。どちらかのチームの勝利条件が達成できなくなった時点でゲームの終了です。

殺人鬼のアクション

・殺人鬼のターンでは、2つのアクションを選んで実行します。うち1回は必ず「殺害」をする必要があります。
移動
殺害
変装

警察チームのアクション

・警察チームのターンでは、分析官、覆面警察官がそれぞれ1回ずつアクションを選んで実行します。順番は任意ですが、座標その他の情報を教えあったりしてはいけません。コミュニケーションは禁止されています。
移動
逮捕
潜入(覆面警察官のみ)
高速移動(覆面警察官のみ)
捜査(分析官のみ)
任命(分析官のみ)

移動

・全員が実行できるアクションです。

・並べた容疑者カードに対して、横の行または縦の列を1つ選び、1つ分動かすことができます。押し出されたカードは、反対側の空になったスペースに配置します。相手が直前のターンに「移動」を行なっていた場合、同じ行または列をその反対向きに「移動」して戻す事はできません。(※直前ターンの「高速移動」の逆向きへの「移動」も禁止としてよさそうです)

殺害

・殺人鬼のみ実行できるアクションです。

・自分の「正体」に隣接(斜め含む周囲8マス)している容疑者を1人選び、裏向きにして死亡させます。

・「殺害」した容疑者が分析官または覆面捜査官の正体だった場合、殺されたプレイヤーは正体を明かさなければいけません。その後の処理は「パートナーの死亡」(後述)をご覧ください。

容疑者を13人「殺害」した時、殺人鬼の勝利となります。

・無罪の容疑者(「捜査」されて証拠カードが乗っている容疑者)を「殺害」した場合、以下の「調査」を行います。

・「調査」:分析官、および覆面捜査官は「殺害」されたカードに自分の「正体」が隣接しているかどうかを殺人鬼に伝えなければいけません(どのカードが「正体」なのかを伝える必要はありません)。その後、「殺害」された容疑者に乗っている証拠カードを捨て、通常通り裏返しにして死亡させます。

変装

・殺人鬼のみ実行できるアクションです。

・自分の「正体」と「変装先」全てを手に取り、相手に見えないようにシャッフルして、1枚を選んで自分の新たな「正体」とします。この時、「正体」を変更しなくても構いません。(※殺害された「変装先」には変装できません)

・残りのカードは「変装先」として戻します。

逮捕

・分析官、および覆面警察官のみ実行できるアクションです。

・自分の「正体」に隣接している容疑者を1人選びます。その容疑者が殺人鬼の「正体」だった場合、捜査官の勝利となります。その容疑者が「変装先」だった場合、殺人鬼はそのカードを捨てますが、その場で敗北にはなりません。(※自分自身を「逮捕」する事も可能と思われます)

潜入

・覆面警察官のみ実行できるアクションです。

・証拠デッキからカードを引き、自分の「正体」も手にとります。2枚のカードから1枚を選び、新たな自分の「正体」として自分の前に伏せて置きます。残った1枚は分析官に渡し、分析官の手札とします。(※「正体」を変えたかどうかを分析官・殺人鬼に伝えるかは明言されていませんが、この行動が強くなりすぎるので全員に伝えた方がよさそうです)

高速移動

・覆面警察官のみ実行できるアクションです。

・並べた容疑者カードに対して、横の行または縦の列を1つ選び、1〜2つ分動かすことができます。押し出されたカードは、反対側の空になったスペースに配置します。相手が直前のターンに「移動」を行なっていた場合、同じ行または列をその反対向きに「高速移動」して戻す事はできません。

捜査

・分析官のみ実行できるアクションです。

・手札の証拠カードを対応する容疑者カードの上に乗せ、以下の「調査」をする事ができます。

・「調査」:殺人鬼は、いま証拠カードが載せられた容疑者と自分の「正体」、または「変装先」が隣接しているかどうかを正直に伝えなければいけません。どのカードかを伝える必要はなく、何枚隣接しているかも伝える必要はありません。(※「正体」か「変装先」かを伝える必要もなさそうです)

・「捜査」を行った容疑者カードが死亡している場合、ボードから証拠カードを取り除きます。そうでない場合はその場に残します。

任命

・分析官のみ実行できるアクションです。

・生存している容疑者に対応する証拠カードを手札から選び、覆面警察官の「正体」と入れ替えて伏せ置きます。古い「正体」は、証拠デッキの一番下に挿入します。


パートナーの死亡時

分析官が殺害された場合、分析官は、手札の証拠カードを覆面警察官に渡します。その後、証拠デッキの上からカードを引きます。死亡している容疑者に対応する証拠カードを引いた場合、表にして捨てます。これを生存しているカードを引くまで続け、そのカードを新たな「正体」とします。最後に、覆面警察官の「正体」を確認します。

・覆面警察官が殺害された場合、覆面警察官は、分析官の証拠カードを全て引き取ります。その後、引き取ったカードの中から生存しているカードを選び、新たな「正体」とします。死亡している容疑者に対応する証拠カードは、すべて表にして捨てます。最後に、自分の正体を分析官に見せます。

・これらを行った後、分析官と覆面警察官の役割を交換します。(元)分析官は覆面捜査官となり、逆もそのようになります。

再び警察チームのうちどちらかが「殺害」された場合、殺人鬼の勝利です(殺人鬼は2回、警察官を殺害することでも勝利できます)。

・「殺害」されたが、生存している容疑者に対応するカードが証拠デッキに(覆面警察官が殺された場合は手札に)なく、新たな「正体」を獲得できない場合、殺人鬼の勝利です。


(おわり)


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