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【今日の読み聞かせ】vol.02 “Stuck”

ここでは、小学校英語の授業における
読み聞かせの活動におすすめの絵本を紹介しています。

今日紹介するのは、こちら。
Stuck
by Oliver Jefferson


体育館の天井にポスっと
ボールがはさまってしまった経験はないですか?

手の届かない高い場所に
何か引っかかってしまった場合、
何かしら近くにあるものを投げて
落とそうとする人が多いのではないでしょうか。
この絵本はまさにそんなお話です。

主人公の男の子が凧揚げをして遊んでいたところ、
凧が木に引っかかってしまいます。
凧を落とすために、
右の靴を投げてみたり、
左の靴を投げてみたり…、
なかなか取れないので、
あんなものや、こんなものまで投げることに…。
さて、彼は次にどんなものを投げたのでしょう。

T: What will he throw next?
What do you think?
S: I think he will throw ●●●.

未来の表現を使いながら、
自然と自分の身近にある
「投げたら凧が取れそうなもの」を
英語で表現してみる機会となります。

「未来の表現」と聞くと、
「小学生に未来形の話は早いのでは?」と思う方も
もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
中学校からの英語教育で多く採用されている
文法シラバスを踏まえると、
未来形の話は少々先にやってくるからです。
******************
cf. 文法シラバスとは、学ぶ内容が
文法項目の規則性に基づいて整理されていることです。

結論から言うと、
小学生だからといって早すぎるということはありません。

小学校の子どもたちは母語を通して
概念としての「未来の話」に慣れ親しんでいるので、
あまり心配せずとも、
「ああ、未来の話をするときには、
何か(will)が入るのね」
と、すんなり理解できます。

もちろん、
「未来の話をするときには、willを使って…」
などのように明示的に解説してしまうと、
せっかく自然な流れで
未来の表現を使う場を設けていることが
台無しになってしまいます。

絵本の読み聞かせを行うことの理由の一つは、
自然な話題提供を行うことです。
意味のある言葉のやり取りを行うための
きっかけの一つになるよう
絵本を扱うことをおすすめします。

さて、あなただったら、何を投げますか?
私はそんなことになってしまったら…、
匙を投げてしまうそうです…。

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