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不登校親、社会が厳しくないと困る人について考える

Qちゃんが不登校、というか在宅小学生になる選択をしてからまもなく1年がたとうとしています。
新緑が美しい、素晴らしい季節でした。
1年で1番素敵な季節に、眠れずに夜な夜なベッドの中で
「不登校 原因」「不登校 将来」「不登校 親の特徴」
で検索していたことを思い出します。寝ろ。1年前の私。

以前、不登校は将来困るの人と話してみたい。不登校は不幸でいてもらわないと困るおばけたち。という話を書いたことがあるのですが

最近新たに気づいたことがありますので今回はそのことについて書き散らしていきたいと思います。

「不登校は将来困る、なぜなら社会はとても厳しいところで、社会の縮図である学校にも通えない子供は社会でやっていけないから」

という言説を聞かされたことがある人は不登校当事者の中にかなりいると思いますが
私はずっとある意味では正解だろうなと思っていました。

本当に世の中は厳しい。働いてお金を稼ぐのって本当に大変。
大学を卒業して務めた職場がもうありえないくらい家族経営のブラック職場で、タイムカードはないから残業代は出ないし、職場にくるお客さんも中には質の悪い人もいるし、上司はすぐ怒鳴るし、有給はないし、よくしてもらっていたこともあるとは思うけど辛かった思い出ばかりです。

なるほど、社会とは厳しい場所だ。

雇われて働くなんてもうこりごりだと思いながら子供を育てて専業主婦をやっていましたが、最近特技の早起きを生かして早朝のアルバイトをはじめました。
それがもう、天国みたいに楽しいアルバイトなのです。
まず、朝の無駄な時間を有効に使える。
お客さんも早起きが得意なご機嫌な方ばかり。
職場の人もみんないい人。
そしてなにより、タイムカードがある!!!

え、こんなに楽しくてお金もらっちゃっていいの?
という感じです。
もちろん忙しいときはパンクしそうになるし、お客さんに嫌味を言われたりすることもあるけれど、全然気になりません。
早起きして職場に出かけ、ニコニコしているお客さんをニコニコお出迎えして気持ちよくサービスを受けてもらって帰ってもらう、私にはすごく合っている職場でした。

そして午前中のうちに家に帰り、子供たちと勉強したりピアノを弾いたり幼稚園のお迎えに行く。これが私の仕事です。これが私の社会です。全然厳しくありません。

もちろん状況が変われば厳しいと感じることもあるかもしれませんが、やっぱり身を置く環境とそれに見合った報酬は自分で選ぶべきだと思うのです。

「社会は厳しい」
「最近の若者は入社してすぐに退職してしまう」
と嘆いているのは一体どういう人なんでしょう。
今、厳しさに耐えている人?
昔、厳しさに耐えて成功した人?

そもそも、生きるのが厳しい社会って誰が望んでいるのでしょうか。
タイムカードなしでサービス残業させたい経営者?
安い賃金でできるだけたくさん働かせたい経営者?
誰でもいいから八つ当たりしたいお客さん?
こういった人たちが
「時間外労働で賃金を払わなかったり、働く人を不当に使うことは違法、パワハラカスハラ最低」
っていう教育を受けていたとしたらこんな世の中にはなっていないですよね。

今の子があっさり不登校を選んだり、就職1週間で仕事を辞めてしまうのは、合わなければ他の場所で生きられるしなやかさがあるからかもしれません。
大人たち、とりわけ年配の人は厳しい世の中で理不尽なめにあってやっと今の立場を手にしたのでしょうから、自分の苦労が意味のないものであったというのは認められないことでしょう。
でも今の若い子たちが同じように厳しい社会を望んでいるわけではありませんし、自分がした苦労を後輩にも味合わせてやりたいなんて、年長者として情けない。

ぬるま湯につかって、ゆる~い社会になれば外国に置いて行かれる、国が発展しなくなる心配をされる方も多いのですが、私たちは別に国の発展のために子供を産み育てているわけではないし、本人たちも国の発展のために働くわけではありません。

そもそも本当に発展させたいのならもっと教育にお金をかけるべきで、それをしないということはもうこのままでいいよという国民の意思の表れでしょう。

社会が厳しい場所ではなくなってしまうと、働く人を搾取したり、客だからといって横柄な態度を取っていた人が一番困ります。
そんな人たちのために苦しい思いをすることはないのです。
何度でも自分に合う場所や方法を探せばいい。
生きていたらどうにかなります。

社会や人間は、そこまで厳しくありません。

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