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「お客様のニーズに合わせた商品開発」をやめる!?農業のこれからを真剣に考えてみた。
この記事は全国の農家さんや、
農家さんを応援している方たちに
ぜひ読んでもらいたいなと思い書きました。
農家さんたちは環境のことや、
お客様(消費者)のこと、
未来のことを考えながら
日々農作業をしていますが、
その想いはなかなかお客様(消費者)には届かず、なかなか広まりません。
この想いをお客様に届けるためには
農家さんはどんな活動をしていけば良いのかを考えてみました。
一つの案として、
「お客様のニーズに合わせた商品開発をやめる」
と良いのではないか?
と僕は考えました。
なぜ「お客様のニーズに合わせた商品開発」をやめるべきか?
商売をするにあたって多くの場合、
商品を買ってくれるのはお客様(消費者)なので、
「お客様(消費者)が欲しいものに合わせて商品を作る方が売れるだろう!」
という考えで商品(農業でいうと農作物)を作ります。
ニーズに合わせた商品開発をすれば売れるのは当たり前ですが、
この考え方が大きな問題を起こしています。
それは、多くの消費者(お客様)がテレビなどを通して、毎日たくさんの情報に触れ、
気付かないうちに「何が良いもの」なのか、
「何が必要なもの」なのかを、
外から得る情報によって大きく影響を受けているからです。
良いもの=テレビで放送していたから。雑誌で取り上げられていたから。
必要なもの=CMを見て必要だと思った。芸能人がおすすめしていたから。など
そして、多くのお客様(消費者)は自分の趣味嗜好が外から受け取っている情報に大きく影響を受けていることに気付いていません。
例えば、
テレビで「バナナがダイエットに効果がある!」と取り上げられると、
翌日のスーパーではバナナが売り切れになる。
というようなことがよくありますが、
これは消費者が気付かないうちに
「これは正しい情報だ」、
「いますぐこれが必要だ」と言う風に
思考や行動が外部から得る情報によって影響を受けている証拠と言えます。
これを農業に例えると、
消費者が野菜などを買うときに
「安い」、「安全(国産なら良い)」
この二つの条件をクリアしたら買いたいという消費者が多いと思います。
では、「安い」、「安全(国産なら良い)」
という消費者の声を元に商品開発(農作物の栽培)をしたらどうなるでしょうか?
「お客様(消費者)の声(ニーズ)に合わせて、売れる農作物を作ろう!」
と言うことになった場合、
安く売るためには、農家さんはどんな努力が必要でしょうか?
大量に作るためには多くの場合、農薬、化学肥料を使って管理がしやすい《慣行栽培》になります。
そして、安く売ると言うことは
価格で競争すると言うことになるので、
農家さんは価格競争に巻き込まれていきます。
安く売るので利益は薄く、
利益を出すためには大量に生産しなければなりません。
農業の現場はどんどん忙しくなります。
価格で競争しているので忙しくても収入はそんなに増えないと思います。
これが今の日本の農業です。
価格競争に巻き込まれた農家さんの未来は
どうなっていくのでしょうか?
多くお客様(消費者)がこのような基準で買い物をしているので、
お客様(消費者)に向けて「減農薬ですよ」とか、「無農薬の野菜ですよ」、「自然栽培のお米ですよ」と言っても、
お客様(消費者)はそれが他とどう違うのかを理解できません。
理解できないので必要だとも思いません。
違いがわからないので比較もできません。
だから結局安い方しか買わない。
という状況になっています。
実はこの状況、
お客様(消費者)にとってもあまり良い事はありません。
農作物を安く買うことができるから、お客様(消費者)には良いことしかないように思ってしまいますが、
農家さんは安く大量に作るために農薬を使い、早く大きく育てるために化学肥料を使い、労働時間も長くなってしまっています。
これが進むと農業による環境汚染は進み、
過酷な農業で働く人はどんどん減っていきます。
農家が減少すると、生産量も減るので、
価格が高騰してしまう恐れが出てきます。
さらに、農家さんが管理・維持している日本の原風景はどんどん失われていくでしょう。
お客様(消費者)とって、このような状況になってしまう事は決して良いことでは無いはずです。
お客様(消費者)に選んでもらうためには、
お客様(消費者)の意識を変える必要があります。
では、どうしたらお客様(消費者)の意識が変わり、良いものが選ばれるようになるのでしょうか?
そのためには、お客様(消費者)に正しい知識を身につけてもらい、意識を変えてもらえるように、お客様を「教育」していきましょう!!!
「教育」というと何だか難しいことのように感じる方も多いかもしれませんが、そんなに難しいことではありません。
これまで、多くのお客様(消費者)が
農業に関する情報を知る機会がありませんでした。
・知る機会が無いから興味も持たない。
・興味を持たないから調べることも無い。
・調べることがないから比べる基準もあま持ってない。
これがこれまでの一般的なお客様(消費者)でした。
この現状を変えるために、
これからは、消費者に向けて「知ってほしい情報」や「比べて欲しい情報」、さらに「自分たちの農業に対する想い」なども伝えていきましょう。
そういった想いなどを伝えられる場所や機会を増やすことによって、お客様(消費者)と農家さんの距離が近くなり、そして農家さんの「声」を届けていってほしいです。
それを続けることで農家さんとお客様(消費者)の心の距離が近くなります。
そういった活動を続けることで、農業の未来も明るくなっていくのではないでしょうか。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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現在、執筆中の本もより多くの方に共感頂けたり、
気付きとなるような内容にしていこうと思っております!
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