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眠れない深夜は、シロップまみれになって、ソーダ水の1番下の甘い部分になりたい。
2年間ずっと好きだった人とさよならをした
ロマンチックな雨の中でも
哀愁漂う駅の改札口でもない
ただ一言
さよならと、メッセージを送った
不安になった時には甘えて電話をかけたりもした
7時間掛けっぱなしで
似たようなくだらない話をしてくれる
とても優しい人だった
実は秘密にしていることがあって
わたしがあなたと別れた理由は
婚活したくなって、いつまでも逢いに来てくれないあなたに時間を割く暇がなくなったでも
新しく好きな人ができたし、用済みだと思ったのでもなく
実はとても重い病気にかかって
余命3ヶ月なの
だからわたしを忘れて、
悪いままのわたしを次の女の子を口説く時に使う自虐ネタに使うといい
遺書でも送り付けようかと考えたけど
3ヶ月後に届く設定が分からないのと
あなたの住所
最後の最後まで教えてくれなかったから
なにも出来ないな
わたしは窓の外にある大きな木を眺めながら
下校中の小学生の声を聞きながら
あなたを思い出して
そして死ぬ
クリームソーダの一番下の方に、
ソーダ水に圧迫されて全然溶けなかった
甘いシロップのように、しぬ。
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