だっぴ50×50、学生たちの学び。
3月12日・13日、「だっぴ50×50」を開催しました。2日間を通して、学生37人、大人45人が参加してくださいました。
だっぴ50×50って?
若者のための場を、若者たち自身でつくる。大学生たちの実行委員が4月に発足し、ミニイベントの開催も挟みながら、およそ1年間をかけて企画を行います。
企画プロセスは、ざっくりと
・目的や目標の設定
・お呼びするゲストの方への依頼
・ゲストの方へのインタビュー
・ゲストの方の情報を掲載した当日冊子の制作
・参加者募集の広報
・当日のタイムテーブルなどの策定
・当日のイベント運営
という流れで行われました。
1から10まで全て学生の力によってつくられている「だっぴ50×50」。若者の力強さを感じられる当日の雰囲気ももちろん良いですし、実行委員が決めたコンセプトが一気通貫していて、それに向けてチームが動いていく様も見事でした。
参加者はどんなことを感じたのか
参加した学生さんの感想を一部ご紹介します。
たった3時間でも、普段会うことのない大人との本気の対話は、学生さんたちにとって良い刺激をもたらします。
参加者の感想をラベリングして、そのカテゴリーごとに分けていくと、下図グラフのような構成比になり、「視野が広がる」42.9%「目標形成」17.1%「動機づけ・推進力」14.3%が上位回答となりました。
視野が広がることを、参加者の多くが価値として感じていることが分かります。
という感想など「目標形成」「動機づけ・推進力」の機会にもなっていることから、参加者がその熱量のまま次の行動に移れるよう、参加機会を案内していくことも大切だと感じます。
ゲストとしてご参加いただいている大人の皆さんは、様々な領域で自らチャレンジをしている方々なので、そのフィールドに若者も参画していくことを後押しできたらと僕は思います。
実行委員の学生はどんなことを学んだのか
実行委員の7名の学生は、およそ半数がイベント企画運営はこれが初めてというメンバーでした。イベント企画運営を通して、その手法はもちろんですが、彼らがどんなことを得たのか振り返っていきました。
ハウツーとして言語化しやすいものを「スキル」、言語化しにくいものを「非認知能力」として分けると、下記のようになりました。
それぞれの項目における気づきは、例えばこのようなものでした。
【タスク管理】ミーティングやゲストの方へのお願いなど、ある程度見通しをつけて行動することが必要
【協働性】1人に任せずみんなでフォローする。反対に、人を信じて任せる力。チームの力は偉大。
また、活動を通して様々な人と触れ合い、やりとりを重ねることで感じた気づきもありました。
参加者も実行委員も「これから」
だっぴをきっかけに、新たなチャレンジに1歩踏み出してもらいたいと思っています。
実行委員メンバーは、今回の企画の中でできなかったこと・及ばなかったこともあると自己評価していて、そうした「足らず」があることは重要だと感じます。
「ここをもっとこうしたい」「こうしておけばよかった」という感情が、次の行動への仮説や問いを生み出します。振り返りでは、これから挑戦してみたいことについても、実行委員それぞれの思いを最後に語ってくれました。
参加者もまた、だっぴで得たつながりをその後も活かしていたりします。実際に大人のフィールドに足を運んでみたり、大人とのコミュニケーションの経験からつながり方を学び、自分から大人にコンタクトをとってみたりしています。
その「これから」は偶発的なもので、勇気が出るタイミングと人から誘いが重なったりして起こることもあるでしょう。一方で、プランド・ハップンスタンス理論にあるよう、その偶発性は「引き寄せるよう働きかける」ことが大切で、だっぴの機会で言えば、「つながり」をもっていること、「やってみる」気持ちが準備されていることに当たると思います。
最後に、若者たちの人生の可能性を広げる、そのための場に多くの大人の皆さんが自分の時間を割いてご協力してくださったことに、改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました!