メガネを見ればケアが分かる。
僕はメガネはしない。
オシャレでしてみたい、とは思うけど
メガネはしたことがない。
視力は割と良い方だしね。
今日
施設入所している方を訪ねた。
いつもは
薄っすら色の入った
オシャレなメガネをかけている彼女は
体調が悪いのも手伝ってか
いつもはかけているはずのメガネをかけていない。
その上に目ヤニだらけのお顔に、寝癖だらけの頭に
「格好悪いところ見られちゃったね」
と、気恥ずかしそうにしている。
メガネ、メガネと僕が探して見たところ
あったあった、彼女には決して手の届かない
棚の上に無造作に置いてあった。
そのメガネはレンズに食べ物がこびり付き
指紋でベタベタであった。
明らかにレンズの向こうは曇って見える。
かざして見ると向こうはボヤけて見える。
さて
僕はご利用される方の中で
いつもメガネをかけている方に対して
より気を付けている事がある。
それは
「メガネが綺麗かどうか」
メガネはその方のお顔そのもの。
必要だからかけているものね。
日常的にその方のお顔を見て
目を見て過ごしていれば
メガネの汚れは必然的に気になるもの。
だから僕は、メガネを拭かせて頂く。
それは、僕はきちんとあなたのお顔を見ています
という意思表示と行動である。
僕はきちんとあなたに関心を持って
今ここにいるんです
という意思表示と行動である。
汚れたメガネのレンズから果たして何が見えるのか。
僕が勝手に思うには
この世の中がより歪んで見えると
そう思っている。
これは諦めや情けなさの類である。
誰も自分と向き合ってもらえない
こんな汚れにすら気付いてもらえない
元気な頃は自分でサッと拭いたもんさ
でも、今は自分じゃ出来ない
自分の顔でもあるメガネを汚したまんまだ
情けないもんだな、と。
だから今日も僕は
「メガネを拭かせてもらってもよろしいですか?」
と、メガネを拭かせてもらった。
オシャレなメガネですねー、と
思い出話を引き出しながら拭かせて頂いた。
それと
僕の尊敬する人が言ってた。
その人はとてもオシャレな人なんだけど
メガネ一つにあるたくさんの価値観
その人にとっての歴史を感じる世に一つのメガネ。
メガネ一つに色々な想いや願いが存在している事。
だからこそメガネ一つに僕は深さを感じるし
その人の一部分として大切にしてあげたい。
このメガネは他のメガネと決して一緒じゃない。
そう思うんだ。
さて
今日の話のポイントは二点。
まず一つ目は
私はあなたのことが気になっています。
私はあなたに関心があるんですよ
私の目から見える世界と同じように
あなたの目から見える世界は
私にとっても大切な世界なんですよ
という視点を大切にすること。
大きくは、相手の立場に立つ、ということ。
もう一つは
その方にとって大切にして欲しい人や物が
一体何であり、どんな想いや願いがそこにあるのか。
決してこちらの価値観で粗末に扱わないこと。
その方の思い出や価値観を決して粗末に扱わないこと。
これも大きくは、相手の立場に立つ、ということ。
結局はここに至る訳ですな(−_−;)
いずれも本当は当たり前の事なんですけどね。。。
改めて振り返れました。
そんなこんな
今日も学びと気付きをありがとう。
ちなみにメガネはいつかしてみたい 。
nozo
2016/12/12 Facebookより引用
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