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宇宙の不思議を見つけに行こう!宇宙ツアーズ

夏休みも終わりに近づきつつある8月下旬、放課後NPOアフタースクールの「ファミリーデー」が行われました。「ファミリーデー」は団体スタッフの子どもたちを対象にした、オンラインプログラムです。子どもたちにスペシャルな体験を届けるとともに、「おうちの人の仕事を知るきっかけにもなれば」と、2020年より定期的に実施しています。

2023年冬に実施したファミリーデーの「クリスマスツアー」の様子はこちら!
https://note.com/npoafterschool/n/ne94eafe639ec

企画しているのは、全国の子どもたちに体験プログラムを届けるチームのメンバー“ぐってぃー”や”まこちゃん”を始めとする、有志で集まった放課後NPOメンバーたち。ファミリーデーのためだけに作ったオリジナルプログラムで子どもたちを迎えます。

■みんなで乾杯、宇宙ツアースタート!

今回のファミリーデーのテーマは「宇宙」。クイズや謎解きを通じて、宇宙の不思議に迫るツアーへ出発です!当日は18家庭から、21名の子どもたちが参加しました。

恒例の、代表平岩による乾杯の音頭でスタートです!みんなそれぞれ飲み物を持って
「夏のファミリーデーへようこそ!かんぱーーい!!」

みんな好きな飲み物を持って「かんぱい!!」

■宇宙のどんなことに興味がある?

今回のツアーをナビゲートしてくれるのは、放課後NPOアフタースクール宇宙研究チームのまこちゃん、そして、宇宙に詳しいグッティーニ博士です。「みんなは宇宙のどんなことに興味がある?」との問いかけに、子どもたちからは「ロケット!」「スペースデブリ!」などとたくさんの声が!みんな宇宙に興味津々の様子です。

それでは、今回のツアーのミッションを確認してみましょう。今回のミッションはこの3つ。
01地上から見る星の観察
02宇宙船で宇宙旅行
03宇宙に関わる仕事

ここでグッティーニ博士からお願いが。
 
グッティーニ博士:「実は昔、小学校のときにタイムカプセルを埋めたんじゃよ。それを最近掘り出したら…全く謎が解けないんじゃ。小学生の頃に大切にしていた言葉を思い出したかったんじゃけど…全然思い出せない。この空白だらけのシートを埋めてほしいんじゃ」。
 
子どもたちに配られたのはこちらのシート。ツアー中に出てくる言葉を入れていき、その通りに下の折り紙部分を折っていくと答えが分かるみたいです。

■宇宙の星をめぐる旅へ出発!

さあ、いよいよ宇宙の旅へLet’s Go!まずは、夜空を見上げるとぽっかり浮かんでいる、月を観察してみましょう。

まこちゃん:「みんなで天体望遠鏡のポーズをして、のぞいてみよう!」
どんな月が見えるかな…?

三日月が見えてきました…!三日月には月の満ち欠けによって、「上弦の月」「下限の月」という呼び方がありますね。ここで、最初のクイズです。
「Q.この月はなんの月?」

正解は…「上弦の月」でした!実は、上弦の月と下限の月のわかりやすい覚え方があるんです。ひらがなで「うし」、「う」のカーブ部分の月が見えているのが上弦の月、「し」のカーブ部分の月が見えているのが下弦の月。「うしってメモっておいてね !」とグッティーニ博士。後々の謎解きのヒントになるので、みんな忘れないように手元の紙にメモしていきます。

再び夜空を見ると何かがキラッと光って消えました。「流れ星」です。みんなが見ている流れ星は、宇宙のチリとゴミが地球の大気とぶつかって光っているんです。子どもたちの中にも流れ星に願い事をしたことがある子がたくさんいました!こんな風に流星群が見られるときもあります。

「博士、もっと近くで星を見てみたいです〜!」とまこちゃん。そこで、グッティーニ博士が開発した宇宙ロケット「ほうか号」に乗って星の近くへ!「ほうか号」もメモしてね、と博士。近くで見ると星はどんな風に見えるかな?

まず見えてきたのは、みんなが住む地球。そして、地球が属する太陽系の星たちです。

太陽系の星は地球も含めて全部で8つあります。「水・金・地・火・木・土・天・海♪」とリズムよく言うと覚えやすいですよ。「これも書いておくと後でいいことがあるかも!」とグッティーニ博士。すかさずみんなメモメモ…。

さて、ここから太陽系の星についてのクイズです。まずは太陽系で一番大きい木星について。

「Q.木星には目のように見える『大赤斑(だいせきはん)』というものがあります。この大赤斑について正しいものはどれ?」

「うーん・・」」と悩む子どもたち。①②③それぞれ答えがバラけました。正解は…「③発見されてから消えていない」でした。

グッティーニ博士:「実はね、下から上がってくるガスと、上から下がってくるガスがあるから、こういうバランスで大赤斑は移動せずそのまま漂っていると言われとるんじゃ。へえ、そうなんだと思ったら、メモしておいてくれな」。

みんなしっかりメモメモ…。すると急にグッティーニ博士が何か思い出した様子。

グッティーニ博士:「ちょっと急に思い出したことがある。ちょっと待って、頭になんか来てるぞ…。タイムカプセルの1番の『地球を同時に2つ作る』という記憶が蘇ったぞ!」

みんなの手元にある「グッティーニのなぞ」に書き込みます。でも「地球を同時に2つ作る」ってなんでしょう?この先のクイズに答えると、さらになぞの答えも分かりそうです。

つづいて、みんなで宇宙船「ほうか号」に乗ってやってきたのは天王星。「この星は、太陽の周りを一周するのに、なんと 84年もかかります。また、土星ほどではないんだけど、細い輪っかが周りにあります。ただ、その輪っかが縦にあるんです」とまこちゃん。

ここで、クイズです。
「Q.天王星の環(わ)が縦向きなのはなぜ?」

どれも合ってそうで迷いますね〜。子どもたちに選んだ答えの理由を聞くと「①だと思う。本で読んだことあるから!」「①②は違うと思うから③だと思う」などいろんな意見が。

さて正解は…?「①昔大きな天体にぶつかった」でした!

グッティーニ博士:「昔な、大きな天体にバコーンとぶつかって軸がずれたと言われているんじゃ。まあ、バランスが崩れたってことなんだよな。あ、また記憶が蘇ってきたかもしれない…!この記憶を見て。2番は黄色い点線だって。 2番は黄色い点線を谷折りにするんだって。で、3番は土星らしいよ。うん、これ忘れずにメモしといてな」。

その後も次々といろんな星のクイズを解きながら、謎解きのヒントを埋めていきます。

■国際宇宙ステーションの中をのぞいてみよう!

星のクイズをたくさん解いたら、いよいよ最後のミッション!「宇宙に関わるお仕事」について知っていきます。宇宙に関わるお仕事として真っ先に浮かぶのは「宇宙飛行士」ではないないでしょうか。

1992年に毛利衛さんが日本人として初めてスペースシャトルに乗ってから、今日までになんと11人もの日本人が宇宙に行ってお仕事をしています。すごいですね!

宇宙飛行士の方がお仕事をしている「国際宇宙ステーション(ISS)」の中を見てみましょう。

中央の写真は個人の部屋、右端はなんとトイレです。とてもコンパクトな部屋やトイレを見て、子どもたちは驚いた様子!「僕だったら住めないな…!」といった声が上がりました。

まこちゃん:「宇宙飛行士の人たち、こういう風に頑張っているんだね。さあ、宇宙旅行していろんなことがわかったので、そろそろ地球に着陸しようと思います。みんな準備してください。 捕まって。わー、パラシュートで降りますよ〜!捕まって。ちょっと揺れるね!」

パラシュートで地上へ!

…無事に地球に帰還しました!ここまですべてのクイズに答え、謎解きの言葉もわかりました。すべての答えを書き込むと…このような文章が完成!

そして、この通りに折り紙を折っていくと…

なんとロケットができました!ひっくり返すと「あこがれ」という文字が出てきました。これには子どもたちもビックリ!

グッティーニ博士:「実はわしも小学生の頃にロケットを作りたいなっていう憧れを持っていたんじゃ。その憧れから宇宙が好きになって、今日のようなプログラムみたいのを作れるようにまでなったというわけなんじゃ。

みんなの好きなものやあこがれを突き詰めると、夢につながったり仕事になったりするかもしれんので、ぜひよかったら今日はそんなきっかけにしてほしいなと思うぞ。今日は大切な気持ちを思い出させてくれてありがとう!」

宇宙ツアーズを通じて、子どものころの「あこがれ」を思い出したグッティーニ博士。参加した子どもたちにも、「あこがれ」や「好きなこと」をぜひもっていてほしいなと思います。

そろそろ、宇宙への旅もおしまいです。今回の宇宙ツアーはどうだったかな?
最後にロケット作ったりしたのが楽しかった!
クイズのところが正解できてよかった!
いろいろ地球のことを知れてうれしかった!

みんな、それぞれに宇宙ツアーを楽しんだ様子。ぜひこれからも、宇宙に興味をもち続けてもらえたらうれしいです。

最後まで笑顔で「バイバイ〜!」

今回も大盛り上がりで幕を閉じたファミリーデー。おうちでも話題になることがあるということで、大変嬉しく思います。

放課後NPOアフタースクールでは、全国の子どもたちへもオンライン・訪問プログラムをお届けしています。これからも多くの子どもたちにさまざまな体験を届けてまいります。

文:コミュニケーションデザインチーム・青木