効果の出る学習②
「だれでもできる家庭学習」
学力を付けたい!そう思う子どもも親も多いはずです。しかし、世の中の大半が短い時間で、なおかつ楽をして学力を上げたいと思っています。学習は、「楽な道」ではなく「楽しい道」を選択すべきです。同じ言葉でも大きな違いがあります。塾の中には、「短期間で楽をして成績を上げる!」と仰るところもありますが、私はそうは思いません。学ぶ事で人が成長するからです。ただし、血の滲むような学習が良いというわけでもありません。学ぶ事が当たり前で、学ぶ事が楽しいと感じることが学力を上げる土台であると思うのです。こうして考えて見ると、学力向上法とダイエット法はどこか似ているところがあります。なる程、この二つは永遠のテーマなのかも知れません。
学力は教育機関と家庭という、場の環境で左右されます。幼い時期から学習環境を整えておくことが大切です。また、学習の仕方にも十分注意が必要です。特に、家庭学習は時間ではなく密度と質です。子ども達の大半は、塾は学習しやすく集中できると言います。塾は当然ながら学ぶ場であり、環境自体が「学習」を意識しているからです。では、家庭はどうでしょうか。家庭はくつろぐところです。環境という意味ではまったく異質です。環境の違いで最も影響されるのが集中力だと思います。塾や学校とは、学習に対する集中時間は間違いなく劣ります。では、家庭で学習するには何に注意すべきでしょうか。家庭学習は当初パターン化すべきです。まず、学習時刻の設定です。そして、年齢による無理のない学習時間を選択します。そして、身に付く学習の選択です。
毎日の学習開始時刻は話し合って決めることが原則です。学習する本人の自覚が大切です。開始時刻は厳守しなければなりません。これは、「しつけ」の一つと考えて下さい。「しつけ」とは「しつづける」ことです。では学習時間の選択です。これは、年齢により変化します。4歳であれば10分~15分、7際であれば、20分から25分です。学習時間の選択は、「年齢×3±5」という計算式で算定して下さい。時間を多く掛けても、集中力が途切れ、無理に行うと学ぶ事に嫌悪感を持たれてしまいます。家庭学習の基本は、「読む」「書く」そして「演習学習」が適しています。「書く」では昨日のブログでお伝えをした「書写」が最適です。「書写」は、自ら学べる学習です。自学自習には最適の学習法です。書写を通し、文字が丁寧になり、書きながら文字や文を読む事になります。毎日の書写は、読む事書くことが日課として定着し、学ぶ事の習慣化が可能となります。「書写」は一人でできる、誰でもできる学習法として、家庭学習を始めるにあたり抵抗なくできます。およそ3ヶ月、子どもに変化が見えてきます。家庭学習の定着にはやはり3ヶ月ほどかかります。だから、無理のない学習時間や、学習の開始時刻の設定が重要なのです。
途切れ途切れに行う学習ではなく、毎日の短い時間の学習から得た体感と体験は、学ぶ事の習慣化だけでなく、自信にも繋がっていきます。自分自身で学習の成果を感じ取る事ができるからです。無理に長い時間を設定しだらだらするより、短い時間で効率よく学ぶ、それが学習効果を上げる秘訣です。
2014/9/30
著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫
石川先生監修!
幼児教室・学習塾のキッズスクールアップル富ヶ谷
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