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【IT業界の発展を見据えて】企業連携事例紹介①Okta Japan株式会社

こんにちは。広報部の山下です。

CLACKは複数の活動をおこなっており、活動を続けるために必要な寄付をさまざまな形でいただいています。その中で、寄付金や物品のご提供と併せて「企業」と「CLACK」双方の特徴を活かすことができる取り組みも実施しています。今回はその一例として、高校生を対象にしたキャリアトークイベントを共同開催いただいているOkta Japan株式会社にお話を伺いました!


取材企業:Okta Japan株式会社

左:野口さま 右:池田さま

クラウド型アイデンティティ管理や認証認可サービスを提供するIT企業であるOktaの日本法人です。さまざまなクラウドサービスを安全で便利に活用することができる製品を提供されています。今回は、当該企業内で「Okta for Good」というCSR活動を牽引されている池田さま、野口さまをお迎えしました。


ファーストコンタクトで感じた「好相性」


◆CLACKと関わることになったきっかけを改めて教えてください。 

池田さま:先にOktaとお付き合いのあったNPO団体の方が、CLACK代表の平井さんを私たちに紹介してくれたというのが始まりになります。

まず、弊社のCSR活動である「Okta for Good」は、米国本社CEO兼共同創業者トッド・マッキノンの「私たちには、社会に貢献する責任があります。Oktaの成功は社会とつながっています。社会が繁栄していなければ、ビジネスも繁栄できません。」という考えをベースに活動していて、人とITテクノロジーが交わる場所で変化を起こす人々の支援をめざしています。

私と野口は、日本でのOkta for Good活動のリーダーとして、非営利団体などへの支援を模索する立場にいます。ただ、Oktaはソフトウェアの会社なので、自社製品(食料品等)の寄付や場所の提供といったわかりやすい支援活動ができないのが悩みでした。

しかしCLACKさんは、プログラミング学習の支援活動をしているということで、Oktaがお手伝いできる部分がたくさんあるだろうと思ったんです。初めてCLACKさんについてお話を伺った時にはすでに、私たちとの相性がとてもいいと感じました。

野口さま:今は年に3回、弊社の社員が登壇するキャリアトークイベントを開催していますね。

『Okta × CLACK キャリアトークイベント』
CLACKが運営する無料のプログラミング教室「Tech Runway」に通う高校生を対象にしたキャリア系イベント。IT業界で働く方の話を直接聞くことで、将来の選択肢を広げることを目指している。エンジニアが登壇することもあって、高校生からの人気も高い。

池田さま:また、Okta Japan設立当時はコロナ禍真っ最中。私たちには「Okta for Goodの活動に全社員を巻き込む」というミッションがあったのですが、遠く離れた大阪支社のメンバーたちを巻き込むことが状況的にとても難しいものでした。

CLACKさんは、大阪を拠点にしている団体。大阪支社メンバーをボランティアにアサインするにはちょうど良かったのです。諸々の条件があまりにピッタリだったんですよね。

「自分の経験が喜ばれる」という驚き


◆イベントの開催にあたって、社内ではどう進めておられますか?

池田さま:社内チャットツールで「こんなイベントを開催するので、興味ある人参加しませんか」と呼びかけます。イベントの後に当日の様子をシェアしているので、CLACKさんのイベントは雰囲気がいい、というのがもう社員に伝わっています。だから自然に参加者が集まるんですよ。

野口さま:そうですね。参加者が決まった後は、それぞれで何を話そうか考えてもらいつつ、事前にイベントのためのミーティングを開催します。そこで趣旨の説明や当日の雰囲気づくりのすり合わせを行います。

池田さま:参加する高校生の中にはさまざまな背景を抱えている子もいるということで、初めて参加する社員なんかは不安を口にすることもあります。「どう接したらいいか」「ふとしたことで傷つけてしまわないか」「(経済的困窮を抱えている子の前で)留学したって言っていいのか」…とか。でも「基本はフラットに接したら良い」と答えています。

また「決めつけた表現をしない」というのはCLACKさんからアドバイスいただいていることなので、それも周知するようにしています。例えば「大学に行ったほうがいい」「留学はしておくべき」などと表現してしまうと、行きたくても行けない子にとって希望が持てない話になってしまいますしね。

◆イベントを開催していて、社員の皆さまの反応はいかがですか?

池田さま:それが…満足度100%なんです!本当に好評で。「ごく普通の一般社員の経験談」が、こんなに喜ばれるなんて思ってもみないことなんですよ。毎回、参加してくれる高校生達がキラキラした目で話を聞いてくれて…。

野口さま:社員それぞれのバックグラウンドや経験してきたことを聞いていると、社員同士でも「えっ、そうなんだ!」とお互いを知る良い機会になっています。案外知らないことが出てくるもので。そういう点は意外なメリットになっています。

池田さま:あとこれも毎回のことなんですけど、「タイムマネジメント」が反省点。

野口さま:本当にそうですね、盛り上がって時間が伸びてしまいがちです。スケジュール配分をもう少し考えた方がいいんですかね…。(笑)

質問はトークイベントが終わってからも続きます

アンケートの共有やメンターの存在が励みに


◆ご縁が始まって3年目が見えてくる頃ですが、CLACKへの支援を継続していただいている理由はなんでしょうか?

池田さま:イベント終了後のアンケート結果を共有していただいているのですが、それが励みになっています。「こんなこと思ってくれたんだ」という喜びから「次はこうしようか」と、次回のイベントが楽しみになる。そんな風につながっていきます。

野口さま:私は「大学生メンターの皆さんの存在」です。彼らが高校生をサポートしてくれるので、静まり返る場面がなく、社員がやりやすい雰囲気になっている気がします。それが楽しいと感じる要因なんだろう、と。高校生に配慮しつつ、配るものがあればサッと手伝ってくれるとか、何気ない心遣いが非常にありがたいです。

大学生メンターが高校生に対して説明をしているところ

池田さま:そもそも支援って、継続することに意味がある、というのが私の考えの根底にあります。関係性を続けていると「あの子がこうなった」と成長や変化をうかがい知ることも出てきて、それって継続していないと味わえない喜びですよね。

IT業界の発展までを見据えて、これからも


◆今後の展望などがあればお教えください。

池田さま:基本的にはCLACKのやりたいことに寄り添っていくのですが、Oktaにはエンジニアが在籍しているので、Okta製品をテーマにしたハンズオン研修なんかが企画できたら面白いなぁと考えています!

野口さま:あと、Okta製品を使ってもらうというのも良さそうです。我々の製品は普段目に見えないところで使われているものなので、実際に製品に触れてみると、プログラミング学習にすごく役立てられるんじゃないかと思います。

池田さま:また、近い将来、IT人材も枯渇すると言われる中で、この業界を目指す人の裾野を少しでも広げていきたいという気持ちがあります。俯瞰で見ればCLACKの活動って、IT業界の発展に寄与する活動にもなっていると思うんです。だからこそ、末長くサポートしていきたいなと考えています。。

◆うれしいお言葉ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします!

池田さま・野口さま:よろしくお願いいたします!


いかがでしたでしょうか。
企業連携としての寄付がどんなものかが伝われば幸いです。

改めてになりますが、CLACKへの寄付はさまざまな形があります。周りにご検討中の企業さまがいらっしゃったら、ぜひこの記事をシェアしてください。この記事を見た!とお伝えいただくだけでも励みになります。また、お受けしている寄付の形態は以下から確認できますので、ご参考になさってください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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