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スープキッチン

【2020.04.27の記事です。amebloから移動しました】

Happy birthday me!
お誕生日を迎えました。

去年の誕生日は、浴びるほどビールやらウィスキーやらラムを飲み続け、気付いたら朝になってた私w

今年は自粛生活中に加え、イスラム教徒の私はラマダン(断食)4日目ということもあり、お酒も一滴も飲まず、とっても穏やかな1日に。

新しい1年を迎えたことだし、バリ島の笑えて愛しい毎日をブログにまとめてみようと思います。

良かったらお付き合いください。


■曲がります

お米や油の買い物が終わり、「このまま真直ぐ帰る?」とアリフに聞いたら「…え?家までは曲がらないと帰れないよ」だって、笑。日本語って難しい。

■もはやパクりじゃありません

インドネシアの著作権ルールとか知らないけど、バリのあちこちで、いけてる愉快な仲間達に出会えちゃう。

ドラエモン


 ミッキー


 ミニーちゃん


しすか(シズカじゃない)ちゃん。
しかもなぜかどら焼きでなく、タコ焼き屋。

ポッキーならぬラッキー。

■白肌 = 美人

「美人基準」「もてる条件」は何よりも「肌が白い」こと。「白ければ、ブスでもデブでもいい」らしい、笑。
女子はみんな焼けたくないから、ビーサンでも靴下を履くのが一般スタイル。

しっかり日に焼け、そこらのローカルよりよっぽどチョコレート肌な私。「あなた日に日に黒くブスになっていくわね」「こんなに黒くなると分かってたら、アリフも結婚しなかったでしょうに」なんて、真顔でよく言われる。

で、自粛期間も2ヶ月目。サーフィン全くしてないから、めちゃくちゃ白くなってきたにも関わらず、誰からも「美人だね」と言われない悲しみ。


■スパイシーキャビア

明太子を「魚の卵」と言うと、気持ち悪がられて全然売れなかったけど、名前を「スパイシーキャビア」で売り出したらバカ売れしたそう。明太子とキャビアって別物ですけどね。


■セピック族

18000の島々が存在するインドネシアだから、まだまだ知らないことだらけ。この間度肝を抜かれたのは、パプア州に暮らすセピック族の話。成人を迎えた男子は「ワニの力を体に取り入れる」儀式をしないといけないんだって!

竹やカミソリで模様にあわせて皮膚を削ぎ取り、特殊な樹液を塗って傷口を膨らませながら、ワニの模様を彫り込んでいくんだとか。とんでもない激痛だから、気絶・失禁は当たり前。ショック死に至る場合もあるとか…。

(写真はgoogle先生より拝借)


■自分が感染者だと思おう

ヒカキン(youtuber)を尊敬する5歳児(友達の友達の息子くん)が、「自分が感染者だと思って過ごしましょう」と啓発され、毎日ダルそうにぐったりしてるって。かわいすぎる。


■こんな仕事

Gojek(インドネシア版のuber)で働く友人や、物販トラックドライバーに「僕たちは学校も出てないし、バカだからこんな仕事しかできないんだ」と言われた。
「こんな仕事」な訳あるかい!みんなの大事な生命線だよ、命をつなぐ立派なお仕事だよ。

1日中働いても日当は1000円にもならないと聞くと申し訳ない気持ちでいっぱいになるわけだけど…、医療に携わる人も、保育に関わる人も、本当にみんなに感謝してもしきれない毎日。

-------さて。
バリ島は現在、インドネシア人も外国人も島の出入禁止。港&空港を完全封鎖。

観光業で成り立つバリ島だから、ホテルやレストランや旅行会社など、あらゆる会社の倒産や大規模な従業員解雇が続いている。
街は完全なるゴーストタウン(シャッター街)。
仕事も収入も完全ゼロになり早2ヶ月目。私の周りを見渡すだけでも、満足な食事ができない人も増えてきている。

私にできることは何だろうと、誰にでも食事を無料で提供する、スープキッチン(炊き出し)をNidoシェアハウスで始めることにした。
 
トニーが毎晩ネット検索して、安くてボリュームのあるメニューを考えてくれる。

レストランに卸せなくなったマグロ達を、スリアが大量に仕入れてきてくれる。

包丁を握ったことすらなかったルディが、ひょいひょい上手に魚の処理をしてくれる。(そしてキュウリを輪切りにするという下っ端作業しかさせてもらえない私w)

「たくさんあるから使いなさい」と、近所の八百屋のおばちゃんが、余った枝豆や豆腐を持ってきてくれる。

アリフが作ってくれた小さな畑に、唐辛子、レモン、パパイヤ、アボカド、きゅうり、トマトと、どんどん食物が育ってく。

 
そんな中、用意したご飯が足りなくなってくると、「今日はあんまりお腹空いてないんだ」とか嘘ついて、自分たちの食事の量を半分にするセロやファディム。まだ10代だし、食べ盛りで絶対お腹空いてるくせに…。

「俺らよりお腹空いてる人、山ほどいるよ。1人でも多くの人が食べれて、元気になってくれたら嬉しいから」って、太陽みたいに笑う。

さらには、そんな話を聞いて、「ちゃんとみんなでお腹いっぱい食べて」と、大切なお金を私に託してくださる方々までいる。

…あぁ、もう本当にきれい事でなく、偽善でもなく、みんなの愛や優しさ、細やかな心配りで、私たちの生きる世界は成り立っているんだと、心の底から実感して涙が出る。

あたたかくて、小さいけれど確かな愛と平和を感じずにはいられない。


 とは言っても、全然システム化してなければ、計画性もなく、とにかく気持ちだけでやってる小さな無料食堂。

沢山の来訪者あり、お昼前にご飯がなくなることが続いたから、張り切って炊飯器7合+大きなお鍋2つで白米炊いてみると、その日に限って誰も来ないという悲劇もあったりするんだけど、笑。
(笑うしかない相撲部屋みたいな量の米…)

この世界が1ミリでもいい場所になるよう、この新しい1年も、みんなと楽しくできることを続けていけたらいいなと思う。

Life is hard with many COVID-19 restrictions but there is not a day that goes by that I am not incredibly grateful to have my family and friends by my side. 


年を重ねる毎に、もっともっといい顔になれたらいいな。

自分の目の前にいる人達をとことん大切に、毎日の暮らしをきちんと味わい、幸せ噛みしめ、いいエネルギーたっぷりの時間を過ごしていけますように。

 
さ、私のラマダンが無事に1ヶ月続くか、こうご期待!

Here's another trip around the sun. 
Let it be a year of many crazy laughter.

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