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新拠点を立ち上げる場所で「ウーバーイーツドライバー」をやってみた

今年の夏頃から時間があるときにUberEATS(ウーバーイーツ)をやっています。食事を届けてもらうのではなく、食事を運ぶドライバーの方です。

この話をすると「何でやってるんですか?」と好奇心まじりに聞かれることも多く、正直やっぱりNPOだと代表もお金に困っているのかなと思われている節さえあります。

NPO業界のためにも断っておきますが、多くの関係者のご協力もあり、都市部で普通に生活する分には困らないくらいの給料はいただいています。

じゃあなぜ始めたのか。やってみた感想なども含め体験記録を残そうと思います。


ウーバーイーツドライバーを始めた理由

3つほど理由があります。

1.鷺宮(さぎのみや)地域の土地勘を得たい
CLACKで新しく中野区の鷺宮地域に中高生向けの新拠点をつくるということになりました。とはいえ、僕は鷺宮にこれまで行ったことがなかったため、その土地に住む人がどんな人が多くて、どういう移動手段で、どういう店によく行くのかを知りたくて始めました。

特に中高生は自転車で移動する子も多いので、鷺宮のことを知るためにもちょうどいいのではないかと思ったのです。

2.運動不足解消
普段パソコンとばかり向き合っていて、趣味も漫画やアニメ、ラジオというインドアな僕にとって運動不足は必然でした。

CLACKとしてチャリティーマラソン団体に選ばれているので、毎年2月に走ろうとは決めていますが、マラソンの時期が数ヶ月前に近づかないと本当に何もしない。しかし、運動をしない生活と反比例して健康診断の数値は年々じわじわ増加していっています。

そういうこともあって、仕事の依頼を受けたら確実に目的地まで運ぶ必要のあるウーバーイーツドライバーはうってつけだと思いました。

3.ギグワークについての肌感を掴みたい
アルバイトではなく、いわゆるスキマバイトを好む若者が増えているという傾向の肌感が欲しいなと思いました。色々調べたり、やってる人に話を聞くのもいいですが、「百聞は一見にしかず」「百見は一触にしかず」ということで、自分でもやってみようと思いました。

…これらが、僕がウーバーイーツドライバーを始めた主な理由です。

ちなみに、ウーバーイーツドライバーで稼いだお金は全て、鷺宮周辺の飲食店で使おうと決めています。鷺宮地域の人にご飯を届け、もらったお金は鷺宮のお店に還元する。いわば地産地消(?)です。

始めようと思ったきっかけ

上記のようにそれっぽい理由を挙げましたが、ウーバーイーツドライバーを始めようとしたきっかけは実はもっとシンプルです。

僕はお笑いコンビの「オードリー」が好きなのですが、その若林さんが東京ドームライブを前にウーバーイーツドライバーを自身の体力づくりのためにやっていました。

色々御託を並べましたが、ただそれに大きく影響を受けただけです。(笑)

また、鷺宮は少し南に下れば、「オードリー」の聖地とも言われる阿佐ヶ谷や日大二高があります。その辺りを回っているだけでも聖地巡礼という感じで楽しめそうだったので始めました。

仮にもこれから仕事を行なっていく地域でウーバーイーツドライバーとしてやる以上、ヘルメットをしっかり着用し交通ルールもきちんと守ってやるというスタイルでやり始めました。

ウーバーイーツドライバー体験談

<初配達まで>

いざウーバーイーツドライバーを始めようとしても、すぐにできる訳ではありません。色々な登録事項があります。ウーバーイーツリュックをアマゾンなどで買う必要もあります。(参考までにリンク貼っておきます↓)

色々やった上で、顔写真をその場で撮って、それが配達先の方にプロフィール写真として設定されるようになっています。

<配達の流れ>

配達は以下のような流れです。

①近くで配達の仕事が発生したら、アプリに通知が届く。
 ↓
②どこの店で何を運ぶのかや、完了したときの報酬が表示される。
 ↓
③「発注を受ける」ボタンを押すと、配達する商品を取りにいく飲食店名が表示される。
 (配達先の住所は飲食店で商品を受け取るまでは表示されない)
 ↓
④飲食店に商品を取りに行き、「こんにちは、ウーバーイーツです」と元気よく挨拶する。
 ↓
⑤「番号教えてください」とだいたい冷たい感じで言われるので(全店ではありませんが)、アプリ内に表示される受け取り番号を冷静に店員さんに伝える。

かくいう僕も、初回配達や久しぶりに配達するときには、「番号ってなんだっけ??」とテンパってしまうことも多い。さらに続きます。

⑥商品を受け取り、アプリで商品の受け取り報告をする。
 ↓
⑦配達先の住所が表示されるので、ウーバーイーツの到着を心待ちにしているであろう注文者の元に自転車のペダルを漕いでいく。
 ↓
⑧配達先に到着すると、指定された引き渡し方法に従って配達を完了する。

体感的に置き配指定が多い印象。

置き配と表記されているときに「どこに置けばいいのか」となってしまう方もいるかと思いますが、大体は扉近くの床に置く形で問題ないようです。

その際、床に直接置くのは抵抗がある人が多いと思うので、コピー用紙などを用意しておいて、一枚敷いてその上に商品を置くとよいと思います。下に敷く紙に、配達を依頼してくれたことへの感謝などを印刷しておくと、よりスマートかもしれません。

<服装について>

ウーバーイーツで配達するときの服装については、僕もまだ最適解を見つけられていません。

あまりにラフな格好をしていると、受け取り先の飲食店の雰囲気を崩してしまうかもしれないし、配達先のご家庭の方が受け取るときに不審感を覚えてしまうかもしれない。逆にしっかりした服をきていると、動きにくいし、汗をかくからなるべく避けたい。

この中間くらいの服装ってなんだ?という葛藤がいつもあります。最適解を見つけた方がいれば教えてください。

ただ、近所の大戸屋でご飯を食べていると、ウーバーイーツドライバーが商品を取りに来るのをよく見ますが、その人達の服装や見た目は驚くほどラフなので、僕が気にしすぎなのだろうかと思ったりもしますが...

<稼ぎについて>

大体一回の配達は15分〜20分ほど、1回あたり300円〜500円くらいです。
アルバイトの時給として見た時には、最低賃金を少し上回るくらいかなという感じでした。

エリアや天候、実施する時間によって上振れすることもありそうですが、めちゃくちゃ割がいい!という風には感じませんでした。

やってみての感想

稼ぎのところでも上げた通り、アルバイトと比べて割がいい訳じゃないものの、人と双方向のコミュニケーションを取る要素が非常に少ないこと(非接触性)、やりたいと思ったタイミングでやれること(即時性)はいいなと思いました。

その分、仕事の責任という感覚は1回1回の配達単位になっている感はあります。

若者の感覚としては、うまく配達ができず低評価がつけられたとしても、別のサービス(menuやWoltなど)やタイミー、シェアフル、メルカリハロといった隙間バイトの選択肢はたくさんあるようにも思えるので、ある意味飛んでもいいやという感覚はあるのかもしれません。

また、日本語にまだ慣れてない外国から来た方などは好んで選ぶ人もいるだろうなと思います。(僕個人としては、日本語が苦手な外国人の方には松屋→大戸屋というアルバイトをしていくことが無理のない日本語習得と日本の食文化理解の上ではいいなと思っていますが)

スマホ一つで基本完結し、割とゲーム感覚でできるところもうまくできているなと思いました。普段の仕事で培ってきたものとは全く違うスキルが求められるところも頭の切り替えになって楽しかったです。

都会で働くオフィスワーカーの方は、高いお金を払ってジムに行くくらいならウーバーイーツドライバーのような形で、普段と違う頭を使いながら身体を動かすのもいいのではないかとも思いました。

おわりに

ウーバーイーツドライバーとして、何件も回っていくとそれなりの運動量になります。そして、汗を流した後のラーメンとビールは言わずもがな最高...。
そうして、結局体重はプラマイゼロになってしまうのでした。


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