子どもの学習履歴
「学習の積み残し」
学年が上がる毎に増してくるのが学習内容の積み残しです。この積み残しが最も顕著に表れるのが、国語では漢字であり、算数では計算です。このどちらにも共通するのが、「演習量」です。つまり、ある程度の量を繰り返し行うという、子ども達にとって家庭学習の積み重ねが問われます。このブログで何度か申し上げたように、例えば1年生の漢字は80文字です。何でこれだけの数を覚えられないのか?と疑問に思う保護者は意外にも多く、表面的な数字でごまかされます。漢字を分析すれば、音読み・訓読み・筆順、画数、部首、送り仮名、熟語、意味というように、漢字一文字には驚くほどの学習情報が詰まっているのです。漢字練習は、家庭教育を通し、地道に積み重ねていく必要があります。私の教室では、この漢字学習を担当がしっかり管理し進めています。始動としての内容は地味なのですが、こうした丁寧な指導が今の子ども達に求められていると思っています。短時間で結果を出すことも私たちのような教室では必要なのでしょうが、私たちは学習の積み重ねを大事に考えています。
一方、算数です。低学年指導は基礎学習と言われますが、小学3年生までに出てくる整数の四則計算、分数、小数、単位、図形は、その後の学習に大きな影響を与えます。計算で最も大切な学習は「足し算」です。計算指導は様々な指導法があり、私たち指導者も大いに悩む所です。しかし、計算は、その後様々な学習内容に直結してきます。それらの内容に系統的指導は欠かせません。また、計算の考え方
も論理的指導が求められると思います。そこで、タイルを使用した分析総合法「水道方式」を私は選択しました。子ども達は一貫した指導法の元、学習内容を積み重ねることが出来るようになります。
さて、基礎計算で最も重要な足し算ですが、足し算には、次の引き算に繋がる内容が沢山詰まっています。例えば、繰り上がりの無い計算の最後に指導される「2+4」という型があります。2+4・3+3、3+4・4+2、4+3、4+4の6題です。これらは、幼児期の算数(石川メソッドでは)で指導される「合成分解」が使用されます。2+4では、4を「3と1」に分解します。そして、2と3を併せて5、残りの1を加えて6となります。お気づきの方もいらっしゃるでしょう。この指導は次の「繰り上がりのある計算」指導そのものです。「7+5」という繰り上がりの基本形があります。ここでは7を「5と2」に分けます。5と5を加え10、そして2を加え12となります。
小学1年生では、足し算を十分に行う必要があります。特に一桁計算100題は十分行ってください。夏休みは、基礎学習の積み残しを補う絶好のチャンスです。 既に積み残しは小学1年生から始まっています。多くは指を使い計算している子に集中しています。この場合、足し算と引き算で大きく計算時間が異なって来るのが特徴としてあげられます。この積み残しは、中学1年生になり数学コンプレックスを引き起こします。その学年毎に履修すべき学習内容を確認しておきましょう。 学習の積み残しは速めの対応が功を奏します。低学年の内に加減乗除の計算をしっかり出来るようにしておきましょう。
「学習の目安」各計算の基礎計算は100題あります。
・2年生 足し算100題 6分30秒以内 引き算100題 7分30秒以内
・3年生 足し算100題 6分以内 引き算100題 7分以内
・高学年 加減乗除各100題 それぞれ5分以内
「注意点」
①指を使っていないかどうか
②最後まで顔を上げずにできるかどうか
③途中で鉛筆が止まらないかどうか
④採点して、同じような問題で間違いがないかどうか
※高学年で、引き算に10分以上かかる場合は要注意です。
2014/7/13
著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫
石川先生監修!
幼児教室・学習塾のキッズスクールアップル富ヶ谷
内容は公式HPへ
相談やお問い合わせ、無料体験教室の申し込みなど最新情報も受け取れる公式LINEアカウントも開設致しました!
ぜひお友だち登録して下さい。
この度クラファンに挑戦することになりました!
今回は私たちの運営する学習塾・幼児教室のキッズスクールアップル富ヶ谷での無料塾 を企画し、その利用料をクラウドファンディング にて賄い、子どもたちに確かな学びを無料で提供するという取り組みになります。
他の団体が行っている無料塾というのは質が担保されておらず、宿題の面倒を見るという形で運営が行われているところがほとんどで、その指導者はプロではありません。学生ボランティアや契約社員、アルバイトがが子どもの大事な時期の学習指導をしており、塾というより学童保育の意味合いが強いです。
私たちのモットーは”できる子はよりできるように、できない子はできるように”と日々、学習指導をしています。
「本屋さんに売っているドリルをやらせれば、塾なんて必要ない。」
そうでしょうか?
ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨けないように人は人でしか磨かれません。
AIロボットは問題を作ることはできても、教えることはできません。
なぜなら、子どもたちは未熟だからです。成人したリテラシーのある大人が扱うからすごいのです。
幼児期・小学生の学習指導、子育て相談は私たち専門家にお任せください!
でも、私たちの取り組みでは少子化は解決できませんし、生活困窮世帯に給付をして裕福にしてあげることはできません。
ですが、学力格差を解消することはできます!
まずは学力格差を私たちと一緒に解消して、子どもたちの未来を創造していきませんか?