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自信をつけるには 、自分との約束を守る!

 今は、個別支援計画はサビ管が作成しなくちゃいけませんが、10年前くらいはサビ管なんて制度もなく現場の職員が作成していました。当時の計画の3大目標は、①安定した生活②問題行動の改善③健康の維持でした。細かな計画にこそ差はあれど、ほぼ全員が同じ目標です。でもって、半期ごとに総括するわけですが、問題や出来ないことに着目した目標だったので、出来ていない!やってない!ってことになります。1年経って来年の計画はどうしよう?出来ていない・やっていないですから、また前年を踏襲したコピペ計画にするしかありません。それを数年繰り返していきます。


 その状態が続くと、利用者にとっても変化や成長もなく、というより他害がひどくなったり、情緒も安定せず全体像としては悪くなっていきます。職員にしてみりゃ、仕事面白くなくなっていくし、自分で計画したこと何一つ出来ないので、自信もどんどんなくなっていきます。そんなさなか法人の方針が変わり、発達を意識した支援を行っていくことになり、そこで颯爽と?登場したのが研修講師の○○先生でした。


 ○○先生との窓口となった私は、前年踏襲型の支援計画と利用者の状況を話し、まずは個別支援計画を刷新することにしました。プロジェクトを組み、1年かけて新しい個別支援計画の作成方法を策定しました。それが今の△△△の個別支援計画の原型です。出来ていないことや欠点に着目した計画から得意なことやストレングスに着目する、そして現時点から考えるのではなく、3・5年後の理想の状態像から考える未来志向の計画に変貌させました。日頃の支援では、その目標を達成するための活動やプログラムを考え、実行していきました。すると、総括の時には、目標を達成することが出来るようになり、利用者にも変化・成長がみられるようになりました。翌年の計画はその一段階上の目標となり、前年とは違う目標が立てられるようになります。結果、職員が生き生きと働けるようになってきたように私には見えてきました。


 さて、計画とか目標は、別の言葉で言えば約束と表現できます。今年度もすでに半年が終わってしまいました。担当の利用者の支援計画は、順調に進んでいますか?皆さんが自己申告書で掲げた目標は、年度末で達成できるでしょうか?小さいころよく言われたでしょ。約束は守らなきゃいけませんよね。


 自分に自信を持てていないな!そう思える人をよく見かけます。私自身も、この個別支援計画を実行する前は、自信が持てずにいました。自信が無いから虚勢を張って、部下に声を荒げたこともありました。パワハラ上司がいたら、この人自信がないんだなぁ~と少し優しいまなざしで見てあげてください!自信がない人の特徴は、私の分析ではパワハラ型と積極性が無くすべて人に頼る依存型に分かれます。どちらにしろ組織にとっては問題です。なにより自己肯定感が得られないことは、本人にとっても生きていく上では大問題です。自信をつけてもらう以外に方法はありません。


 なかなか自信を持つのは難しいですが、まずは自分との約束を守ることをお勧めします。簡単なことで構いません。1日1個ゴミを拾う!とか、月に1冊は、本を読む!…確実に守れる約束を自分としてみて、1年間続けられると、ずいぶん自分自身を見つめる目や態度、仕事の結果が変わってきますよ!


2019.10 しせつちょうだよりより

だれかの気づき・きっかけになりますように!


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