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『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』

一応ネタバレなしのつもりで書いていますが、観ていないと共感できない感覚のことも書いているので、若干ネタバレありでいきます。

注意書き

 先週、思い切って観てきました。
 勇気100%出してきて良かったです!(笑)

私のステータス(※立ち位置)

 私のステータスを少々、参考程度に前置きします。

  • ここ十年ほど、NHKアニメはご無沙汰。

  • 本映画で大活躍の六年生は、ややうろ覚え。

  • なんなら一年は組も、ややうろ覚え。

  • ザットさん? ソンナモンさん??

  • そして大好きなキャラを忘れていた失態に気づく。

 長寿アニメで、実家暮らししていた頃はなんやかんや観ていたので、主要キャラや作風はさすがに覚えていて、それで問題なく乗り切った体です。

タソガレドキ忍者・諸泉尊奈門との決闘に向かった土井先生が消息を絶った。山田先生と6年生が捜索を開始する一方、担任不在の1年は組では、タソガレドキ忍軍の忍び組頭・雑渡昆奈門ざっと こんなもん尊奈門そんなもんが教壇に立つことに。そんな中、きり丸は偶然にも、土井先生の置かれた状況を知る。やがて土井先生を探す6年生の前に、ドクタケ忍者隊の冷徹な軍師・天鬼が出現。その顔は、なんと土井先生と瓜ふたつだった。

映画.comによる解説文より

 個人的には、先にハマった『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』のゲゲ郎と土井先生が同じ声優さんだったことと、あらすじや予告動画を観るうちにオタクの勘が働いて、気になって仕方がなくなって観に行った感じです(笑)。

 結果、わりと沼に入っちゃったかもしれません……。
 今のところ二度見は考えていないものの、かなりの頻度で思い出してしまっています。銀盤とか、サブスクで再視聴くらいはあり得るかもです。

 そして、それは私だけではないようで。
 私が観たのは18時台の上映だったのですが、普通に混み気味で、普通に女子高生が友達同士で観に来ているのが印象的でした。
 女子高生がNHKアニメの映画を観るんですよ??
 上映直前まで、かなり賑やかに喋っておられました。
 もちろん上映開始と同時にスンとしていましたが(笑)。

 そして彼女たちと私はシンクロしたかもしれない。
 土井先生しか勝たん……と。


はい、土井先生が最強です。

 映画の感想としては、この一言に尽きます。

 いや、私、土井先生も好きだったけれど。
 正直、ここまで強いとは知りませんでした。
 いつも乱太郎たちに翻弄されてますからね。
 ちょっと苦労性の先生くらいの認識でした……。

 でも、忍術や体術は抜群だし、兵法にも詳しいし、性格もめちゃくちゃ良いし(面倒見が良くてリーダーシップも取れる)、あとイケメンです。

 改めると、もはやチートかっていう御方でした。

 そして、失踪した土井先生に対して、全力の捜索をする先生陣と六年生陣の情熱ときたら。
 一年は組も、土井先生の授業が恋しいし。
 めっちゃ愛されてるやん、土井先生。

 もう私も、土井先生に対する認識を変えてしまいました。忍術学園は、土井先生がいなくなったら破滅する!
 もはや、土井先生が主人公で良くない??


終始満載のアクションでお腹いっぱい!

 任務遂行やら戦闘やら、土井先生を始めたくさんのキャラクターによるアクションシーンがいちいちカッコ良過ぎて満腹でした!

 先ほど申し上げた通り、覚えのないキャラもいましたが、イケメンばかりなので観ていられる(笑)。
 やっぱり私は六年生メンバーが無知率が高かったです……。不破雷蔵先輩とかはなんとなく覚えていたけれど……たぶん普通に、アニメ登場回をそもそも視聴していないメンバーもいると思われます。

 というか、地味にショックだったのが、山田先生の息子・山田利吉のことをすっかり忘れていたという事実。
 大好きだったのに! 土井先生よりだったのに!
 もう二度と忘れるまい!!

 あと、完全に蛇足ですが、ドクタケ幹部の大黄奈栗野木下おおきなくりのきのした穴太あなたも、久々に思い出せて良かったです(笑)。

 この映画はオールメンバー登場ではないので、他にも忘れちゃっているキャラがいるんだろうなぁ……。
 前の映画も、気が向いたら観てみましょうかね。


中盤のきり丸が切なすぎた……

 土井先生は失踪するわけですが、きり丸は最初からそれを知らされるわけではありません。
 でも知ってしまったときの反応が切ないです。

 悲壮感の漂う仕草とか台詞とか、むしろ少なすぎるくらいの控えめな演出なのですが、却ってきり丸の本心を浮き彫りにしている気がしました。
 随分と思い切った引き算をしますね……好き。

 予告動画で、きり丸が土井先生に「どうして先生は俺を気にかけてくれるんですか?」と問う場面があるのです。
 きり丸と土井先生は、一緒に住んでいます。
(※なんとなく、私はこの情報は覚えていました)
 きり丸にとって土井先生は、頼れる先生でもあり、家族のような存在でもあって、急に行方不明だなんて、とてもショックだったでしょう。

 なぜきり丸が土井先生と暮らしているかって、それは彼が戦災孤児だからです。戦で両親を亡くしているのです。そこに考えが至ったとき、私は心臓がギューッと締め付けられました。
 きっと、そのときと同じ感覚になったのね……。

 クライマックスで、きり丸が思いの丈を叫ぶシーンがあるのですが、本当に最高に良かったです!


八方斎を中心に、シリアスとギャグが中和?

 この映画においてダークホースだと思ったのが、ドクタケ忍者隊首領・稗田ひえた八方斎はっぽうさい。タイトルに「ドクタケ忍者」が入っている以上、登場するのは初めから認知していましたが、それでもダークホースと思えます……。

 なんかね……。
 途中で、なんかカッコイイとなって、思わず二度見しました(笑)。なかなか、じわじわくる瞬間でした。

 謎の軍師・天鬼に対して「本当は土井先生ですよね!?」とかなるわけですが、八方斎にも「本当はチンゲンサイですよね!?」となるのです。

 それでもトータルでは、彼はやっぱりヒエタチンゲンサイで、やっぱりチャーミングなおっさんでございました。安定……。で、それを筆頭に、忍たまらしいテイストが作品に散りばめられていて、ものすごく好きです。

 NHKアニメの、1日10分の放映は、コメディというよりはギャグものだと私は記憶しているのです。それに対して映画は、わりとシリアス展開もあります。土井先生の失踪や、ドクタケ忍者の気配など然り……。

 ギャグとシリアスって共存できるのですか??

 設定上、普通なら、もっと悲壮感や怒号がある展開になると思いますが、そうならないのが忍たま映画。
 かなりの厳しいシーンでも、おとぼけ発言やウケ狙いはやる。やり通す。あなた達は芸人ですかってくらいやっちゃう。でも、感極まったら、普通に泣いちゃうんだよ。なんなのこのバランス。最高か??


 最終的に「あ~こういうのが忍たまだったか~」と思えてしまうから不思議です。
 本当に不思議です。忍術って魔術でしたっけ?

 そんなことをたくさん、考えまくった映画でした。

 とにかくですよ……。
 土井先生が最高なので、是非観てください。
 というか観て頂けたら嬉しいです。


 これでも控えめにしたのに、3000字越えってマジですか。忍たまで、3000字って書けるんですか。

 さすが長寿アニメですね~。
 ちょっぴり、シンプルにルビ振りで文字数を稼いでいるところがありそうですが(笑)。

 頑張りましたので、どうかご割愛ください……。


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