「発達障害児者のクライミング機会拡大プロジェクト」始動!
こんにちは。NPO法人モンキーマジックスタッフの木本です!
モンキーマジックは障害者クライミング普及活動を行うNPO法人です。
モンキーマジックを知ってくださっている方なら、視覚障害をはじめ身体障害のある方のクライミング支援を目にすることが多かったと思いますが、今後は知的障害や発達障害の方々のクライミング支援にも精力的に取り組んでいくことを宣言します!
というのも、私は【発達障害の方へのクライミングプログラムは「難しいけど、とても意味がある!」】と感じています。また、発達障害のある方とのクライミングプログラムが自分自身楽しくて仕方ありません。
どんな風にいいの?難しい課題はどうしたら乗り越えられるだろう?もっと発達障害のある人がクライミングしやすくなるためには?
これらの問いを自分たちでも向き合い、よりよい方法を見つけ、伝えていけるように、「発達障害児者のクライミング機会拡大プロジェクト」開始します!
HP内でもプロジェクトページを作成中ですが、まずはnoteを活用して情報発信していきたいと思います!
「発達障害児者のクライミング機会拡大プロジェクト」について
■目的・目標
発達障害の人たちの活動の場が広がること
~活動の一つの場としてクライミングが楽しめる場を全国に創る~
■経緯
モンキーマジックでは、発達障害(自閉症スペクトラム、ADHD等)のある人々(子ども・若者・大人を含む)のクライミングプログラムをこれまでに多く重ねてきています。
運動や登ることが好きな人も多く、達成感を感じて継続できる人も多くいます。
また、コミュニケーションが上手くいかずに、問題が起こりやすかったり、理解してもらいにくい特性を持つ人の中には、クライミングがストレス解消の方法になる人がいることも分かってきました。
しかし、発達障害のある人がクライミングを楽しみたくても参加しずらい課題があります。
例えば、「指導者がいない」「受け入れてもらえる施設がない」「ルールが理解できない等の理由から他のお客さんに迷惑をかけるかもしれない、断られるかもしれないと保護者が考え、クライミングジムに連れて行けない」などはよく耳にする要因です。
また、受け入れ側のクライミングジムは、発達障害についての知識や受け入れるノウハウがないため、どのように受け入れたらいいかが分からない等の声があります。
そのため、モンキーマジックが発達障害当事者(家族を含む)と地域のジムのつなぎ役として方法を示し、サポートしていくことができたら、安心をしてクライミングが楽しめる環境が広がり、さらには発達障害のある人の社会参加、健康づくり、ストレス解消に繋がる可能性があると考えプロジェクトを開始することに至りました。
■プロジェクト内容
上記の問題を解決するためにモンキーマジックでは2024~2025年の2年間で以下のことを行っていきたいと考えています。
①発達障害児者のクライミング活動への障壁を探るインタビュー・調査
1年を目途に少なくとも12のインタビュー(聞き取り調査)を行い、聞き取りを通して、クライミングを楽しむに至るまでの障壁やクライミングを楽しむことで広がる世界を調査。
インタビュー対象者は以下の人々や関わる人たちを想定。
・クライミングを行っている発達障害児者や保護者
・発達障害児者を受け入れているクライミング施設、指導者等
※インタビューにご協力いただける方は是非お知らせください。
②クライミングジム施設に対してのアンケート調査
クライミング施設・ジムに対して「発達障害者を受け入れに関するアンケート」を実施。方法はネットのアンケートフォームに答えてもらう形で実施予定です。
<アンケート期間終了・アンケート結果の公開をお待ちください>
③クライミング施設・ジム向けの「発達障害とクライミングセミナー(オンライン)」を開催
2024年9月以降を予定。クライミングジムは全国300店舗以上あると言われておりますが、まずは2025年末までに1割以上(30以上)のジムや施設がセミナーを受けてもらえることを目標にしています。
④実施ジムのフォロー(適宜)
必要に応じてセミナーに参加いただいたジムを優先にしてフォローを行います。そのためにコミュニケーションに注力します。
本プロジェクトは、lululemonの社会貢献事業「Grow Impact」の助成を活用して推進しています。
この記事が参加している募集
よろしければ、応援をお願いいたします!様々な障害のある人たちが一緒にクライミングを楽しめる環境づくりに遣わせていただきます!