なるほどクラック vol.9 〜自走支援モデル「実践する」「自走する」〜
CLACKの活動についてご紹介する「なるほどクラック」
vol.9では、CLACKの自走支援モデルStep3「実践する」、そして最終的にめざす状態「自走する」について綴ります。
前回までの振り返り
CLACKは、経済的・環境的に困難を抱える中高生に「自走支援モデル」を元にした支援を提供しています。
Step1、Step2についてはこちらの記事をご覧ください。
実践経験を積んでいく受託業務「クエスト」
Step2「学ぶ」を修了した生徒の中で、「実践に挑戦したい」という生徒に対してはStep3「実践する」という機会を、個別に提供しています。
これまでもIT企業へのインターンやアルバイトの機会などを提供してきましたが、2023年9月頃から、CLACKでプログラミングを学んだ高校生が仕事として実践の機会を持ち、収入も得られる「クエスト」という事業を始めました。
学んだ知識を応用して、実際にお金をもらいながら実践経験を積んでいきます。
「学んだスキルを活かして、お金を稼げた!」という経験は高校生にとって大きな自信に繋がると思っています。
クエストについて、詳しくはこちらをご覧ください。
3つのSTEPを通じて見につけてほしい力
Step1〜3までを通して、ある程度のIT知識やプログラミングスキルを身につけることができます。
しかし、全員に「プログラマーやエンジニアになってほしい」と考えているわけではありません。
社会に出てどんな職についたとしても役に立つ力を身につけてほしいと願っています。
そのために、生徒に身につけて欲しい力は4つあります。
[1]情報収集能力
[2]質問力
[3]計画実行能力
[4]やりきる力
[1]情報収集能力
何かわからないこと、知りたいことがあったときに、必要な情報にたどり着き、それを活用できる力、いわゆる「ググる力」です。
これはプログラミングを学ぶ中で、出てくるエラーを自分で調べることを繰り返すことで鍛えていきます。
最初は調べるのが得意でない生徒に対しても、”ググるプロ”である社会人エンジニアの方が伴走していきます。
[2]質問力
わからないところがあったとしても、自分から講師にどう質問したらいいかわからない生徒も少なくありません。
そうした生徒に対して、質問の仕方を学んでもらうことも重要だと考えています。
まずは、「わからない」と言えるようになること。
意思表示できるようになったら、「自分がどういう状況でどこで詰まっているかを説明できる」ようになること。
これらを意識しながら「質問力」も養ってもらえるような教室運営をしています。
[3]計画実行能力
こちらも身につけるのが難しい力ではあるのですが、
・毎回の教室での目標の宣言
・個人面談で一緒に学習計画を作って確認する
これらを繰り返していくことで、計画を立てること、実行すること、そして実行できたか確認することを習慣化していけたらと思っています。
[4]やりきる力
プログラミングやITに関する学習は、大学生や社会人でも挫折する人が多いです。プログラミングをやり抜くことは、簡単なことではありません。
そのため、とにもかくにもプログラミング学習をやりきってもらう。最後に自分がプログラミングで作ったものを発表する経験や、「クエスト」での実践経験を通して、「やりきれた」という経験をしてもらえたらと思っています。
この4つに関しては大人でもなかなか難しい力です。ただ、困難を抱える中高生が彼ら・彼女ら自身の力で自走するためには、少しずつでも身につけていって欲しいと思います。
Next STEP 「自走する」
CLACKで関わっていられる期間を通して、
「どんな逆境に立たされても、自分の人生を自分で切り拓いていける力」を身につけて欲しいと、強く願っています。
CLACKは今後も、「生まれ育った環境に関係なく、子どもが希望とワクワクを持てる社会」をビジョンとして活動を続けてまいります。
まとめ
中高生をサポートする活動を「応援したい!」と思った方は、ぜひマンスリーサポーターになって頂けると本当に嬉しいです。
より多くの中高生に機会を提供していくための交通費やPC購入、講師謝金などに使わせていただきます。
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