逆行にして新鮮をはかるドラマ
春ドラマ、大方終わりましたねー。私の守備範囲だと『パンドラの果実』『金田一少年の事件簿』『やんごとなき一族』がまだ残っていますが。みんな、がんばれー! みてるよー!
終わるのは寂しいけれど、新しい期待もある
今期ドラマは、個人的にばらつきを感じたけれど、気に入ったのは本当に好きになれたという印象です。
ちなみに私は『元彼の遺言状』『悪女』『未来への10カウント』『マイファミリー』が好みでした。同志の方、どこかにいませんか?
夏ドラマ
かと考えているうちに、今週から日曜劇場『オールドルーキー』が始まるのですね。7月を待たず、下旬スタートなんて珍しい。話数の多いドラマなのかな? それとも、特番のスケジュールとの都合? まぁ安定の日曜劇場だし、綾野剛主演だから楽しみ!
夏ドラマの情報は、まだしっかりとキャッチできておりません。ざっと調べた中で気になったのは『石子と羽男』『初恋の悪魔』かなぁ。現状はコメディが観たい気分です(笑)。
秋ドラマ
そんなざっくりとしたドラマ前情報の中、とてもテンションの上がった予告ニュースがありました。しかも、夏をすっ飛ばして秋ドラマ!
ああ相棒ぅーッ!! 右京さぁーん!
4代目相棒・冠木亘が卒業してしまい、シリーズの存続すら心配されていたというのに、ここにきて初代・亀山薫の返り咲き決定とかマジかぁー!!
しかも亀山薫って卒業時に警察を退職している設定だから、多くのファンがノーマークだったのでは? どうなるの? 警察に復帰か、警察官じゃない相棒とかアリ? 既にワクワクが止まらない(笑)。
杉下右京の周囲もだいぶ変わったから、再会した亀山は、しばらく環境の変化に驚きっぱなしなんだろな。サイバーセキュリティ対策本部とかできたし。自分がいない間に、いろんな人物交代劇があったし。
しかも、久々に再会するであろう人物が、見違えるように丸くなっているわけだから(笑)。
もちろん、亀山本人にも変化はあるかも?
ワクワクが止まらない(2度目)。どんな展開になるのか、始まるまでにいろいろ推理しようと思います。好奇心さえあれば、始まる前にも、ミステリーはあるのでーす(ドヤァ)。
そして、春ドラマ
なんだか振出しに戻る流れですが、相棒ニュースを受けて、春ドラマで一度感じていたことを、思い出しました。きっかけは、最近最終回を迎えた、この長寿ドラマ。
『警視庁・捜査一課長』。
叩き上げのスキルで捜査一課長になった大岩純一と部下たちが、ひたすら熱く捜査してホシを挙げる……という、なんとなくスポ根チックな刑事ドラマですね(※意見には個人差があります)。
これ、たまたまテレビを付けっぱなしにしていて、何話目かを観たのです。そしたら前シリーズと雰囲気が変わっていて、驚きました。
おそらく、脚本と演出のやり方が変わっている。
以前は、淡々とした切り口でした。冷静に断固として、犯人を逮捕する刑事の姿を描くスタイル。それが、刑事たちの内情もしっかり描写するように、ときに間合いを長く、より情緒的に訴えるものになっていました。
役者の演技の仕方は変わっていないと思います(カメラワークなどが違うので、演技時の意識は違っていたのかもしれません)。つまり、今風に新しくなったのです。素人目線とはいえ、ドラマのターゲット層を、より若者向けにしたであろうことは予想できました。
大岩家の愛猫ビビも、今期は新キャラ子猫・あずきと和んでいます。可愛いなぁ。わかりやすい世代交代のメッセージ。可愛いなぁ。
『捜査一課長』に限らず、『相棒』も『警視庁捜査一課9係』も(『9係』の場合、渡瀬恒彦さん急逝での事情もありますが)。今も人気の衰えぬ長寿ドラマでは、次々と革命が起こっていますね。
時代の変化についていこうとしている。
ダーウィンの進化論でいえば、これはいわば種の保存。一世を風靡した独特のテイストが、部分的でも失われるのは寂しい気もします。でも、それでまた新シリーズが作られるなら、悪い変化ではないのかもね。
去年の常識が、今年通用しないなんてことも、ままある世界。マスクが必要不可欠になるように、定年退職が珍しくなるように、これからも定石は、案外に転がっていくのかもしれません。
ドラマのニュースから、そんな哲学に発展していった、そんな私でした。戻って来なきゃ。……これから、ドラマを観ようと思います(笑)。