【物語詩】玄マインド
最近の運勢は低迷気味
朝の星座占いがなんと3日連続で最下位！
チャンネル固定しないあたしが悪いけどさ
でもそのチャンネル運に回されるように
ツイていない今日が過ぎていく
靴擦れしたり 珈琲が売り切れていたり
逃した苦味を想像するほどに どす黒く
心がカフェインに染まって でも眠くて
星占いと仕事に忙殺されそうになって
息の根が止まるかと思われた刹那
やっと帰りの電車で眠れた
わずかに回復したHPで改札をくぐり
なけなしのMPで閃いたことは
黒魔術ではなく 玄いおまじない
スーパーに寄ってから帰宅し
水をがぶ飲みして シャワーを浴びて
電子レンジで儀式の準備をした
食卓に並べたのは さっき買った
ティーパック式のルイボス茶と サラダと
お気に入りのレトルトの黒カレー
そしてパック入りの玄米ごはん
見た目は地味かもしれないけれど
これが私のジンクス飯
失恋した日だってこれで元気になった
コツは とにかくよく噛むこと
コツコツと お茶も 喫するように
口の中で甘味が滲む玄米を感じながら
頭の中に浮かぶ最近の出来事を飲み込み
心の中の辛みをカレーで燃やしながら
いつもよりも時間をたっぷり使って
いつも通りではない今日を
ちょっと良い明日になるように願って
最後の一口を飲み込んで
ふと我に返った
なんだかスッキリと満腹になっていた
よし 今夜はよく眠ろう
そして翌朝は 星占いは止めとこうかな？
タイトルの「玄」は「げん」でも「くろ」でも読み方はご自由に。先日自分が久々に玄米ご飯を食べて、思いついた詩です(笑)。