小さなちいさな田んぼを楽しむ(16)過去の稲作振り返り:悲劇もあれば奇跡も起きる
ぬくみねっと トモです!
前回は、昔の稲作を振り返りましたが、大量収穫出来た年、収穫に至らなかった年など様々なことを思い出すことが出来ました。
今回は、振り返りの続きなんですが、これまでに負けずさらにいろいろと起きるようですよ。
ちょっと長くなってしまいましたのですがよければご覧ください!
2020年 まさかの結末!
5月 前の年と同じように苗を作っていますがなにやら水没しかけてますね。
去年の株を放置していたのですがそのまま稲が生えてきましたね。
稲の株は冬枯れてしまうというのを聞いた気がするのですが。
もうこのまま育てても良かったのではないかな。
結局は耕して多少代掻きして
6月末 皆で手植えしました。まあこういう手作業目的でやっているのですから。
写真ではこの場所は代掻きがいまいちのようですね。
水の供給は順調だったような気がします。
水草は多いですね。
8月末 出穂
苗が色づき
10/11
収穫まで行きました。あれ?稲の丈は短めですし量もそれほど多くありませんね。
立派な台を建ててもらったこともあるけれど、それにしてもおもちゃのように短いです。
水草が多かったからかな。
それとも丈の短い品種にしていたのか。
10/31 最悪の事態が
あれ?脱穀作業はしていないのに稲束が全くない。。
そして下に散乱している稲わららしきものが。
イノシシにやられたようです。
電柵は残しており田んぼを囲んであったのですがはさがけの場所は完全に囲んでいませんでした。
これは完全に私のミスですね。
その年は特に収穫祭をしたような記録は残っていません。
2021年 案外うまくいったというのに…
苗に雑草がまざる問題で結構苦労しましたので、この年から育苗箱を使うことにしました。
ひとまず浸水は沢の水でやりました。
5/22
育苗箱に籾を蒔いて
鳥から保護します。あと直射日光についてはたまたまビニルシートが汚れていたので回避できたようです。
5/28
まばらに生えてきました。
6/6
手蒔きだと均等にならないですね~
6/21
田んぼは従来の場所です。見づらいですが田植え後です。
6/30
稲は延びましたがまだたよりなく、どちらかというと水面の雑草が目立ちます。
7/17
もう、全然水の確保が出来ていません。
2021年は5月中に梅雨入り宣言が出されたものの、その後の雨がさっぱりでした。
特に住んでいる地域には雨雲がさっぱりかからない状況が続き、そしてそのまま梅雨明けに至ります。
水中から生える雑草以外の、普通の雑草が無数に生えています。
以前山活動の他メンバーさんが用意してくれた塩ビの給水管がつまってしまったのか全然利用できなくなり、ものすごく水確保に四苦八苦していました。
仕方なく他の場所から水を引いて潤し、生えた雑草をガリガリと削っていきます。
8/15
雑草は相変わらずですが草丈も伸び株もある程度増えてくれました。
ちょうど多めの雨だったものでこの時は水も張られています。
9/19
なんだで丈も伸びて稲穂も頭をもたげています。
10/2
穂の色も変わってきました。
これくらいになると水は抜けていても特に支障にはならないでしょう。
10/17
とりあえず稲の収穫には至ったようです。
これ、
稲の収穫後に大量の長い丈の雑草が残る
という残念な写真です。
稲の丈はそこそこありますね。生育はなんとかなったようです。
雑草の問題は多いのですが水が切れても稲はそれなりに育つということだろうか。
この年は前の年の教訓があり、はさがけ時に周囲をしっかり電柵で覆い、イノシシに食われずに籾をしっかり得ることが出来ました!
そして12月に皆で米を炊いて楽しみました。
が、その後重要な事に気づきました。
翌年の苗づくり用の籾を残してないじゃないか(泣)
調子にのるからこんな事になります。
2022年 田んぼを小さくしてみたが
さて前年は稲は出来たものの田植えはやりづらい、生育中雑草が大量に生える、水は何度も枯れる、稲刈りの際に大量な雑草が邪魔する、とさんざんな結果でした。
おまけにこの年用の籾すら残っていない。
ということで、考えた結果ですが
・田んぼは小さくする
・稲の田んぼとマコモの田んぼを近くに寄せて融通する
7/3
ただ、この年の田植えは半ばあきらめていたこともあり、種籾や苗の用意も遅れてしまいました。
7月になってようやく始動し、マコモ田の近くを掘り田んぼ用地を作りました。
確保できたものは古代のもち米である緑米の苗です。
この苗が農業の先輩からの最後の贈り物となってしまいました。
これまで水を受けていた水路が枯れ切っており、雨もなかなか降らなそうです。
7/9
ともかく植えなければ何も始まりません。強引に田んぼに他所の水を入れて、入れながら田植えをします。皆やりにくそうでした。
7/25
完全に生育が遅れてます。
8/21
本来なら出穂していないといけないのですがこのざまです。
ひび割れた土地に水をなんとか注ぎ入れたところのようです。
9/17
荒地のようにひび割れた田んぼに貧弱な稲が並んでいます。
出穂したようすがなにか異様なのは緑米ということもあるでしょう。
花も咲いています。
11/12
随分遅ればせながら、収穫はできたようですね。
貧弱な稲穂が少しばかり並んでます。
12/10
さて緑米、いかにも量が少なそうですね。
でもここからがミラクルで。
小さな子たちが籾を手で外し、容器に入れて何かしらで突いて精米を始めました。
そして多くの子が結構熱心にやってくれていました。
するとどうでしょう。
少しばかりですがきちんと籾がらの取れた米が出来たではないですか!
緑米らしい色も少し入っています。
この米はこども園で食べる米に混ぜて食されたということで、ほんのわずかな収穫ですがきちんと子供たちに還元されてくれて本当によかったと思いました。
田植えから収穫までいまいち続きでしたが、最後に子供たちがホームランを打ってくれたような気がします。
そして2023年は以前書いた通りに田んぼもなんとか運用できて普通に米を食べることが出来ました。
今回の振り返り
いやあ稲作が安定しませんね。そもそも最初にやっていたような田んぼのサイズを毎年キープできることは奇跡なのです。梅雨時にタイミングよく適量の雨が降ってくれないといけません。
でもイベントとして行うならばサイズが小さくても安定して出来ないといけません。
ともあれ水の確保が重要で、そのための分析と工夫が必要ではあります。
今回はここまで。
ご覧いただきありがとうございました!
次回は田んぼ作業にとても重要な水の確保について。
(続く)