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筋トレからすべてが変った僕の人生

「筋トレをする人間が白い目で見られた時代」

はじめまして。

「来る日も来る日も自分を追い込み、前回よりも今日は少し成長したかな」

そんな風に、毎回毎回自分に問いていたら、あっという間に25年の歳月が経っていった。

今、著者である私、渡邊は48歳。

25年前は筋トレやっている人たちは、みんなにこう言われました。

「ナルシストなの?」

「なんの意味があるの?」

「気持ち悪い、、、。」

みんなの白けた目が、私たちの心に深く刺さった時代でした。

筋トレをやっていること自体がもう疎外感丸出しでした。皆が目の焦点を合わせる事もせず、遠い世界を見ているかのようなあの視線だけが記憶に残っています。

今ではプロテインはどこでも買えますが、当時は専門雑誌の通販で買えるくらいでした。

あの何重にもなった現金封筒に現金を入れて、郵便局で納めてやっと購入といった感じでした。

たまに大きな本屋に行くと何故か、レジの前に無造作に缶に入ったプロテインが売っていました。
(味は今ほどいろいろなくて、ほとんどスキムミルクみたいな感じでした)

ジムに女性はほとんどいなく、いてもランニングマシンで走ってダイエットするのが当たり前の時代。汗をかくことが一番のダイエットというのが普通でした。

2010年辺りから、筋トレのイメージが段々変わってきた気がします。

私は筋トレを始めて、約25年。もうすぐ26年になります。

どうしてあのようなやりにくい状況でも、このような長い期間、筋トレを続けられたか。

そして、この筋トレをすることによって、どのように自分自身が変わったか。

もちろん体格が変わったことは言うまでもありませんが、実はそれ以外に多くの変化が既に自分自身の中で起きていたのです。

当時はそんな変化が起きることなど知る由もありませんでした。


自分の中の変化

始めた当初、私は筋肉トレーニングというのはただ単に体を大きくするために、重いものを持ち上げ体に負担をかけて筋肉を増強するという概念しかありませんでした。

しかしこれをやり続けるにつれて、だんだん自分の心の中が変化をしていくのを感じることができました。

今まででは

「多分これはできないかもしれない」

「これは無理だな」

という自分の中で勝手に作っていた壁が目の前に大きく立ちはだかりました。

それはもちろん筋トレばかりでなく、日々の生活、仕事などあらゆる場面においてもでした。

しかし、筋トレを始めることによって「自信のなさ」というものが少しずつなくなり、

「自分自身を大きくチャレンジできる人間」

に変わっていったのです。

ただ単なる重いものを持つという単純な運動は、一体私自身の何を変えてしまったのか。

その小さな小さな運動の積み重ねが、閉じられた場所に住んでいた自分自身の心を小川まで運んでくれ、更には、海岸の入り口まで運び、ついには大海原に飛び出せるぐらいの勇気と自信与えてくれたのです。

たった5キロから始めたダンベルが、世界に羽ばたける人間に仕上げてくれた。

どんな人種、どんな人物にも怖じることない自分に磨き上げてくれたのです。

筋肉トレーニング、いやworkout(ワークアウト)は私自身を世界に羽ばたける人間に変えてしまったのです。

体を鍛える筋肉トレーニングという概念が、Workoutに昇華したのが大きなきっかけでした。

私自身の精神までも、ずば抜けて強くしてくれたこのWorkoutを皆様に知ってもらいたく、今回この著書を書かせていただきました。

この著書が皆様のお役に立ち、身体の強靭さよりも「鋼のような強い精神力」を持つことに少しでもお役に立てる事ができたら幸いです。

 

“彼”との出会い

筋トレではない、Workout(ワークアウト)を皆さんに知ってもらいたい。

はじめは、私もWorkout とはなんの事かよくわかりませんでした。

“彼”に出会うまでは
 

あるアメリカ人とジムで出会うようになってから筋トレの概念が大きく変わりました。

ある日、彼から

「Hey !! yasu! 筋トレ!筋トレ! トレーニング! トレーニング! っていうけど、トレーニングって訓練、調教とかひたすら強くするためとか強化するために使う言葉だぞ!」
と言われ、

はじめは 「はあ~?」と思いました。

 
彼は以前からWorkout という言葉をよく使っていました。

当時はそんな事はあまり気にせず何気なく聞いていたその言葉、改めてその意味を聞いたら、

Workoutは『何か物事を解決する、解決策を自らの目標達成のために見つけ出す』

という意味だという。

確かに英語の単語には深い意味があり、その状況によっていろいろ表現の仕方が変わってきます。

中学校、高校で習う英語ではひとつの意味を捉えて、だいたい教科書に沿った内容の勉強しかしないので深い意味までの勉強はしません。

でも実際彼らと会い一緒に過ごすと、英語という表現の仕方がどれほど深いものかというものに痛感させられたことがよくありました。

当時私は外人ハウス(今で言うシェアハウス)に住みそのような感性にいろいろ触発されていたため、余計にその言葉の意味というものはすごく興味がありました。

その時使った彼のWorkout(ワークアウト)という言葉の意味。

それは英語を日本語に訳すのではなくて、英語を英語のままで概念で考えると非常に分かりやすかったです。

つまり体を使って体力を増進させるWorkoutという概念は


  • 自分の健康対策を見つけ出す

  • 美しくなることを見つけ出す

  • 筋肉を付けてかっこいい自分を見つけ出す

  • 物事に対して前向きになれる自分を見つけ出す

この意味を理解するのには少し時間がかかりました。

しかし、この意味がわかることによって、自分が今までやってきた筋トレをWorkoutという概念に置き変える事で、身体も心も大きく変わっていったのです。

その意味が分からない当初は、彼のアドバイスは私にとって

「言葉の意味なんてどうでもいいじゃん」

「筋トレなんて全部同じでしょう」

「体も強靭にする事なんでしょ、デカくする事なんでしょ」

と単純に思っていたぐらいでした。

しかし、今までの筋トレを続ければ続けるほど少し自分の中に疑問が湧いてきたのです。

こんな重い物を持って、筋肉を増量したり減量したりしている自分のあり方に少しずつ疑問を持ち始めました。

スポーツ、ボディビルコンテストに出るわけでもないのに、

「何のためにこれほどまでの時間をかけ、こんなに大変な思いをしているのだろう?」

と疑問を抱くようになりました。
 

しかしその反面、トレーニングをやった後はなんかやる気が出たりしていることは、薄々気が付いていました。

何か疲れた時、気分転換したい時にジムとかに行くと「スカッ」とした気分になったり、

「さぁ次の作業に取り掛かるぞ!」

というモチベーションが上がるのは薄々感じていました。

もちろんそれは単なる気分転換による効果ぐらいにしか思っていませんでした。

そしてある時、私の脳裏に閃光のごとくWorkout(ワークアウト)という概念が蘇ってきたのです。

「その時、そっか! 彼の言ったことはそういうことだったのか!」

と若いなりに理解できるようになり、今では約25年間Workoutを継続できています。

今まで何気なく取り組んでいたこの筋トレで、自然とやる気と元気を取り戻していたのは、あの「Workout」という英語に当てはまる意味があったからなのです。

例えば

「マラソンすればスカッとするよ」
「散歩してくれば気持ちが楽になるよ」

それは単なる気分転換だったのかもしれません。

しかし、Workoutをすることによってその気分が次なるモチベーションになり、さらにWorkoutを積み重ねることによって何倍にも膨らんでいくという感覚をその言葉から掴み取れるようになりました。

筋トレという概念は、今までの私にとってみたらそれは作業だったのです。

やることは同じであっても、Workoutというもっと尊い何か自分を高められる人生の修行のようなところに自分を持っていけるようになりました。

例えばよくお坊さんが修行するように、お経を何度も何度も読んだり、滝に打たれたり辛いことも耐えられる強い精神力を作り上げる。

そういった強い強靭な精神を創り上げるには、自ら厳しい環境を作り自分を追い込んでいくことで同じ環境を作り上げる。

それがWorkout(ワークアウト)だったのです。

アメリカ人の彼がひたすらに言い続けたWorkoutという概念を、やっとこの時期に理解し始めました

例えば、現に引退したスポーツ選手は、引退後しばらくしてテレビに出ると、昔の面影がないくらい太っていたり、体型が全く違っていたりします。

彼らは現役時代に稼ぐためにトレーニングしてきたけど、引退後はそこまでトレーニングしなくてもよくなり、次第に身体を動かす意味をなくし、それ以上のものを求めてこなかったからだと思います。

いや、求める目標を達成してしまったり、もしくはこれから達成する意味がなくなってしまったのかもしれません。

だから、目的もなく闇雲に筋トレしてかっこいい身体になりたい、ダイエットしたいという外見的な要因だけでは長続きするのは難しいと思います。

Workoutする時は、

外見的なことばかりではなく、前向きな気持ち、若くいられる気持ち、まだまだこれからといった気持ちで取り組んでいかなければなりません。

「内面的な自分と外面的な自分の両輪を使って自己実現する」気持ちで取り組んでいかないと、Workoutは継続できないし気持ちのバランスまで崩れていってしまいます。

私は25年Workoutを続けてきて、Workoutが楽しくなり、効果的であり自分の人生に非常にプラスに働いてくれました。

またどうやってこんな長い間続けてこられたのか?

そして最後にWorkoutは、思いもしなかった全世界共通ツールだったということも含めお話していきたいと思います。
 

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kindle unlimitedの方は読み放題なので、是非読んで頂けれたら嬉しいです。




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