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桃始笑(七十二候)と王母百年

3月10日頃は七十二候の「桃始笑(ももはじめてさく)」、桃の花が咲き出す頃です。煎茶席にも桃を飾りたい季節です。煎茶席に飾られる文人華には、桃と松毬の組合せ「王母百年」という雅題があります。王母とは中国の伝説の女仙(女神)西王母のことです。漢の武帝が西王母に長寿を願ったところ、天から西王母が現れ武帝に三千年に一度花が咲くという仙桃を七個(仙桃七顆)を武帝に与えたという伝説があります。松毬は長寿と子孫繁栄を意味し、王母百年は長寿と子孫繁栄を願う雅題ということになります。

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