月と暦カレンダーの魅力
まだ3月の半ばだけど、2024年の年末に「今年買って良かったものは?」と聞かれたら間違いなくランクインさせるだろうものに出会ってしまった。それは、
「月と暦カレンダー」
このカレンダーには
・月の満ち欠け
・月の呼び名
・二十四節気
・旧暦
が載っている。
私が購入したのは卓上カレンダーで、ダイニングテーブルに置いている。
この「月と暦カレンダー」が我が家に来てから、日々の暮らしがより豊かに感じられるようになった。
新月の夜は真っ暗
私たち家族は3年前に東京から愛媛の田舎町に引っ越してきた。東京育ちだった私は「田舎暮らし」への憧れがあり、それを叶えるために家族5人で移住という決断をした。
この町に来てから自然の豊かさに触れ、驚きの連続だ。とりわけ、月の満ち欠けによって夜の明るさがまったく違うことには、3年経った今も驚きを隠せない。
東京だと夜が真っ暗になることはなかった。別にネオン街に住んでいたわけではなく、「閑静な住宅街」と呼ばれる地域ではあったけれど、ベランダから眺める夜空はいつもなんとなく薄明るい。
そんな空を見て育った私は、愛媛に来てびっくりした。夜空が、ちゃんと暗い。星が多い。しかも私が住んでいるあたりは街灯もまばらで、夜になると辺りには何も光るものがない。
さらに、夜の暗さにもグラデーションがあることに驚いた。満月の夜は地面が照らされて明るくて、新月の夜はほんっっっっっとうに墨で塗ったように真っ暗なのだ。
今日は満月?新月?
満月の夜は眩しくて、新月の夜は真っ暗。その違いに気がついてから、「あれ?今日は明るいな。そろそろ満月かな?」と月の満ち欠けが気になるようになった。その度にスマホで検索して、今日がジャスト満月(新月)かどうかを調べることがたびたび発生するようになった。調べるのが面倒なときもあって、そんなときはうやむやなまま流してしまって、ちょっと気持ち悪かった。
月の満ち欠けをすぐに調べられたらいいな!
そんな動機から「月と暦カレンダー」に出会うことになる。
自然をより深く感じられる
「月と暦カレンダー」は、月の満ち欠け以外にもいろんなことを教えてくれる。冒頭に書いたように「月の呼び名」「二十四節気」「旧暦」についても記載があり、ちょっとしたコラム的なものも書いてある。
カレンダーを見ながら「今日の月は『寝待月』って言うんだって!」「これ(『啓蟄』を指差し)なんて読むの?」と食卓の話題に上がる。子供たちも「月と暦カレンダー」が気に入っているようだ。空の月と照らし合わせながら、また直近の気候と照らし合わせながら、日本古来の暦を確認する。そのやりとりによって、なんだかより自然を深く感じられている気がして嬉しくなる。
なんか、ええやん♡
「月と暦カレンダー」のおかげで、今の暮らしがますます好きになった。カレンダーで月の満ち欠けを確認してふむふむと言ってる自分に気づくと、「なんか、ええやん♡」って思える。これからもそんな瞬間を増やしていきたい。