6月9日/2023
(続き続き続き)
登りの階段。こちらに降りてくる人もけっこういる。小仏峠のバス停から登ってきたのかな?。それとも陣場山から?。みんな早いなあ。山法師の木が目に入る。白い花が満開。見事だ。足元に目を移すとアザミの葉っぱ。これは痛そう。でもそこから視線を上げると紫色の花が点々と咲いている。こちらは夏の風景だなあ。さらに目を凝らすと草の中に赤い実も。木苺かな?。どんよりと曇っているけど、濃い緑とアザミの花や木苺の実はそれを吹き飛ばすような強さを持っている。今日は山を登る苦しさにいっぱいいっぱいになっていないから、歩くこと以外にも気づきがたくさんある。こんなふうに夏の山の顔をじっくり見て歩くってことはあまりしたことがない。夏の山もけっこう新鮮。そうこうしているうちに上の方から人々の声が響いてくる。もうすぐ頂上かな?。電波塔が見えてくる。目の前の階段の終わりが見えている。ヨイショ。ヨイショ。着いたー!!。見慣れた小仏城山の頂上。広い休憩所。富士山方向のベンチにはすでに人々が腰を下ろして富士山鑑賞。曇り空に浮かぶ富士山。これもまた美しいものだ。まあ、どこで見てもどんな天気でも、見えさえすれば富士山はいつも美しいんだけどね。一応富士山にご挨拶したら、空いてるベンチを探して腰を下ろす。富士山とは反対側の高尾山を見下ろす景色が見渡せる場所。さあ、食事タイムですよ。リュックからランチパックとカップ麺。今日はシーフード。ポットのお湯を注ぎ入れたら、しばしお待ちください。その間にさっきの枯れ枝を用意します。ランチパックの袋を開ける。準備万端。3分たったよ。さ、カップ麺の蓋をあける。立ち上る湯気。いただきます!。今日のミッションは大成功!!。かな?。食事したら小仏峠まで行って、そこから下のバス停に降りて行こう。さあしっかりと食事をとって、さあ出発。城山の向こうはさらに観光地感は薄れてしっかり登山道っぽくなってくる。急な階段も高尾山や城山に登ってくる人の手が入ったサービス満点の階段じゃなくて、あなたのの自己責任でここからは行ってくださいよ的なワイルド感がより強くなってくる。下り道ちょっと緊張感が増してきたな。でもそんな道をちょっと歩いていくとまもなく小仏峠。木々の隙間から関東平野の方面が見渡せるんだけど、今日はあいにくの空模様で霞んでいる。ここは止まらずに下山の道へ。この道、水の流れる道にもなっているみたいで先日の大雨の名残か足元を小川のように水が流れていく。バス停から登ってくる人数人とすれ違う。森はまだまだ深く。今日は薄暗い。聞いたことのない鳥の鳴き声が異世界感を醸し出している。鳥の鳴き声のこと、いや鳥のこともうちょっと勉強したい。鳥の鳴き声がわかったらきっと山行や日々の生活がもっと楽しくなると思うんだ。やがて足元を流れていた水流は脇の大きな流れに合流してせせらぎの音となっていく。やがて山道は広いアスファルトの道となり今回の山行もあとわずか。アスファルトの道をずんずん進んでいくと京王のバスが見えてくる。なんかいいタイミングで1時間に一本のバスが来ているみたい。女性の運転手さんがフロントガラスを拭いている、間もなく出発なのかな?。一旦トイレに行って、靴のスパッツ外してバスに乗り込む。間もなく運転手さんがエンジンをかける。運転手さん、よろしくお願いします。そして今日も快適で無事な山行できて山の神様ありがとうございました。それではまた。