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極私的ホノルルマラソンの振り返り

なぜホノルルマラソンか、とスペック

コロナに入る前、友人と“マラソン完走したらすごくね、メタボだけど”というお話をして、せっかくならホノルルマラソンをゴールに!と誓ったのですが、コロナ突入によりその年は中止(バーチャルは走った)となり、3年越しに現地ホノルルで走ることができたので振り返りです。
スペックとしては最初の誓いにあるようにメタボなので全くもってガチランナーではなく、足切りと食欲と戦うゆるジョガーです。愛読書は「走るやつなんて本当に馬鹿だと思ってた」、高校生くらいまでは喘息持ちのためランニングの授業は全欠席してた人間です。
なお、Jリーグサポーター(ジェフ千葉)なのでなるべくユニフォームで走りたいアカウントです。

こちらはあくまでも個人の意見ですが、どこかの誰かの参考になれば幸いです。

お宿ーゴールに近いは正義、だけどー

2022の出走を決めたらすぐにBooking.comで宿探しをしました。近づくと高くなるかな、と思いまして。またゴールした後は動けなくなると思い、なるべくゴールに近いお宿がいいなと見つけたのがPolynesian hostel Beach Club。ゴール地点から5分くらいで歩ける立地、スタート地点に向かう無料バスは道路隔てて目の前です。しかも安い(今回、Twinの部屋をとったのですが、5泊で$475。もしも同室いれば半額だったけどいなかったのでツイン占有)。
走れれば良い、という人にはすごくおすすめです。ビーチにいく人のためのチェアとかサーフボードレンタルも充実しています。基本はドミトリー、ドミトリーの奥に個室が用意されてる、という感じなので、ある程度人数集まるなら、6人くらいで個室とドミトリーを貸し切ればかなり安いかも。
なお、残念なところは、それなりにうるさいです。通りの音がモロに聞こえてきてマラソン前日の夜は12時くらいに車の爆音で起きてしまいました(3時前には起きるし、運動前だから睡眠大事なのに)。後、エレベーターとかないので当日、翌日のゾンビ状態にはこたえます。

持って行ったもの

◎ようかん:走っての補給食が厳しそうなので手を汚さないで出せるやつ(結局四つ食べた)
◎ Shokz OpenRunPro:旅行の時は空気感や街の喧騒を味わいたいのでオープンイヤーは最高です。なお、飛行機のノイキャンとしてはAirPods Proが良い(ヘッドフォンだと首がこってしまうので。
◎ サンレレ海アシビ:最近ハマってる三線とウクレレを合体させた楽器。リゾート感盛り上がる。(下手だし、ウクレレのコード弾きできないけど。)
◎ ロコゴワヒップヌーボー:昔自転車用で買ったのですがこれの何が素晴らしいって、飛行機乗る前に着替えとか柔らかいもの詰めておくとネックピローとしても使える。もちろんランニングの時にも大活躍。

内側はジッパー付きポケット、外側はゴムで止められるポケットが三つ


◎ ワセリン:走らなくても旅の友として、リップクリームとして使えたり、肌の乾燥を防いだり、走る前には靴ズレ予防や股ズレ予防で擦れそうなところに塗りたくります。
○ ハッカ油:北海道とか、普通に薬局で買える。かゆみ止め兼虫除け。
○ シリコンボトル:今回はマイカップ持参が推奨されていたので、網走マラソンでもらったシリコンボトルを持っていきました。マラソン中は結局紙コップ配ってるエイドステーションも多かったけど、そうではないところもあったし、飛行機乗る時にも重宝しました。
△ JINS MEMEのサングラス: 走りながら姿勢とかピッチを教えてくれる。ただ、スタートが5時でサングラスは無理だった。普通のサングラスとして使った。

現地で調達したもの

◎ 大福(朝食):ドンキホーテで購入。紅白で赤い方はピーナッツバターだった。

餡子大好き


○ 都こんぶ:ドンキホーテで購入。暑くて塩分ないと死ぬな、と思ったので。塩飴と迷った(どっちもドンキにある)けど、個人的には好きなので。
○ 日焼け止め:ABCストアで購入。日本のだと禁止されてる成分があるらしく。
○ クリアファイル:買ったわけではなくマラソンのEXPOでもらった。完走証とか折り曲げたくない人には良いと思う。

到着後の準備ーEXPO、メリーマイルからKCCマーケット、そしてローカルフードー

到着日(木曜日)はゼッケンをもらいにEXPOやってるコンベンションセンターへ。BIKIというシェアサイクルがあるので300分乗れるチケット買って宿からセンター、そしてそのあとは街を走ったり、お散歩したり。

ゼッケンとか記念品(JAL便だともらえるものとか終わった後のテントに入れる用のシール貼ってもらうとか)もらったり、協賛のショップをぶらぶらと。なお、例年だとわからないのですがミズノの大会記念Tシャツは金曜日時点でかなり売り切れが出て、土曜日には買えなかった(フィニッシャーマンデーは売れ残りでサイズもかなり厳しい)という感じでした。
前日は朝7時からメリーマイルという1マイルのファンランがあるので参加。恐竜のかぶりものとかと一緒に走れるし参加賞Tシャツもゲットできる、そして何より朝の時間を有効に使えます。終わったらその足でKCCマーケットまで20分ほど歩いて、朝飯としてTARO BOWLとかヘルシーな朝食を。ぶらぶらしてると今回テレビの特番で走りに来ていた吉田沙保里さん、オリラジ藤森さん、近藤夏子アナウンサーも訪れていました。コンベンションセンターやアラモアナショッピングセンターの北側にはドンキホーテがあるので買い出しもこちらで
そのあと、日本にいる時にTwitterで見つけたSirene Massage Therapyさんへ(ドンキホーテのご近所)。前日と終わった後に体を整えようと思って予約したのですが大当たりでした。急に時間変更などをお願いしてご迷惑をかけてしまいましたが本当に体がほぐれました!

スタートに並ぶ

前日は9時くらいには寝たのですが結構騒音に悩まされて寝たり起きたりを繰り返し、2:50にセットした目覚ましよりも早く起きました。3時過ぎにお宿を出てHonolulu Zoo駐車場の無料送迎バスに並ぶももう行列。バスに乗ってスタート地点には3:40に到着しました。すぐに長蛇の列になっており、3:30とかすぎるとスタートギリギリ、3:45あたりだと間に合わない情報があるのでもっと人数増えそうな今後のホノルルマラソンでは気をつけた方がいいかもですね。なお、ここからスタート地点までは歩けば50分くらい、bikiで近所までという作戦もあるのかもです。なお、無料送迎バス、なるべくなら最前列とかに乗るのをお勧めします。というのも白バイが先導してくれてそれがかなりかっちょいいです。
スタート地点の並びは日本のマラソンに比べればかなりざっくり、例年だと遅い人はスタート時間からスタートゲートまで30分くらいらしいですが、やはり人数少ないからか15分くらいにはくぐりました。綺麗な花火に見送られてのスタートになります。

走る、歩く、立ち止まる、応援される、応援する

スタートからワイキキビーチを過ぎるくらいまではまだまだ暗いけど夜景を楽しみながら走ることができます。ダイヤモンドヘッドあたりで朝日を見たり自分のペースでゆるゆると走ることができました。
作戦としては上り坂は無理せず歩く、そのほかは自分のペースでたんたんと、でした。ある程度までは順調だったのですが、やばい、と思ったのは25キロ付近。膝がピキっとして痛みはじめました。
これは無理するとツライだけだな、完走するにせよ辛い顔してゴールするのではなく今回の目標は笑顔で完走なので無理をしてペースを守るよりその分風景を楽しもう、ということで作戦変更。
歩いて少し走って、給水所では立ち止まっても良い、という感じに。

学生さんとかが給水所で応援してくれる

走ってるとたくさんの人達が応援してくれたりするのは元気がもらえますし、自分もJリーグユニフォームで走ってる人に声をかけたりしてました。途中で藤森さんや吉田沙保里さんにも声がけすることもできました。近藤アナウンサーはスルスルーっと抜かれていったけど。

音楽ドーピングと日曜天国と見え張りラン

ガチではないゆるランナーにとってつまらない、苦しいだけの時間をどう乗り切るか、というのがあると思います。今回もハイウェイあたりは本当に苦しい(ちょうど暑くなってくるし)。
そんな中、日本で走る時もやるのがPodcastやラジオを聴く(ラジオはゆるめなやつ。日曜天国とかたまむすび。Podcastだとランニングチャンネルの好きな回)、音楽を聴く(後半戦は、サビだけダッシュ、後は歩くというブースト)、という音楽ドーピングをしています。海外だとRadikoが聞けないのですがYoutubeやPodcastが特に大活躍でした。
また、応援がいるところだけちゃんと笑顔で走り、応援が途切れると歩く、というのも(本来は一定ペースで走りきるが一番いいのでしょうが)。
10キロごとくらいを目処に都こんぶとようかんでさらにドーピング。

甘さとしょっぱさ


今回、ゴール前の最後のストレートで“ゴールが見えた!”と思って一気にダッシュをかけたら、周りのギャラリーがめっちゃ沸いてくれて(というのも時間的にほとんどの人が歩いてる感じだった)このままゴールだ!とか思ったのですが、実はゴールだと思ったのがゴール手前にゲートみたいなのがあって、そこからさらにゴールまで100メートルくらいあったので失速してゴール、となってしまったのはご愛嬌です。

ゴールとその後

ゴールゲートを潜って、コースを振り返って一礼(自分なりの儀式)した後はメダルと完走Tシャツをもらって、JALテントに向かいます。アイシング用の氷が本当にありがたかったです。その後参加者全員に配ってるマラサダ(ドーナッツみたいなやつ、ポルトガル料理であるらしい)もらったりして、動けなくなる前にお宿に。お宿に帰る途中、いきなり隣の人が大きな声をあげるので“なんだ!?”って思って見たら、プロポーズしてる人が、幸い成功して泣きながら抱き合ってる二人を祝福することができました。
なお、ゴールした後はWebサイトで自分の結果が見られるのですがなぜか35KMまではトラックされてるけどゴール記録がなかなか更新されず。人によってはそういうトラブルがあるとのこと(Information Centerに聞きにいった)でしたが無事に2時間くらいしたら結果が出てました。
ホテル近所のレストランで祝杯と台無し肉を食べ、その後ホテルでお昼寝、夜はバーガーという素敵な1日でした。

翌日、街中に溢れる緑のゾンビ

翌月曜日はConvention Centerでフィニッシャーマンデーという完走証をもらえるというのが10時からあるのでゆるゆると歩いて向かいます。街を歩いてると今年のフィニッシャーTシャツである緑のTシャツがたくさん、そしてみなさん、動きがぎこちない。。

緑のゾンビがたくさん


9時くらいにはconvention centerに着いたのでSireneさんに教えてもらった向かいのHonolulu  Coffeeでゆっくりと。広くて目の前で焙煎機械みたいなのが動いてたりと素敵感溢れる場所(Convention  Center側に入り口がないのでちょっと見つけにくいのが難点)です。
フィニッシャーマンデーでは完走証と新聞がもらえますが結果はウェブで十分な人にはあまり行く意味はないのかもです。優勝者のサインとかグッズの残り、とかもあるにはあるけど。

展示されてた歴代のフィニッシャーTシャツ

その後、前日にもお世話になったSireneさんでマッサージをしてボディケアを。本当に天国のような心持ちになりました(ありがとうございました!)

まとめ

人生初めてのホノルルマラソン、とても素晴らしい体験で、残念ながら毎年とかはできないけどこうして参加できたのはよかったなあ、と。

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