『魔女の宅急便(実写版)』原作はジブリではないよ~ん。
今週の金曜ロードショーでは久々にジブリ映画『魔女の宅急便』をするのだとか! 懐かしい~♪
そんなわけで今週の感想文は『魔女の宅急便(アニメ映画)』にしようかな~と一旦は考えたのです。でも、しばらく観ていないので、内容の詳細を勘違いしていたら申し訳ない。なので、ちょっと変化球で攻めてみました。
ちょうど10年前公開の実写版。
実はサブスクで視聴可能なので、昨日観ました。
(出たよ~サブスク!!)
そして!
私の好きな女優・小芝風花さんの初主演映画だった!
あ、ちなみに『魔女の宅急便(アニメ映画)』は……。
思い出せば出すほど、欠点が見つからない。
ただ、私の好きなジブリ映画は『風の谷のナウシカ』『千と千尋の神隠し』『天空の城ラピュタ』と続くので、メダル獲得はならず(笑)。
それにしても、ジブリ版・実写版の両方に言えることだけれど、魔女の修行とはいえ、13歳の女の子をよその町で1年暮らさせるって……実際はヤバくない? 揺れ動く思春期の娘さんですよ? 舞台となるのが、良くも悪くも素直な人たちの住む街で本当に良かったよ……。
あと、これが2024年問題に苦しむ日本が舞台ってことじゃなくて、マジで良かった。そうじゃなきゃ、運送業者に嫉妬されて業務妨害とか嫌がらせされちゃうと思う。「キキ、危機!」なんちゃって(ごめんなさい)。
原作はあくまでも児童書シリーズ
さて、まずは『魔女の宅急便(実写版)』の全体的な評価からいきたいと思います。
残念ながら5点中3点。厳密には3.7点くらいかな。
映画の大筋はジブリ版と同じ。キキが満月の夜に旅に出て、海辺の町で届け物の仕事をして、一時的に飛べなくなるものの、苦難を乗り越えて成長していく。
相違点は、かなりあります。
序盤で占いの得意な先輩魔女に出会わない。
キキのお母さんの魔法の薬が使われている。
トンボは草食系(笑)。飛ぶことへの情熱は同じ。
基本的に街の人々が「魔女」を知らなさ過ぎる。
知らな過ぎて、偏見からの阻害意識すら持つ。
松任谷由実は歌いません(オリキャラ?が歌う)。
ジジは恋をしません。
夢中でカラスを描く絵描きはいません。
ニシンのパイは焼きません。
飛行船は飛びません。
途中からナイナイ尽くしで、書いてて笑いたくなってきました……。
明言しておくと、これらのジブリ版との相違点では減点はしていないつもりです。だって、そもそもジブリ版では、原作を改変したオリジナル要素が複数あることが公言されているからです。
減点内容は、飛行シーンの映像技術が足りないであろうことと、脚本の甘さがあるかな~ということ。
映像技術に関しては、もう配給の東映さんのせいですね。仮面ライダーなど特撮物で培ったカメラワークで誤魔化し過ぎ。10年前の映画とはいえ、もう少し頑張ってくれたら、映画にのめり込めたかもね。
脚本に関しては、一番大きかったのは、残念ながらクライマックスです。労力の割に……実態があっさりしているようなって感じです。あと、修行を諦めようとなる切っ掛け……魔女裁判が始まってもおかしくなくて。良かったね、世界線が違って! て感じです。
実写版は、ジブリ版と違うことを知っている上で(だってジブリ版とは原作の解釈が違うから)、当時16歳小芝風花の『魔女の宅急便』を観たかったら観てって感じですね。
全く悪いってわけではないです!
ただ、変に生々しいかもしれない……。
もう少し、和らげて欲しかったと思います。
そんな実写版でございました。