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スマホ依存 vol.24
朝晩はようやく涼しくなりホッとしている。
秋到来となれば、読書の秋なのだろうが、本を読む人が減ってきているらしい。
そうなると、小さな個人経営の本屋さんはどんどん姿を消していく・・・
いや、昔からの本屋さんが消えていくのは本を読む人が減っているからだけではない。
電子書籍の存在である。
私も手軽に外に持ち出せて、しかも何冊も持ち出せるので、いっときは電子書籍ばかりになったこともあった。
しかし、スマホ依存に関することを勉強するようになって、東北大学の川島隆太先生の本を読むようになり、電子書籍とリアルな紙の書籍とでは脳の使い方が違うという研究結果を知ってからは、リアルな本にすることが多くなった。
ちなみに、家内が読書家で、昔から本は紙のものしか買わない人。
読んだらページを捲る、あの感覚がないと読んだ気がしないらしい。
どうやら、本を読む行為は何も目だけで読んでいるのではなく、ページを捲るという動作、またその時の指先が紙に触れる感覚、本の匂いなど、いわゆる五感を使って人は本を読むということである。
川島先生たちのグループの実験で、紙の辞書を使った時とスマホでインターネットを使った時とで前頭前野の脳波を調べると、紙の辞書を使った時にのみ前頭前野が活動したとのこと。
また今朝見つけたインターネットニュース。
「スマホ読書は「読解力」を低下させると判明! その原因はため息が減るから?」
紙の本と電子書籍では、読んでいる間の「ため息」の回数が異なるらしく、
研究チームは「紙媒体での”適度な”認知負荷は、ため息の増加につながり、それが脳機能を回復させているのだろう」と指摘。
また、一方で、「スマホで本を読むと、強すぎる認知負荷がため息を防ぐことになり、そのせいで脳が過活動状態に陥ったのではないか」と説明。
ため息は通常の呼吸の2倍の深さになるとのこと。その深い呼吸が前頭前野を程よく刺激し、快適に読書できるらしい。
ギガスクール構想により、子供たちは一人に一台のタブレットが支給されている。
川島教授の研究や、先のインターネットニュースの情報からすると、タブレットを用いての授業は果たして子供たちにとって、どうなのか・・・
この「スマホ依存」のシリーズでも以前投稿したが、欧米ではデジタル危機をやめて、以前のような紙による教材を利用するように国が方針を変えてきている。
成長過程の子供達にとっては、やはり紙による教材を活用することがまずあって、その後にデジタルを活用していく順番が大切ではないだろうか・・・