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テラリウムに夢中になる人が多い理由
今朝のZIPで、盆栽やテラリウムの特集をしていました。
コロナ禍のリモートワークで自宅で過ごす時間が増えたことがきっかけで始める人が増えたようですが、特に20代、30代の人はテラリウムの容器の中にフィギュアを置いたりしてオリジナルの世界をつくって楽しんでいるそうです。
前回イケア効果を紹介しましたが、テラリングにはイケア効果の要素が含まれていて、ヒトがより夢中になりやすいのではないかと思ったので、整理してみようと思います。
ひと手間が増えることで満足度が高まる
イケア効果は、自分が作ったものに本来以上の価値を与えてしまうというものですが、同じように一見手間がかかりそうなことで逆に満足度が上がるという有名な事例があります。
1930年代にゼネラルミルズ社は、水を加えて焼くだけでおいしいケーキミックスが作れるという商品を開発しました。
当時では画期的な商品でしたが、期待しているほど売り上げは伸びなかったそうです。
そこで「定性調査の父」とも呼ばれるアーネスト・ディヒターという人に調査を依頼したところ、レシピが簡単すぎることが原因であるという結論を導き出しました。
そのアドバイスをもとに、あえて「新鮮な卵を混ぜる」という一手間を追加した商品に変更し再度販売したところ、売り上げが伸びたそうです。
ひと手間はシンプルに結果はわかりやすく
冒頭の話に戻ります。
自宅で植物を育てるという点では、盆栽、ガーデニング(最近では少ししブームが過ぎたような気がします)、テラリングは一見同じように見えます。
ですが、盆栽やガーデニングは水をあげるだけですが、植物が育つまでには時間がかかってしまいます。
ガーデニングは植物が育って、花や実が成るまでに2,3ヶ月はかかるものです。
つまり、結果がなかなか見えにくいのです。
もちろん少しずつ育つ過程を楽しむことはできますが、テラリウムは容器の中に好きな植物とフィギュアを置くことですぐにできるという点で、初心者だと達成感が得られやすいと思います。
テラリウムを始めた人は、さらに他の植物を探したり、新しいフィギュアを探したりすることで、より夢中になりやすくなるのではないでしょうか。
テラリウム用のフィギュアもたくさん販売されているので、より想像力を掻き立てられそうですね。
ミニチュアライフ
ちなみにミニチェアを使った作品といえば、フィギュアを使ったオリジナルの作品を作り続けているアーティストの田中達也さんがとても有名ですよね。
田中さんのインスタグラムの投稿を見るたびに、モノゴトを1つの角度から見るのではなく、別の角度で見ることの大切さを感じます。
田中さんの作品が見られるMINIATURE LIFE展にいつか行ってみたいです。