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個性的なインク3選

個性的なインク3選

 今回は筆者が個性的だと思う万年筆用インクを3つ紹介したいと思います。

岩下の新生姜 万年筆インク

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 岩下の新生姜と長崎の文房具専門店「石丸文行堂」のコラボインク。「岩下の新生姜の香りつき♪」と言うとおり、ほのかに岩下の新生姜の香りがします。地域や景観をモチーフにしたインクは多いですが、新生姜そのものをモチーフにするところは斬新。マスコミにも取り上げられたこともあり、一度は目にしたことがある方も多いかかと思います。

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 また話題性だけでなく、インクの色も個性的でカラフル。既存のインクに飽き足らない方は一度試してみる価値はありそうです。万年筆のみならず、ガラスペンや絵筆等でも使用できます。

プラチナ万年筆 ブルーブラック富士

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 3776と富士山の標高の刻印をペン先に入れ、またブルーブラックインクの製法を頑なに守り続けるプラチナ万年筆のこだわりを具現化したインク。富士山麓の天然水を5%使用した万年筆用インクです。ボトル内部にはリザーバーが入っていてインクの吸引もしやすくなっています。

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 ブルーブラックインクは色目のことではなく、当初はブルーで年月経過後にブラックに変化するという長期保存性を維持している機能を持つインク(→没色子インク、古典インク)で、古くからの製法に基づいたブルーブラック富士は、本物のブルーブラックを使いたいという方にはお勧めしたいインクとなっております。

エルバン トラディショナルインク ヴィオレパンセ

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 エルバンは1670年(ルイ14世在位時代)から続く歴史と伝統により、古くから愛されてきたパリ生まれのインクとシーリングワックス(封蝋)のブランドです。その中でもヴィオレパンセは1966年までフランス全土で小学校の指定色とされ、エルバンを代表する色となっています。パッケージには「HERBIN depuis1670」と印刷され、ボトルも幾何学的なデザインの対局にあるようなレトロ感を醸し出し歴史的な背景を感じさせるものになっています。MADE IN FRANCEがエレガントです。

写真6

 濃い紫色のインクです。上品な色合いとともに、歴史的背景を求める方にも訴えるものがあります。少し個性的な色を常用したい時なども、このインクの背景を知ると抵抗なく使えるのではないかと思います。

楽しみの幅が広がってゆく

 今回は筆者が個性的と思うインクを取り上げてみました。使うインクによって同じペンでも印象がガラッと変わります。そして使うインクの背景を知ることにより、一層書く楽しみの幅が広がってゆくところが他の筆記具と万年筆の大きな違いだと言えます。

編集後記 第15回


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