企業でnoteを始めたいけど、続けられるか不安な方へ
こんにちは、UXチームnote編集部リーダーの堀です。
企業でnoteを使って発信したいけど、忙しくて続けられるか不安……こんな悩みをお持ちの方はいませんか?
私たちも同じ悩みを持ちながらも、noteを始めたのが1年ほど前のことでした。そんな私たちも、様々な工夫をすることで現在でも投稿を続けることができています。
この記事では、メディア運営未経験かつ社内メンバーだけでnoteを続ける上で、効果があった工夫をご紹介します。noteを始めることに迷っている企業の方に向けて、一歩踏み出す足がかりとなれば幸いです。
意外と時間をかけずに運用できる
これから企業でnoteを始める方は、「noteの運用には、かなりの時間と労力を割かなければならないのでは?」と不安に思うかもしれません。
確かに、高い目標を設定すれば、高頻度で記事をアップする必要があるため、それなりに大変になります。
しかし、すぐに読者を増やすなどの結果を出すことは難しいです。運用に慣れないうちに成果を求めるよりも、まずは無理なく継続することが大切です。
そこで、時間も労力もそんなにかけられない、でも少しずつ情報発信していきたいという方に向けて、運用コストを抑えてnoteを続けるための方法をまとめてみました。
ここからは、「立ち上げ前の工夫」と「執筆時の工夫」に分けてご紹介していきます。
立ち上げ前にするといい4つの工夫
実際に記事を書き始める前に、その準備が必要となります。noteを始める目的を決めて、執筆者に依頼するまでの工夫がこちらです。
1.noteを運用する目的を明確に
noteを始める前に、 誰に、どんな目的で、なぜnoteなのか、読んでどうなって欲しいかを整理しておきます。
そうすることで、記事テーマや記事の方向性を決めやすくなり、検討時間の短縮になります。
私たちは以下のように決めました。
2.記事を投稿する頻度を少なく
まずは続けることを一番の目標として、無理のない頻度を設定します。
note公式の担当者に聞いたところ、企業アカウントの平均は月2〜4回とのことでした。これを目安に投稿頻度を決めても良いと思います。
私たちは月1回と決めました。
理由としては、編集経験のないメンバーばかりだったため、担当分けして編集を進めるのは荷が重かったからです。そのため、メンバー全員の時間を編集に割くことになるので、できる限り週1回、1時間の定例のみで進められそうな頻度としました。
まずは月1回で始めてみて、余裕ができたら頻度を増やすことにしました。
3.記事テーマはいくつかまとめて決めておく
チームで進めるには、先々の記事テーマの認識合わせの時間も必要です。記事テーマの検討だけでも、頻繁に実施すると労力がかかってしまうので、ある程度まとめて決めておくとよいでしょう。
私たちは月1回投稿のため、6ヶ月先くらいまでの分をまとめて決めておきます。その後3ヶ月ごとに編集部メンバーでネタを持ち寄って、先々のテーマを検討するようにしています。
テーマの検討も、別の時間を取らずに毎週1回の定例内で実施することで、時間を抑えています。
4.編集部メンバー以外に執筆を依頼する
執筆担当者は、記事の構成や文章を考えるのに、どうしても多くの時間が必要になります。できるだけ編集部メンバー以外に執筆を依頼することで、編集部メンバーへの負荷を下げられると良いですね。
私たちは、最初のうちはnoteの世界観づくりのために、編集部メンバーが1つは記事を書くように担当を決めました。その次の段階で、編集部メンバー以外にも依頼するようになりました。
編集部メンバー以外に依頼する場合は、まずは「こんなテーマで依頼したい」という旨を伝えます。特別に時間を取るのではなく、執筆者が参加する全体定例などの会議で話したり、チャットで伝えたりすることもあります。
後日、投稿予定日が迫ってきたらスケジュールや、執筆で気をつけてほしいことをチャットで連絡して執筆開始してもらいます。
執筆時にするといい6つの工夫
記事を書いていくときにも、コストを抑える工夫が色々あります。ここでは、なるべく時間をかけずに記事を仕上げるコツをご紹介します。
1.記事のターゲット、目的を明確に
note運用開始時には、自社メディアとしてのターゲットや目的を明確にしました。実際に記事を書くときには、その記事だけに絞って、ターゲット、何を伝えるか、読んでどうなって欲しいかを考えましょう。
これらを明確にすることで以下のメリットがあります。
構成検討や添削、修正の手戻りを抑えることができるので、時間の短縮になります。
例として、今読んでいただいているこの記事に対しては以下のように考えました。
——誰に読んでほしい?
メディア運営経験無しの社内メンバーだけでnoteを運営したいが、できるか不安(noteを運用できないかと相談された社員)
——何を伝える?
工夫することで短時間・労力をかけずとも運用できること
——読んでどうなって欲しい?
安心して運用開始を決断できる
2.本文を書く前に全体の構成を考える
ターゲットと目的が明確になったら、文章の全体構成、つまり目次を考えましょう。見出し、小見出しだけを並べた箇条書きを先に書き出して、記事のターゲットと目的に合っているか確認します。
本文を書いてしまったあとに、全体の構成に変更が入ると、修正に多くの時間が必要になってしまいます。
この手戻りを防ぐことで、執筆や添削時間の削減になります。
全体構成が決まったら、その見出しに合わせて本文を書いていけば、目的がブレないので、修正を最低限にできます。
3.タイトルの熟考は文章があらかたできてから
記事の構成を最初に考えるので、記事のタイトルもだいたいイメージはついていると思います。ですが、タイトルをじっくり検討するのは文章がある程度出来上がってからで良いです。
先にタイトルを決めたとしても、書いていくうちに文章のニュアンスが変わることもあります。タイトルと内容の印象が一致していなければ、せっかく記事まで来てくれた人を逃すことになりますね。おのずとタイトルを調整することになります。
目を惹くタイトルを考えるのは意外に時間がかかります。まずは時間をかけずに仮決めしておいて、できた文章に合わせて調整したほうが効率的です。
4.見出し画像のテンプレート化
見出し画像(記事の一番上の画像)をテンプレート化しておくことも時間短縮となります。
基本となるデザインを決めておけば、あとはキャッチコピーとイメージ素材のイラストを探せば、画像作成時間を短縮する事ができます。
こちらも編集部メンバー以外に依頼することで、労力を分散すると良いですね。
私たちの場合は、見出し画像を含め文中の挿入画像の作成も、編集部メンバー以外の社内のデザイナーに依頼しています。
5.段階ごとにレビューを行う
一般的にレビューというと、完成したものに対して行うイメージがありますね。しかしnoteのような記事の場合は、一度書き上げるまでに執筆者はたくさんの時間を使います。
未完成の段階から少しずつレビューを重ねて軌道修正し、完成に近づけるほうが、手戻りが少なく、レビュー回数も少なく済みます。
各レビューでは、以下のように最初は大枠から確認し、少しずつ詳細を確認していくようにしましょう。
私たちの場合は、執筆者に下書きを書いてもらったら、1週間に1回1時間、合計3回くらい編集部メンバーのレビューを行います。
この回数に抑えることで、他の業務を持っている編集部メンバーだけでも1ヶ月に1回の投稿を実現できています。
6.編集部メンバー以外のレビューは最小限に
編集部メンバーのレビューが終わったら、上長や会社の広報担当への確認が必要になると思います。このときは、なるべく最低限のことだけチェックしてもらいましょう。
編集部メンバーは、記事のターゲットや目的を把握した上でレビューしますが、それ以外の人に詳細に伝えるのは時間がかかります。
ターゲットや目的の情報を伝えずにレビューを依頼すると、意図して使った表現も、分かりづらいなどの理由で指摘が入ることが多いです。
編集部メンバー以外には、以下のような最低限の確認を依頼しましょう。
コストを抑えた運用の結果
コストを抑えて頻度を少なく投稿できたとしても、読んでもらえなければ意味がないですよね。
ここでは私たちの実績として、コストを抑えて投稿した中でも反響のあった記事をご紹介します。記事を書く時の参考にしていただければと思います。
1.UXチームのロゴ制作記事
noteを始めて6回目に投稿したこの記事は、「今日の注目記事」に選ばれ、たくさんの方に読んでいただきました。
noteの方に選んでいただいた理由を質問してみたのですが、選定担当の方が面白いと思ったものを選ぶそうです。狙って選ばれるのは難しそうですが、選ばれれば見られる回数がぐっと増えるので、私たちとしては続けるモチベーションになっています。
2.データ管理システム「Exment」の紹介記事
UXチームの新人が執筆したこの記事も、多くの方に読んでいただきました。これは予想ですが、「Exment」に関する情報がネット上に少ないことで、情報を求める人が多かったことで読まれたのではと推測しています。
noteを始める不安は和らぎましたか?
いかがでしたでしょうか。
今回は、運用コストを抑えてnoteを運用する工夫をご紹介しました。
noteを続けることで苦労もありますが、それ以上に多くの方に記事を読んでいただく喜びを得ることができます。
この記事が、他に業務を抱えながらも情報発信したい!でも続けられるか不安…という方の後押しになれば嬉しいです。
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NTTデータCCS UXチームです。noteはじめました。