レコメンドに必要!“木型”とは?
こんにちは!YourFIT365でございます!
ちょっとテクニカルなお話だった前回。いかがだったでしょうか?今回はこのYourFIT365アプリのレコメンドシステムにもっとも必要な“木型”についてご紹介します。よく「この木型は履きやすくて人気です」などお店などで聞いたことありませんか?…そんな木型についてのお話です。
木型は靴の設計図!
その、ちょっと聞いたことがあるような「木型」とはそもそも…?
簡単にいうと“靴を作るときに必要な立体的な型”です。木型…というくらいなので、もともとは木型職人さんによって木を削り出して作られていました。現在では樹脂で作られているものが多くなっています。一般的に「履きやすい!」とされる靴は木型が優れているとされ、全ては職人の腕に委ねられていました。
しかし、絶妙な削り具合などは長年、感覚的なもので継承されていました。昔はまだPCなどの環境も整っていないこともあり、きちんとした数値などのデータで正確に残されていることは少なかったようです。。
そんなナゾに包まれた木型ですが、それがブランドにとって人気の売れる靴の木型だったとしたら、それはもう門外不出の大切な“設計図”なわけです。。ですが、そんな大事なものが「経験と勘」の部分だけで今後も設計していくというのはなかなか難しいですよね。。
このような樹脂でできたものが最近は多いです。これはパンプス型です。
木型を測る!どうやって??
…そんな「感覚的」だった靴の設計。理論的に評価できる方法が必要でした。靴は足に密着して体重がかけられ、歩行という動作によって屈曲が繰り返されます。そういった人間の持つ難しい条件に対するには、技術の数値化とPCによる解析が必要です!…またちょっと難しくなるのでここでは省きますが、このような研究を行っていた研究者のデータにより、木型を靴づくりに特化した寸法で算出し、定量的に設計ができるようになったのです!
“勘や感覚”を数値化させるさせることが大事。
いよいよレコメンド!
そして、お預かりした大切な木型は現物の場合、特別なスキャナーによっていろいろな方向から撮影。データとして取り込みます。そこで先ほどの独自の寸法定義に基づいたIWL社のソフトで解析され、レコメンドされます。
靴のサイズは国ごとにピッチが変わっていたりします。日本では“cm”がほとんどですが、EUやUSサイズは“インチ”での換算になります。例えば1つの靴の各サイズごとにcmでは足長は5mmずつ大きくなっていきますが、EUサイズでは3.33mmくらいずつになっていたり。そういった各ブランドごとに木型情報を確認し、最小・真ん中・最大サイズでズレのないように検証していきます。そこで偏差が目立った場合は解析を修正するなどして細かく作業をしていきます。。靴のフィッティングにつながる大事な行程のため、時間をかけて作業が行われています!
木型って…とても大切な財産なのです。
現在、いろいろなブランドが所有している大切な木型情報は、YourFIT365でのレコメンド表示のために先ほどの算出方法などで解析され、登録されています。YourFIT365の取組みに賛同していただき情報を提供してくれていますが、ブランドによっては機密的なものにも関わるため参加交渉が難航することも多いのです。。
…お預かりした木型情報はブランドの財産といっても過言ではありません。そんな大切なデータからYourFIT365アプリのレコメンドへと反映させることで、たくさんのお客さまがたくさんのブランドと出会うきっかけになれば素晴らしいな…と思っています。 …つづく。。
こんなふうにスマホでいろんなブランドにいつでも出会えます。