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小石事件Part.2

 ななの肉球は赤ちゃんの肉球かと思うほど、ぷにぷにで柔らかい。

 これは、毎日の入念なお手入れの賜なのだが、砂利道ではその肉球は命とりだ。

 お散歩終盤、急に後ろ足を庇うような歩き方をし始めた。

 片脚だけ地面に付けられないようだった。
 怪我したのか、病気なのか、親ばかなくらい大袈裟に心配したが、いやいや、冷静になれ、私。

 普通に考えれば、アレかもしれない。

 肉球の中をグリグリ指で触ってみると、ポロッと小石が飛び出してきた。

 そう、アレ、とは、肉球に小石挟まる事件だ。

 当のななは、違和感がなくなり、何事もなかったかのように普通に残りの散歩をこなしていた。

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