遊びも楽しみましたが、今は、すべておわりました
私は仕事も楽しみましたが、遊びも相当楽しみました。ゴルフはプロに習い、そこそこ腕を上げていました。お酒も人並み以上に飲んだでしょうか。麻雀はしませんでしたが、パチンコには一時はまりました。それでも少し勝ち越しているでしょう。意外と冷静なのです。遊びにはまるのですが、どこか冷めたところがあるようです。
ゴルフは、営業時代を中心にやっていました。仲間や営業関係の人たちとプレーすることが多く、やりたくなくともやる機会が多いものです。本当は、習っていたプロといくときや、一人でコースをまわるのが好きです。少し職人気質なのでしょう。習ったら、習ったような球筋やアプローチをひとりでもくもくとやりたいのです。今でも、機会があれば一人ゴルフはやりたいという気持ちだけは残っています。
お酒も、仲間や仕事の関係で飲むことが多く、営業時代が、もっともよく飲んだでしょう。管理部門になると、飲む習慣がない人が多く、それにならうように、私も飲む回数が減りました。それでもなかには、飲むのが好きな人がいたりして、誘われて飲みましたが、ほどほどだったでしょう。お酒もひとりで飲むほうが好きです。仕事から解放され、ゆったりとした時間と空間、そしてほろ酔い気分になれるようなお酒を楽しんできました。
パチンコは営業時代、短い期間はまりましたが、私には合わない遊びでしょうか、あっという間に足が遠のきました。今では、斜陽産業のひとつのようですが、経済的な余裕がないので遊んでいられないのではないでしょうか。私が住むところでも、次々にパチンコ店がなくなっています。タバコを吸わない私にとって、当時のパチンコ屋は、タバコを吸いにいくようなもので、不健康なところでしたから、それもいかなくなった理由かもわかりません。学生時代は、食料確保が目的で、確実に球がでる店だけに通い、いつも食料品を確保して帰宅していました。結構、食べものでは助けてもらったところですから、なかなか憎めない場所なのです。
今のパチンコは、この時代のような、どこかのどかな風情はなくなり、息抜きや食料品を獲得するためにやるようなものでなく、一攫千金狙いのレートが高い遊びではないでしょうか。私を含めて客足が遠のくはずです。学生時代にやっていた、羽根もののようなおおらかなパチンコは、もう戻ってこないのでしょうね。パチンコに限らず、なにか博打的なものが多くなったのが今の時代の特徴でしょうか。私のような野暮で田舎者には、似合わない時代になってきました。
もともとそれほどお酒は飲んでいませんでしたが、今年からまったく飲まなくなりましたから、これまで楽しんできた遊びは、すべて終わりました。今は、仕事のための本を読んだり、人生を俯瞰できるような本を気ままに読んでいるだけでしょうか。
庭いじりや芝生の手入れ、あるいは庭木の剪定など、素人のできる範囲でやっているだけです。それでも暑い夏でも体を動かすので、健康のためにはよい作業です。
今では、ほとんどの欲がなくなり、自分らしい仕事をさせていただき、わずかばかりの人生経験を書くことで満足し、のんびりと散歩する日常ですが、随分おとなしい生活に戻ったものです。
最近、むかし読んだ古典を読み返していたら、菜根譚に「人間には、楽しみのある人生と意味のある人生」が必要だ、と書いてありました。
私は、仕事を含めて楽しみが多かった人生ですから、意味のある人生をつくることは、生まれかわってからにさせてもらいます。
なにを、調子のよいことを言っているのか、と叱責されるでしょう。それでも、私は、人生を最後まで楽しく生きるでしょう。。。