
目に見えない大切なものを教えてくれた、星の王子様の影絵劇
昨日、娘と一緒に「星の王子様」の影絵劇団かしの樹主催の影絵劇を観賞しました。
光と影が織りなす美しい世界に引き込まれ、親子で感動しました。

私が「星の王子様」と出会ったのは、10年前に父親が亡くなったときでした。
悲しみの中で手に取ったこの本の「大切なものは目に見えない」というメッセージに励まされました。
父親のカラダは消えてしまったけれど、彼が残してくれた思い出や愛情は、私の中にしっかりと生き続けています。今回の影絵劇でも、その言葉の重みを改めて感じました。
人と人との別れは、いつでも悲しいものです。仲良くなればなるほど、離れるときの寂しさは大きくなります。
それは、目に見えないけれど、確かに生まれた絆がそこにあるからです。何十億もの人がいるこの世界で、心を通わせる人たちとの出会いには、きっと目に見えない導きがあると思います。
登場キャラクターの生きづらさについて
影絵劇の中では、星の王子様が訪れる星々に、さまざまな生きづらさを抱えたキャラクターたちが登場します。

• 王様
常に他人に命令をしていないと自分の存在価値を感じられない人です。
相手の意思や自由を尊重するのではなく、自分の支配下に置くことで安心を得ています。
しかし、彼の心の中は、実は孤独と不安で満ちているのかもしれません。
• うぬぼれ屋
他人の評価に依存して自分の価値を決めてしまいます。
「褒めて、認めて」と周囲に求め続けますが、どれだけ外側からの評価を得ても、心の奥底は満たされないままです。
• ビジネスマン
数字や利益に追われることで生きがいを見出そうとしています。しかし、数えきれない星(お金や物)を所有しても、彼の心は本当に豊かになっているのでしょうか?
彼は何かを得ることに必死で、心の充足を見失っています。
• 飲んだくれ
現実逃避するためにお酒に溺れています。「飲む理由は、恥ずかしいから。恥ずかしい理由は、飲んでいるから」という無限ループに囚われ、抜け出せない自分をさらに責めてしまいます。
• 勤勉屋
毎日同じことを繰り返すことで安心感を得ています。
しかし、忙しさに追われて、本当に大切なものを見失ってしまっているのです。彼は「何かを知った気になりたい」「何かを得たい」と思いながらも、実際には何も変わっていないことに気づけないままです。
• 地理学者
知識を求めてあらゆることを記録しますが、自分では実際に行動を起こしません。
「探検家がやってきて、事実を報告してくれないと何も記せない」と語る彼は、目の前に広がる世界を自分の目で見ようとせず、結局は机の上の「安全な世界」に閉じこもっています。彼の生きづらさは、行動せずにただ情報を集めることにとどまり、実体験から得られる充実感を知らないところにあります。
私自身も、かつては同じように感じていました
実は、私もつい半年前までは、これらのキャラクターたちと同じように生きづらさを感じていました。
自分の価値を外側の評価や数字、他人の言葉に頼ってしまい、本当に満たされることがありませんでした。
共働きで一生懸命働き、毎日あくせく働くのに、何も得られていないように感じて苦しかったです。
イヤイヤ期の娘が自分の思い通りに動かないとイライラして、さながら王様のようにでした。
「私は育児も仕事もこんなに頑張ってる!」と周りに対して自分を認めさせようと過大評価してアピールしたり、さながらうぬぼれ屋でした。
数字や利益にとらわれて、「こんだけお金をかけたんだから、これだけの見返りが欲しい」「あの人は得してる、損したくない!」と損得勘定ばかりを考えて、さながらビジネスマンでした。
自分で処理できない感情は全てお酒で流して、誤魔化して、自分で自分を痛めつけていて、さながら飲んだくれでした。
真面目に働いてる私は偉いと、ルールや常識に縛られて無駄な作業も繰り返し、会社や世間など誰かの言うとおりであれば安心だと盲信する、さながら勤勉家でした。
そして、資格ジプシーで知識ばかり集めて分かった気になって、机上で想像して偉そうに批評する、さながら地理学者でした。
今あることに満たされず、周りの評価に一喜一憂して人生を楽しめませんでした。
しかし、「自己愛革命」を通して、自己肯定感を手に入れたことで、ようやく世の中の真実が見えるようになりました。
宗教や物語、あらゆる教えの根本には、「目に見えないものの大切さ」があるのだと気づいたのです。
お金や評価といった目に見えるものに振り回されることがなくなり、今は自分の心の満たし方を自分で分かるようになりました。何が自分を幸せにするのか、何が自分にとって本当に大切なのか、その答えはすべて自分の心の中にあるのです。
まとめ:見えないものの価値を大切にする生き方
「星の王子様」の影絵劇は、私に改めて「心の声を聞くこと」「目に見えないものを大切にすること」を教えてくれました。人との絆、心の満足感、愛情、思い出――これらは目に見えませんが、確かに存在しています。
これからも、周りの評価や物質的なものに囚われることなく、心が本当に求めているものを大切にしていきたいと思います。
そして、その気づきを、ベビトレヨガを通して、多くの人たちと共有していけたらと願っています。
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