白馬魔行編第二話
ーゲロ吐くくらい甘いー
リビングにはコーヒーが用意されていた。いい匂いがする。そしてなにより目の前にはやっぱり門番がいて…本人は覚えているのか?いやあの話の流れでは分からないよねまだ。
「そんなに天国に行きたいの?」
だったし。改めて聞くタイミングがあれば聞いてみよう!
「みつめてどうしたの?」
そっそんなにじっと見ていたのか…でも見れば見るほどに…
「かっこいいですね」
思わず言ってしまった。そうかっこいいのだ。私たぶん、一目惚れしたんだ。だからあの場の私を褒めたい。ありがとう!
「そうですか…」
と言って彼は笑った。
「ところで門番…」
あっ…思わず…
「門番?」
しっしまったああ!口を滑らしてしまった。どうしよう。
「いや、その…覚えてるかなーなんて?」
魔行様は暫く黙っていた。どうしよう!?
「なにが覚えてるかなの?」
「いえ…やっぱりなんでも…」
「そう?」
ああやっぱりそうなるよねー言えない。
すると魔行様は近寄ってきて笑顔で
「大丈夫だよ。今日の夜には一旦戻ってくるから」
「ん?」
「今日も夜は仕事があるからね」
夜…仕事?えっ!?
「一体何の仕事してるの?」
「サンタさんの修行だよ」
「からかってるでしょ!?」
「じゃあ夜のお仕事」
魔行様が夜のお仕事…想像しただけで顔が真っ赤になってしまった。
「嫉妬しないの?」
「えっ!?」
「だって他の女の子とXXXするんだよ?」
「ほっ本当ですか!?」
思わずガタリと席を立ち勢いよく言った。
「ごめんごめん、反応が可愛いなあ」
「もうっ!」
本当にいじわるなんだから。だけど…
「ごめんね」
って優しく言う彼を見てああやっぱり優しい。
「夜の仕事のことは言えないけどしてることは言うね」
そういうと私の頭をポンとして
「いってきます」
って出て行った。
夜の仕事って何だろう?気になるなー
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