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しっぽのある日常

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愛犬の犬生の日記
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#肉球

そらまめ

そらまめ

「そらまめかぁ……」

 これが最初の印象だった。

 知り合いのおばさんから、

「シーズーの子犬、いたよ」

と、写真が送られていた。

 約二ヶ月前まで、同じシーズーを飼っていたのだが、そのコはまんまる顔で誰が見ても正統派のザ・シーズーだった。

 なので、送られてきた写真に写るこのコの容姿がまさにそらまめだったので、あの呟きになったのだ。

「う〜ん、そらまめかぁ……」

とかいいつつも、

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至福のとき

至福のとき

 毎朝、マンマちゃんタイムが終わった六時半から七時の間、クッションの上で肉球お手入れタイムに突入する。
 家族は自分の支度や朝食の支度でバタバタしている。
 ただ一人、その時間に起きる家族がいる。
「なな、おはよ」
と挨拶もそこそこに、リラックスしたななに覆いかぶさり、頭をチュコチュコとチュー攻めしたり、お手入れ中の肉球をグリグリ触ったりする。
 この行為を我が家では「がばちゅー」と呼んでいる。

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小石事件Part.2

小石事件Part.2

 ななの肉球は赤ちゃんの肉球かと思うほど、ぷにぷにで柔らかい。

 これは、毎日の入念なお手入れの賜なのだが、砂利道ではその肉球は命とりだ。

 お散歩終盤、急に後ろ足を庇うような歩き方をし始めた。

 片脚だけ地面に付けられないようだった。
 怪我したのか、病気なのか、親ばかなくらい大袈裟に心配したが、いやいや、冷静になれ、私。

 普通に考えれば、アレかもしれない。

 肉球の中をグリグリ指で

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ちょろいもんだ

ちょろいもんだ

 お出掛けから帰ると必ず、おやつのビスケットが貰える。
 あげる人は決まっている。
 帰って一番にすることは、まずななにおやつをあげることだ。
 ななもビスケットが置いてある場所でお座りして待っている。
 食べ終わると肉球のお手入れを始めるのだが、稀に食べ足りないことがあるらしい。  
 そんなときは、
「なな、まだビスケット貰ってないよ」
と、家族の誰かに気付いてもらうまで、ビスケットの置いてあ

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ちみっと踏む

ちみっと踏む

 家族で朝食を食べている時間は、たいていななはクッションの上で肉球のお手入れをしている。

 たまに、ぽつんと独りが寂しいときがあるらしい。

 ダイニングテーブルの下、家族の足を踏みつけてアピールをする。

 「なな、痛いよ」

 ちみっと足の指先を絶妙な強さで踏んでいく。

 しかも、往復で。

 家族全員でななの名前を呼ぶと、気が済むらしくまた、クッションに戻り肉球のお手入れをはじめる。

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