人形劇の不思議
引っ込み思案の人は人形劇を一度やってみるといいと思う。
うまいとか下手とかそんなことは度外視して。
自分探しがうまくいかない人は、誰もいないところでこっそり人形劇をやってみるといいと思う。
何しろ誰も見ていない。
思いっきり無責任に。
スポンジに顔書いて、棒をさせば、人形はできる。
てるてるぼうずでもいい。
それを持って、その子がしゃべっている感じで、どんどん言葉を出してみる。
なにしろ無責任だから、何を言ってもいい。誇大妄想狂でも被害妄想でも夢見る夢子でもスーパーヒーローでもなんでもいい。
だって自分じゃないんだから。
出てきた言葉で、自分が見付かる。こっそりと名言を言って見たりする。そんな自分、かっこいいじゃん。
独り言に飽きたら、もう一人追加。
会話をさせてみる。
人形が会話をしているようにするのは、第一段階として、人形の目線を合わせる。それだけで、いい。それができれば会話しているように見える。
とにかくしゃべる。言葉にだす。言葉にする。
自分が何を考えているのか、改めてわかることが、あるよ。
わたしが最初に一人でやった人形劇はこれ。
A「そば」
B「うどん」
A「そばだよ」
B「うどんだよ」
A「そばだってば」
B「うどんだってばよ!」
A「そばっていってんじゃん!」
B「うどんだろ?どー考えても!」
A「そーばー」
B「うーどーんー!」
・・・・・・・
A「やっぱ、そばだな」
B「やっぱ、うどんだろ」
A「そば!」
B「うどん!」
ぬおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!
C「すきなの頼めよ」
中身がなくても、いい。人形劇は人形の動きだけですっごく面白くなることもある。
Cの出方が、とても重要。その時で違う。
こんなのを何度となく繰り返してやっていると、大げさにいうと、何だか「生きていこ!」という気持ちになります。
ほんとです。
もし気になるようでしたら。お相手させていただきます。
にこにこあおむし人形劇団主宰 もりまさの