神経についてお勉強してます
みぞおちの施術に絡めて、神経についての勉強を始めてみました。
メインで学ぶべきは交感神経?と想像してはいるものの、実際のところはそもそも神経かどうかすらよくわかりませんので、図書館に行って、脳・神経・自律神経・PTSD・トラウマ……的な単語を手掛かりに、それらしそうな本をどんどん手に取っています。パラパラっと見て気が済むものもあれば、メモを取りながらふむふむ読む本もあったりして、でも私個人の手応え的には、実りがあるような・ないような……。
突き詰めて言えば〈身体〉も〈医学〉もわからないことだらけなわけですが、とりわけ神経はわかっていないことが多いし、それより何より問題なのは、私自身が何を知りたくて勉強しているのかがいまいちよく分かっていないから、何をどう調べれば良いのかよくわからない。うーむ……。
現時点でともかく気に掛かっているのは星状膠細胞(アストロサイト、アストログリア、カハール細胞、とも)と呼ばれる細胞で、神経細胞のお世話係の一つ、とされています。
神経細胞に栄養を送り、無駄に余った伝達物質を片付ける、などが仕事です。
個々の細胞に栄養を送って・ゴミを片付けるのは血液(・体液)の仕事なわけですが、神経細胞と血液は、基本、直接接することができませんので、星状膠細胞がその仲介役をする。
で、私の想像は、血流が悪いか・星状膠細胞がうまく働けなくなっているかすると、余った伝達物質を片付ける作業が滞り、それで交感神経が利きっぱなしになる、みたいな状態になっていたりしないかしら、と考えてみたりするわけですが、果たしてそれをどう確認すれば良いのか……。
なんか、迷いなく施術できているなら別に勉強せんでも良いかな……な気分がどんどん強くなってくる。と同時に、乗り掛かった舟感もあるから、微妙に引き際が分からなくて、いやいや、もっとちゃんと勉強すべきでしょう、の思いも一方にはある。……どうしよう。やっぱりもうちょっと調べてみるか。はあ。
とりあえず、ここまでで、豆知識的におもしろかったこと・興味深かったことをメモしておきます。
求心路は脳への〈上り線〉で感覚を伝え、遠心路は〈下り線〉で脳の判断を身体に伝える。専門学校で習って以来、〈自律神経=遠心路〉と私は思っていましたが、1957年にはひっくり返っていたらしい。
しかもややこしいのは遠心路に分類されているはずの迷走神経の大部分が求心路で……って、え? どういう構造なの? 求心路に分類されてる内臓求心性神経はそのまま求心性で良いの?
記事を読んでるときも混乱して、ノートをとりながらも混乱して、いま書きながらも混乱している。神経の名前と遠心・求心の分類がもはやごちゃごちゃになっているのか……?
完全切除でも、半減であって皆無にならないところが気になります。腸管以外から脳に溜まる別のルートがあるということ? それとも切除の時点ですでにいくらかが上行していて、脳内でプリオン的に働いて、レビー小体を蓄積させるということ?
神経ブロック注射という治療法・対処法は聞き知っていましたが、副交感神経に打つことがない、というのは知りませんでした。1997年出版と少し昔の本なので今はどうなっているかわかりませんが、そういう区別もある(あった?)のだな、と、勉強しました。
◎最後に、引用ではないですが引っかかったことを一つ。
『つむじまがりの神経科学講義』(小倉明彦)は全編、とても興味深く読みました。でも1点、どうにも気になったのが、「脳血液関門」という記述。私が習ったのは「血液脳関門」で、医学書院の『医学大辞典』でも「血液脳関門」で記載されています。
医学分野では「血液脳関門」を使うけれど研究分野では「脳血液関門」を使うのか? それともただの書き間違い? 別にどちらでも良いのだけれど、ビミョウにモヤ~と気になる……。