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令和デモクラシー
こんにちは!ぬくぬくママSUN’Sのかなちゃんこと中村香菜子です。
先週は、私の所属する地域づくりの団体、NPO法人わがことnoteでも記事投稿の当番が回ってきたので、文章を書いてみました。よかったら読んでみてください。
他の方が書いている記事もぜひ読んでいただけたら面白いと思います♡
いつになく静かなゴールデンウイーク・・・子育て家庭にとってはいろいろ大変なことも多いかと思います。
幼稚園より大きなお子さんのいるご家庭では、これから先の行事や学習。。。どうなっていくんだろうという大きな不安を持たれている人も多いのではないでしょうか。
我が家にも小6、中3という、大切な学年の子供がいるので不安があります。運動会や修学旅行もないのかな~と漠然と思っているところです。
しかし、休校してしばらくは、すごくしんどかった気持ちもだんだん落ち着いてきました。
周りの人たちと話していても思うのですが、親である私たちのほうが不安が大きいく、小さい子ほど心配や不安は少ないなと思います。
私も子供たちによくこんなことを言ってしまいます。
「勉強してないと、テストの時困るよ!」
「風呂上がりに服をさっさと着ないと風邪をひくよ!」
子供はどうでしょう・・・
そういう未来の予測をほとんどしません。
今この瞬間を生きているのです。
どちらがストレスが高いんでしょうね。
親は子供に失敗してほしくない、つらい思いをしてほしくない、という想いが強いものです。「もっと今よりよくなって(成長して)ほしい」という気持ちもたくさんあると思います。
生後数週間から、うつ伏せトレーニングにいそしんでしまうという子育てあるある(←いいことだと思います)は、その後何才になっても続いていくような気がします。
今、だれもわからない感染症への恐怖もそうなのですが、【未来のことは誰もわからない】というのは紛れもない真実です。
生命に与えられた時間があるならば、精一杯、生命の今を輝かせて生きていたいものです。
小さな子供たちは、「今この瞬間」に、夢中です。その姿から学ぶことはたくさんあります。
私たち大人の頭は、たくさんの固定概念でがんじがらめになっています。
「幼稚園最後の運動会はどうなるの?」「修学旅行いけないなんてかわいそう」「受験がなくなったら将来どうなるの?」
そんな不安は無数に湧き出てきます。
でも、今目の前にある、「家族の時間」そして、子供が与えられるだけでなく、自由に考えて過ごす時間。うまくいくことばかりではないと思います。
ダラダラしすぎてしまう事もあると思います(うちの子たちですw)
でも、その経験があるからこそ「気づく」ことがあるのではないでしょうか。
それがまた新たな時間を刻んでいっていると考えるのはどうでしょうか。
なくなった計画、あるはずだった思い出を悔やむことはたくさんあると思います。
でも、それがないからこそ、得るもの、得たことはないでしょうか・・・。
親子で一緒にお料理、お庭でキャンプ、家の近所をお散歩・・・ゲームに没頭してしまう時間も含め、今だからこそあるのんびりタイムも愛おしく思えてきます。園や学校行事のときだけでなく、こんな時にビデオをとってみるのもいい思い出になるかもしれません。
という、一つの考え方に切り替えることで少し楽になってきます。大人も「今ここにあるもの」を楽しむ力をつけていきたいです。
それとは、反対に、
「おかしいな」「これは違うと思う」「私は困っているんだ」
ということを我慢せず言葉にしていくことはとても大切だと思っています。
家族の中で話すのもよし、近所の人と、遠くの友だちと、またはSNSで、新聞の投書で、ラジオへのメールで・・・段階も様々、なんでもいいと思うのです。
もし、共感してくれる人がいれば、「私も言えなかったけど思ってたんだ!」というよく似た考えのコミュニティが広がります。
それが民衆の声となって、なにかが改善されていくことはあるはずです。
小さくてもいい、我慢せずに声をあげること。これは、当事者でなければできないことで、とても大切なことだと思います。
「皆さんの命をまもるためです」という言葉で、同じ方向に日本が向いていることで、実際苦しい思いをしている人たちがたくさんいるのは事実です。
ぬくぬくママSUN’Sに関わる方の関係するところで行くと、
幼稚園保育園学校だけでなく、この連休は、田舎の小さな公園までがことごとく立ち入り禁止され、海や山にいくことさえ、非国民的な感覚に陥っています。
一番に子供たちが犠牲となっているのは紛れもない事実です。(これも小さな子供たちは何も思ってなくて、私が大人だから思う感覚だとも思いますが)
「行ってもいい」と大義名分のある「スーパー」「ホームセンター」「家具店」などは人で溢れかえっているそうです。(私はあまり行ってないので人から聞いた情報ですが)
様々な場所を閉鎖することで、さらに「密」を産みだしている状況にも思えてきます。
民主主義democracyとは、demoは、人々、kratosは力を意味し、democracyとは、人々に決定権を与えること。ルソーは、「何人たりとも誰かを代表することはできない、代表された瞬間に人々の自由はなくなる」と言っていたそうです。
つまり、自分が投票して、政治家に政治を任せていたとしても、人々はずっとそれぞれの様々な立場から経験、考えを声にして社会に出し続けることが大事なのかなと思います。
日本には民主主義の国、そして「言論の自由」があります。
さまざまな本が出版されています。芸術作品の中にも多面的な考えを教えてくれるものは多いです。インターネット上も一部の国のように制限がかけられることがなく、様々な人が考えを発信しています。
今の同調の風潮を何も考えずに飲み込んでしまうだけでなく、自分でさまざまな情報を得たうえで咀嚼し、「やっぱりおかしいな」と思うことを「声」に出すことは大事だと思います。
「子育て」は、人間の営みの中で、一番「生命」「自然」に近い場所にあります。
経済のこと中心にばかり考えている人には気づけないことが、子供のそばにいる「母親」「父親」にはあるはずだと私は思います。
子供たちが教えてくれることは多いです。
公共の場や仕組みがほとんど使えなくなった今、ひとりひとりのつながりや、親子の過ごし方、暮らし方の大切さがクローズアップされていると思います。
まずは自分を大切に。こどもと家族の「今」を大切に。
未来の心配に押しつぶされず、「大丈夫大丈夫」と唱えながら、強く子供を育てていきたいなと思います。