「まぁ、いっか」のバランスについて
日々の暮らしで「まあ、いっか」の精神を忘れないようにすることを心がけている。
「まあ、いっか」を意識していると、一度相手の意見を受け入れたうえで、自分の意見を伝えることができるのでコミュニケーションが進みやすい。
誰かと話すときも自分の話を聞いてもらえると、安心できるし、自分も意識している。
しかし生きていると「まぁ、いっか」を毎日できるわけではない。
「まぁ、いっか」を忘れてしまうこともある。
「まぁ、いっか」ではなく「なんで分かってくれないんだ」になりやすいのは疲労がたまっているときだ。
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最近では毎月恒例となりつつある、次男1才の発熱が長引き治るまで1週間ほどかかった。
「不機嫌で様子がおかしい」から始まり、保育園を休ませ、仕事の調整をして、夜泣きや不機嫌と付き合う日々が1週間。
子どもが体調の悪いときは、いつも以上に「ママ、ママ」となって一時も離れられない。
そりゃあいつも元気な体が異常をきたしたら、1才の子どもには恐怖だろう。
言葉を理解できれば、見通しを立てたり、状況も理解できる。1才はただただ、不快を訴える。
1週間ほど経ち、次男が少しずつ体調が落ち着きを戻してくるころ、疲れがピークに達していた。
ママ友から子どもの体調不良の話題を聞くと、「看病づかれするだろうから、無理せずね」なんて声をかけるけれど、無理せず看病するのか無理なのだ。
疲れが溜まると「まぁ、いっか」は出ない。
自分がギリギリの中で時間をやりくりしているように、周りにもギリギリで取り組んでくれと思い始める。
「こんなに大変なのに」という頭でいっぱいになる。
結果的に些細なことで爆発してしまう。
緊張の糸が解けたように涙も溢れる。
わが家では子どもの体調不良で仕事を調整するのが母側に偏ることや、夜泣きの対応が母だけで行うなど、夫婦でのバランスがうまく取れていなかったことも精神疲労が蓄積する原因だった。
どちらに原因があるではなく、話し合いが足りてなかったということだ。
今後に向けて、夫婦の家事育児のタスクを一覧にして互いに気をつけることを見える化した。
家事育児のToDoを洗い出して、担当ごとに色付けした。状況によって在宅ができる時など、夫が拾えるタスクは拾って交代していく。
普段自然な流れでやっているけれど、イレギュラー(体調不良)な場合、夜間の対応などは見えづらくなるので、イレギュラーなタスクも可視化した。
リスト化することで見えづらくなっていたタスクに対して、声をかけてくれるようになった。
夜泣きをしていたら、ねぎらう言葉をかけるなど声かけ一つで担う側も報われる。
夜泣きの対応も誰かに認めてほしくてやってるわけではないけれど、夜中に眠れず、誰にも見られず一人で背負っていく負担感は底知れない。
夜中に起きてる人がいることに夫が気づいてるだけで、心のあり方は激変した。
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もしかしたら「まぁ、いっか」を意識しすぎることで、自分の中での気持ちに蓋をする習慣ができていたのかもしれない。
「まぁ、いっか」を連続させることで「なんで分かってくれないんだ」となる。
「まぁ、いっか」と相手の意見を尊重するときもあってもよい。
逆に「ここは言わせて」を先に言わせてもらうことがあっても良い。
「まぁ、いっか」
「ここは言わせて」
「まぁ、いっか」
くらいでバランスが取れると良いのかもしれない。
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